新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



時間を売る仕事と時間「以外」を売る仕事

最近学生さんとご飯に行く機会が多く、バイトのことだったり、勉強のことだったり、将来のことだったりを聞く機会が多いのですが、僕は圧倒的にバイト(下世話な言い方をすればゼニ稼ぎ)の話に興味があったりします。

色々なバイト事情(+特殊な稼ぎ方をしている人の話)を聞いていると、「時間を売る働き方」をしている人と「時間以外の働き方」をしている人で、全然思考法や将来に対する考え方が違うように思うのです。

 

僕はあまりお金には興味がないタイプですが、振り返って見たら小さい頃からなんだかんだで「何かを売る」という経験をしてきました。

1番始めは多分小学校のころ。

手芸が趣味で、筆箱のチャックの部分にビーズアクセサリーで作ったアクセサリーをつけていたのですが、それをみたクラスの女の子が「それ名札の飾りに欲しい」と言ってくれたことがきっかけで、名札をデコレーションするアクセサリーなる謎のアクセサリーを作ったことがありました。

(多分彼女たちにとって、男子が学ランの裏ボタンでオシャレするみたいなイメージだったのだと思います)

で、それが思いの外流行り(笑)、別のクラスの人からも欲しいと言ってもらえるようになり、6年生の終わり頃は材料を買いに行き、翌日に作ったものを並べて選んでもらうみたいなことをしていました。

たしか材料費+100円くらいで売っていたと思うのですが、小学生の僕にとっては結構な額であったのと、何より自分の趣味で人が喜んでくれるのが嬉しくて(しかも女の子!笑)、毎日制作に没頭していたのを覚えています。

 

中学に入ってからはビーズアクセサリーなんてめっきり作らなくなったのですが、遊戯王カードにはまっていて、カードのパックを売る商売をしていました。

当時は売っている商品の中から好きなパックを選ぶことができ、「サーチ」というレアカードを選ぶテクニックが横行していていました。

で、僕はどうせ買うのなら当たりカードが入っているパックがいいと、必死にその技術を開発していて、ほぼ100%当てる事ができるまでになっていたのですが、その技術は上級生や高校生の中では当然多くの人が持っていて、自分たちの学校の周りではいくらカードを買ってもレアカードがそもそも存在しないという状況でした。

だから、僕は発売日や仕入れたばかりのお店、或いは遠方のコンビニまで足を運び、とにかくレアカードの入ったパックを仕入れてきて、それを何倍かの値段で友達に売るみたいなことをしていたのですが、これも結構なお小遣い稼ぎになっていました。

 

高校ではそういうカード熱も冷めて、自分のカードや、近くの大型リサイクルショップで全く価値のわからない売り方をしていたカードを買い集めて、ネットの掲示板で販売したりということをしていましたが、受験になってそれも終了。

大学に入って、塾のバイトを始め、社会人になりそのまま塾の先生をしたり、時々人のお仕事を手伝ってお金を頂いたり、ライターの仕事をしたりという感じで生活を送っています。

それが良いことか悪いことかは別にして、あまり意識はしていませんでしたが、僕は(利益はいずれも微々たるものですが)「時間を売る」以外の仕事の仕方をやった事があったのでお金が欲しい=時給を見てバイト選び一択というのに疑問があったりします。

誤解の無いように断っておくと、時給バイトが悪いと言いたいのではなく、あくまで選択肢の1つだよねという意味です。

 

もちろん上に書いたような超マイクロビジネスとでも呼ぶべきものは、沢山のお金が欲しいという、あくまで「お金」目的の人には向いていません。

そういう人は、引越しとかキャバクラとかのバイトをすればいい。

(因みに知り合いのキャバクラで働いていた友人たちはそこそこ高級な上に、トークや仕草などむちゃくちゃ色々なスキルを身につけていて羨ましかったです 笑)

ただ、本当に身近な人に向けた超マイクロビジネスをすると、振り返ってみて様々な事が学べたなあと思う事があるのです。

ようやく本題に入れた。。。

 

例えば小学生の時にやったアクセサリー販売は、材料を仕入れ、手を動かして付加価値を生む典型的な職人工。

仕入れコストをはらみながら商売をするというタイプです。

中学校時代のトレカに関しては物理的な差や情報の差を利用した、いわば商人みたいな商売といえます。

自分で作るわけではないので、コスト自分の労働力のみ。

高校生のネットでの販売はいわゆる「せどり」に近いもので、これも中学校時代と同じ感じです。

で、大学に入って塾講師のバイトを始めたのですが、これはいくらコマ数を増やしたくても、一定以上は先生や子供達からの信頼がないと増えないという点で、成果給みたいな働き方でした。

自分の技術や経験が仕事を増やすというのを学んだ気がします。

一方でシフト制で事務やビラ配りみたいな時間給の仕事をさせられたこともあり、僕にはこれが向いていませんでした。

で、社会人になってからは塾の傍らライターの仕事を頂いて行うこともあったのですが、これは自分の経験をベースに発注される仕事(だと思いたい)です。

純粋に時間給で仕事をする以外にも、お金をもらうという手段は案外あるように思います。

 

他にも諸々やってはいましたが、具体例ばかりになっても仕方がないのでそれらは割愛。

上にあげたものを並べると、お金を貰うには①自分の時間をお金に変える以外に②材料を商品に加工してお金に変える③情報・物理的な差をお金に変える④信頼や経験をお金に変える⑤自分の技能をお金に変えるという手段があるという事ができます。

①の場合の時間給は単位時間当たりにどれだけの仕事量を詰め込めるかによって決まるため、作業内容はどんどん過酷になるし、単位時間当たりに詰め込める作業量は限界があるので、どれだけ時給が上がるといっても限界がある。

②の場合は需給で値段が決まるので価格の上限がない代わり、自分の作業量が上限になる。

③は値段の上限もなく、一回あたりの仕入れ数をあげれば作業量の上限もないけれど、資源の枯渇(ルールが変わる)とその瞬間に利益がゼロになる恐れがあります(僕のトレカの場合は、次々にサーチ禁止になり、自然消滅しました)。

そして④と⑤に関しては生産性に価値の源泉があるため、自身の技量を磨き続ければ(そして需要さえあれば)青天井で価値が上がります。

僕は性格的に②や③が好きだから、見つけてはちょこちょこ手を出すのですが、もし長期的に上手くいきたいと思うのなら④か⑤を選ぶべきだと思うのです。

そして、それをするのなら早い方がいい。

僕が塾の先生をしている理由はいくつかありますが、その中の1つには18歳の頃から④をしてきたので、同世代に比べて勝算が高いと踏んだというのがあります。

こんな風に考えると、一口に「バイトしたい(以下では「金を稼ぎたい」と同義として捉えてください)」にも色々な戦略があると思うのです。

仮に一回生(もっといえば中高生)のころからこれを意識していたら、恐らくそのレバレッジはとんでもないことになっています。

当時の僕はアタマが悪くて(今も悪いですが...)、そんな計算が立ちもしませんでしたが、今学生に戻るなら、こんなことを意識してバイトを選ぶように思います。

 

っと、バイトの話を何人かの人から聞いた雑感。

 

 

アイキャッチは上の話が1000倍論理的にまとまっている藤原和博さんの本。