新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



僕の文章が上手い訳がない!〜努力・才能・興味論争を考える〜

僕は小論文の添削をしたり、教材を作ったり、広報文を書いたり、それからライターの仕事を貰ったりと、「書くこと」に関して結構いろいろな形で関わっています。

そんな訳で文章を書く機会は、普通の人と比べれば多い気がします。

(そもそもこのブログと塾のブログを併せて毎日1本以上は趣味で文章を書いていますし...)

もちろん自分自身、文章を書くことが好きではあるのですが、「才能があるよね」みたいなことを言われると(嬉しいですが)そんなことはないと思ってしまいます。

確かに僕は文章を書くことが昔から好きで、高校くらいからブログを書いていました。

ただ、文章を書く才能があったのかと言われれば、決してそんなことはありませんでした。

むちゃくちゃ酷い出来です...

で、何でこんな話を書こうと思ったかというと、僕の高校くらいに書いていたサイトを見つけちゃったからなんですよね(笑)

これまで僕は高2くらいから今までなんだかんだ、ウェブリブログmixiアメブロはてなと書く場所を移して10年くらい文章を書き続けてきたのですが、始めの方から並べると、その酷さが際立ちます...

反面、驚くくらいに才能がない僕が、文章でお金を頂ける程度になった過程としては面白い記録になるんじゃないのかなと思ったので、恥を忍んで晒してみることにしました(笑)

 

 

C.S1 高校時代のブログ掘り起こし

まず、追跡できた僕の1番最初のブログは高2の時のものでした。

(それより前にはプロフ的な物をやっていたのですが、流石にそれは見つからず...)

ということでこれが高校のときの文章です。

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2006年9月

少し前なのですが模様替えをしました。私は片付けが大嫌いなので定期的に模様替えしないととんでもない事になってしまうからです。いつもは家具を動かしながら決めるのですが今回はしっかりといろんなものを測ってみました。そうしたら見事に計り間違えやミスばかりで友達が来ると一瞬絶句するような感じになってしまいました・・・なんかこう・・部屋のサイズ変わらないのに小さく感じます・・・・・・・

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これが当時のブログの1記事の全文...

何を伝えたいのかも、文章の構成も、そもそもそれらを考えるほどの分量もないクソ記事です(笑)

これが僕のブログを書き始めたときの文章。

こんなものを2年近く書いていたみたいです。

大体これが100本くらい。

 

C.S2 高校〜大学前期 mixi時代

僕が大学に入った頃にmixiが流行り、それまで書いていたブログはそこの日記機能で書くようになりました。

で、あいも変わらず誰にも求められていない駄文を書き散らしています。

(残念ながら)そのゴミクズを見つけてしまったので、(恥を捨てて)晒してみようとおもいます。

 

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2009年12月

名古屋で一人暮らししとる幼なじみの家に行ったときのお話です

なんか一人暮らし始めたと同時にウーパールーパー飼いはじめたらしいんですよ

なんでも偉くカワイイらしくお盆も
「あいつが死ぬから」
って言って2日しか実家にいなかったほど…

それであんまりにもかわいがってるもんで9月に名古屋行った時その人の家に顔出したんですね

部屋入に入ると机の上に大きな水槽

中をみるとかわいいウーパールー

 ・・・・

んっ!?

水の量おかしくないか

水槽に溢れんばかりの水ふらふら

僕はまあ生き物飼わないんであんまり知らないんですケドあいつ(ウーパールーパー)って両生類ですよね

両生類飼う時って陸地必要なんぢゃないんですか

それなのに水槽いっぱいに満たされた水

・・・

陸地は既に水没してる

 なんかもうムー大陸的な冷や汗

水深がありすぎてウーパールーパーが下までいけないんですよ

みてると何度も果敢に底を目指して潜るんですケド3分の2くらいまでいったところで

ピュ~

って水面に顔をだすんです

・・・

きっと水圧で下まで行けないんでしょうね…がまん顔

で,ウーパールーパーかわいそうだからもう少し水減らした方がいいんじゃないかってアドバイスしようとした瞬間

「あいつ泳ぐのホント好きなんだよなぁほっとした顔」

って屈託のない笑みで言われまして・・・

あまりに悪気がない顔だったんで水減らせなんて言えんかった

 だからきっと泳ぐのを楽しんでるんだって自分に言い聞かせてもう一度水槽をみたんですあせあせ(飛び散る汗)

・・・

溺れてるようにしか見えなかった・・・P.S.
なんでも今はムー大陸からラオス位まで水位が下がったらしいです手(パー)

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大分文章量は増えてきたのですが、何が言いたいのか分からない独りよがりな文章です(笑)

お笑い芸人さん(確かにしおかすみこさん?)辺りに影響を受けたのと、周りの人がみんな日記を書いていたのとで、ウケを狙った(全く面白くないのだけれど)文章を書こうと思っていた、そして、こんなものが面白いと思っていた大学生前半期...

