新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



受験勉強で有利に戦うための「超」基本スキル

「受験勉強に最も有効なものは、社会人の1年目に習う超初歩の仕事スキルである」というのが僕の持論です。
恐らく、普通の仕事をしている社会人の人ならば、並の高校生と同じだけの勉強量を積めば、たいていの場合行きたい学校にいけると思うのです。
裏を返せば、それくらい社会人と高校生の仕事(受験生の場合は勉強)のマネジメントのスキルに差がある。
だからこそ、社会人が当たり前のようにやっている仕事管理を受験に持ち込めば、非常に有利な戦いができると思うのです。

僕が思う受験勉強が有利になるための社会人の仕事スキルはコスト意識とマルチタスク・マネジメントとKPIの設定。
これに加えて日頃から生産性の意識を持っていたら尚良し。
この辺を普段の学校生活で身につける機会はほとんどないため、これらをしっかりと意識することでかなりの勉強効率の改善が見込めます。
コスト意識とは、限られた予算の中で何をするのが効果的であるかと考える思考です。
受験勉強の場合、予算に該当するのが「時間」です。
勉強計画を立てさせると、殆どの子が「数学に〇時間、英語には×時間必要で国語には△時間…」というように計画を立ててしまいます。
で、いざやるべきことを書き出した時点で、その計画は履行不可能である事に気がつく。
これを僕は予算積み上げ型の学習計画と呼んでいます。
仮に使えるリソースが無尽蔵に存在しているのであればこういう計画でもいいかも知れませんが、仕事の上では殆どの場合使えるリソースは限られています。
だから社会人はそのリソースの中で何ができるかを考える。
一方で学生さんはこうした考え方になれていません(というかむしろ学校の中でコスト積み上げ型の計画ばかりを見てきている傾向がある)。
勉強の計画を立てる上で重要なのは「限られた時間の中で最大限の効果を発揮する手段」を考えること。
コスト意識の有無は、勉強の結果に非常に大きな影響をもたらします。

次に僕が重要であると思っていることがマルチタスク・マネジメントです。
受験生を見ていると、やる気に任せて無計画に勉強をしている人を多く見かけます。
もちろんモチベーションは大切ですが、多くの場合、受験では複数の科目の実力が必要になってきます。
であるならばやはり、複数の仕事を上手くさばくためにマルチタスク・マネジメントを意識する必要があります。
ちきりんさんが以前ブログで書いていましたが、社会人になると殆どの職業において様々な仕事を同時並行で進める必要があります。
どれか一つができてもあとの全部が期限切れでは仕事は成り立たないわけです。
勉強も全く同じ。
やる気や好き嫌いで動くのもいいですが、結果他の科目の実力が伸びなければ意味がありません。
そのため、雰囲気やその場の感情に流されず、複数の科目を同時に学習できるようにしっかりと計画を立て、それに基づいて勉強を進めていく必要があります。

3つ目に重要なことがKPIの設定。
どうしても学校生活では成果をすぐに求められることがほとんど。
そのためこちらも学校ではあまり身につかない考え方です。
受験勉強は大体1年以上をかけた戦いです。
もちろん途中で模擬試験が何度もありますが、全内容が出題範囲である試験で毎回明確な成果を出し続けることは容易ではありません。
そのときに重要になってくるのが、KPI(Key Performance Indicator)の設定です。
KPIを受験勉強に当てはめるのであれば、短期的な勉強の結果を数値で判定すこととなるでしょう。
例えば何月までに単語を何語覚えるとか、いつまでに〇〇という単元はセンターの過去問で間違えないようになるといった形。
何となく頑張るというような抽象的なことではなく、あくまで数値で達成の可否が測定可能で、かつ測定手段のある指標で目標を立てる。
長いスパンでの勝負となる入試の勉強では適切にこの計画が立てられることが非常に重要になってきます。

コスト意識を持っていて、マルチタスク・マネジメントができ、自分でKPIを設定できて、1年くらいの猶予があれば、まあ行きたい大学にいけるように思います。
さらに勉強に対して生産性の意識を持って取り組むことができればさらに合格は現実的になります。
これらはいずれも社会人としてはごくごく当たり前のスキル。
1年目に習う、というかそれがなければとても仕事で使い物にならないくらいに重要な考え方だと思います。
ただそれは、利益や成果を求められる環境に身を置かねばなかなか教えてもらえません。
だからこそ受験生でこれら全てを一定水準で持っている人は少なく、だからこそ、こうした考え方を受験勉強に取り入れることで周囲に大きな差をつけることができると思うのです。
受験勉強はそれまでの「学び」というよりも会社における「仕事」に近いものです。
だからこそ「仕事」の論理で向き合うことが有効な戦略となるのです。

 

アイキャッチは英語のカリスマ関正夫先生の参考書