これが大体200本くらい。

 

C.S3 ノートをとり始めた就活期

3回生の冬、就活を控えた頃に、学内のOB訪問会みたいなもので、就活のアドバイスをしている人に出会いました。

(今はその人の経営する居酒屋の常連という不思議は縁も...)

その方がノートを取るべきと言っていたのと、ちょうどその時に岡田斗司夫さんにハマっていて、その人もノートを取れと言っていたこともあり、僕はその時からノートをとり始めました。

また僕はその人の就活話を聞いて、就活にやる気になるのではなく、「こんな風にアドバイスしたい」という訳のわからないところに熱意を抱いてしまい、mixiから離れてアメブロでブログを開設します。

で、その時に書いていたのが以下の文章。

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2012年

しばしば受験で合格する人には共通点があるなんて言われたりします。学校の先生に言わせると成功する人は学校の授業をおろそかにせず、予習をしっかりしてきてテストでいい点をとる人だとか、、、
まぁそれが正しいか否かは別としてできる人に共通点があるという話に関しては、その通りだと思います。
そこ共通点とは授業をしっかり聞くとかそんなんじゃなく、言うなれば「成功者の思考」を持ち合わせているということです。受験でうまくいく人たちは、どこか共通した思考回路を持ち合わせているように思います。それが「マインド」と僕が言っているものです。成功者のマインドに自身を近づけると言うことは、自分を合格に近づける事と言っても過言ではありません。本日は、今まで見てきた「成功者のマインド」を紹介したいと思います。

まず、成功者のマインドというものを端的に表すと、以下の5つに分けることができます。
1.投資的に物事を考える
2.長い目線で取り組む
3.自分自身に責任を置ける
4.常に原因を考えると
5.前向きである
いかがでしょうか?どれも当たり前だと笑うかもしれませんが、この5つを全て体現できている受験生はまあ殆どのいないと言っていいでしょう。もちろん5つのうちいくつか該当する人、5に中途半端に該当する人はたくさんいます。しかし全てを100%こなす人となるとなかなか見かけません。
そうした人達の仲間入りをするために、すこし具体的に一つ一つの特徴を分析して見ることにします。


1.投資的に物事を考える
まず一つ目のポイントである「投資的に物事を考える」ですが、投資的と言うのは「結果・効果を想定する」という意味です。受験で成功する人達というのは、この結果・効果を想定するということを徹底しているのです。
もっと噛み砕くのであれば、「無駄な労力を削る事に長けている」ともいえるでしょう。
多くの学生は、受験勉強に真っ向から取り組むのですが、そこに「対時間効果」という概念が欠落しているのです。
言うまでもなく時間は無限に存在するものではありません。受験に割ける時間となったらなおさらです。ちょっと具体的に見て見ましょう。
仮に今日から来年度のセンター試験まで400日として(およそ合っているハズです)一日あたり勉強に費やす時間が平均6時間としても、400×6で2400時間しか残っていないことになります。
かつそれを単純に5科目で割ったら、一科目あたり480時間です。
さらに最も分野に区切りやすい数学を例に取ってみると数Ⅰ.A.Ⅱ.Bの4つに分けるとそれぞれ120時間(理系ならさらにⅢCも)。そこから数Bに焦点を絞ると、空間・平面ベクトル、数列、漸化式etc...
最終的にひと単元あたり30時間で受験レベルまで引き上げなければならないのです。そう考えると時間効率の悪い学習なんてしていてはいけませんよね?
だからこそ時間効率(=対時間効果)を意識する事が不可欠と言えるのです。


よく受験をするに当たって塾に入るべきなのかと言う事を聞かれます。
これも少し投資的に考えてみましょう。
塾に入るとプラスの要因として
1.理解度があがる(厳密には上がる気がする、つまりモチベーションがあがるってことですね)
2.入試情報が手に入る
3.自習室のような快適な学習スペースが手に入る
という3点が挙げられます。
それが年間の授業料(とくに予備校では生徒流出を防ぐため年はじめに一括振込の形式をとる所がおおいです。)よりも多くの効果を得られると思うのであれば受けたらいいということになるのです。
少し長くなってしまったので、成功者のマインド2以降は明日書こうと思います。
最後に一つだけ、、、
今日説明した投資的思考というのは一朝一夕で身につくものではおりません。もし少しでも納得していただける点があったのであれば、早速今日からこうした考え方をするクセをつけて下さい。

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当時塾のバイトをしてきたということで、受験のアドバイスをブログに書こうとこんなものを書いていました。

今思えば著者適性もなければターゲティングもない酷い文章です(笑)

ただ、この辺りで「伝えたい内容をこめる」ということと「分量を増やす」ということができるようになった気がします。

このときが60本くらい。

 

C.S4 記者になろうと決心した時期

就活をしているうちに、僕は社会に対する関心と文章を書くことが好きだったことがあり、記者になろうと思いました。

今振り返れば「自分の文章を読んでもらいたい」が当時の僕の欲求だったので、記者なんてそもそもベクトルが違ったのですが、当時の僕はそんなこと考えず、文章を書くスキルをひたすら上げようとしていました。

この頃、初めて知識量と文章の書き方に興味を持って、とにかく片っ端から本を読み漁り、文章の書き方の勉強をしていた。

そんな中で僕はよみうりしんふ読売新聞の一面コラム「編集手帳」を書いている竹内政明さんを知り、こんな文章を書ける人がいるのかと圧倒され、この人みたいな文章を書きたいと思うようになりました。

それからその人の本を読み漁り、毎日のコラムを手書きで移して構造や意図、引用のパターンなどをひたすら研究し、その書き方を真似してブログを書く期間がありました。

そのときが次の文章です。

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2013年

母親が娘に言った。
「大声で喚いたり、わがままを言ったり、そんなはしたないことばかりしていると誰もお嫁に貰ってくれなくなるわよ」
「でも、私、そんな人と結婚した男の人、一人だけ知ってるわ」
「誰よよれ?」
「お父さんよ」
(中公新書ラクレ「100万人が笑った!『世界のジョーク集』傑作選」早坂隆)

冒頭の話はパレスチナで出会ったジョークらしい。
日本にも蛙の子は蛙という諺があるが、親子が似ることは世界共通で微笑ましい笑いのタネになるようだ。

似たような言葉に「飼い主はペットに似る」というものがある。

根拠などない事は分かっているのに、何処か当たっている様に思える。

以前ブルドッグを連れたおばさんを見て、思わず笑ってしまった。

親子の話で今真っ先に頭に浮かぶのは上の動物園のパンダ親子だろう。

今月5日、上野動物園で生活しているシンシンが自然交配により子供を生んだ。

Twitter上ではにわかにパンダの子供の名前に関して盛り上がりを見せている。

上野動物園のパンダは日中友好の意味合いを持っている。
今の世間の注目度を見ると、その役割はしっかり子にも引き継がれている様に感じる。

元の「飼い主」である中国も、今の「飼い主」である日本も、ペットに似る似てくれればいいのだが、、、

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序破急を意識して、故事成語や洒落た具体例から時事ネタに繋げ、それを始めの「まくら」を絡ませつつまとめていくという竹内政明さんを意識した文章。

これが150本くらい。

 

C.S5 それ以降をまとめて

こんな感じで書いてきた後は、政治や時事ネタに対してコメントをする、主義主張の強すぎるイタイ文章(200本くらい)に流れました(笑)

それから、伝えたい事や著者適性、それから読んでもらえるものはなんだろうと考えたり、読書に価値を提供できるとは何かを考えて書き続けたのが800本くらい。

そのあたりからようやく「文章かいてみーひん?」みたいなことを言ってもらえて塾の生徒さんと保護者様に向けた勉強コラムを書いたり(今は300本くらい)、お金を頂いて書評を書く仕事のお話を頂いたり(50本くらい)、広報文でプレスリリースなどを書いたりということができるようになってきました。

 

 

よく生徒さんと話していると「どうせできひんし」みたいなことを言う子に出逢います。

で、その子に理由を聞くと、「才能がないから」という解答が多く帰ってきます。

やりたい事をするためには何が必要かという議論で「才能」か「努力」かという2元論をよくみかけますが、僕は「興味」こそが最も大切な要因だと思っています。

うえに上げてきた(恥ずかしい)例を見てもらえれば分かる通り、僕には文章を書く才能なんて微塵もありません。

(読んでいただければ分かる通り、今も下手くそですし。)

でも、そんな僕でも、文章を書く機会を頂くことがちょくちょくあり、それがどうして手に入ったかと言えば、一重に書き続けているからだと思うのです。

そして、なぜ書き続けているかといえば、才能があるからでもなく、努力できるからでもなく、ただただ「書きたい」から。

ここ最近の僕の文章が上手いだなんでもちろん思っていませんが、少なくとも高校時代の僕の文章と比べれば明らかに成長していると自負しています(笑)

好きだから探求するし、好きだから続けられる。

やる気も無く意志も弱い僕が文章を書くのだけはやめないのは、興味があるからだと思うのです。

もちろん業者により、才能が必要なものもあるとは思いますが、少なくとも僕程度(趣味で書き続け、それが仕事で役に立ったり副収入になったりする)でいいのなら、才能はいらないように思います。

(僕の最初の記事を「才能だ」と思ってもらえるなら別ですが...笑)

だから僕は何かをやるために必要なことは圧倒的に興味だと思うのです。

 

アイキャッチは僕の心の師匠、竹内政明さんの文章術

 

「編集手帳」の文章術 (文春新書)

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