新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



奨学金を受け取って積み立てに使ったらどうなるかという思考実験

僕は座右の銘として「ルールは絶対」というものを掲げています。

ただこれは、「絶対にルールは守るべき」というような、聖人君子のような観点から述べているものではありません。

むしろルールさえ絶対ならば、立場の弱い人でもそれを利用して逆転する可能性があるのではないかという面から掲げているものです。

ルールさえ変えられなければ、頭を使ってそれを利用すれば勝負を上手く運ぶことができるはず。

そんな打算的な視点から大切にしているのが僕のいうところの「ルールは絶対」だったりします。

 

で、そんな観点から色々な社会の仕組みをテーマに、僕はよく「思考実験」をするのですが、最近興味を持っている仕組みの1つに奨学金のシステムがあります。

以下は「あくま」で思考実験なので、ずるいみたいな道徳的判断は棚上げしてお読み下さい(笑)

 

もちろん生徒さんにそんなことは言いませんが、僕は基本的に奨学金とは、国が正式に定めたルールの上で運用されているシステムである以上、要件を満たす人は貰っておけばいいと思っています。

必要な人はともかく、必要もないのにそんな「借金」を背負ってどうするのみたいに思う人もいるかもしれませんが、僕はむしろ奨学金が必要ない人ほど(少なくとも無利子のものに関しては)要件を満たして貰えるのなら貰っておけばいいと思うのです。

(この辺が道徳的観点から話をする人には嫌悪されるところなのですが...)

 

仮に奨学金を毎月3万円もらったとして、それを全て年利3%積み立てに回すとします。

(年利3%はそれほど高いハードルではないはず...)

毎月3万円を4年続けたら複利込みで約152.7万円になります。

何もせずお金をもらっているだけで、約9万円の利益を得るわけです。

卒業旅行の費用の足しにはなるでしょう(笑)

 

また返済のことですが、この金額を借りたとしたら、大抵は月に約1万円×12年という返済プランになります。

仮に奨学金をもらっていない人が毎月1万円を積み立てていたら、負担額はほぼ同じ。

ここで、奨学金を借りてその額を運用に回していた人の場合と、社会人になってから毎日1万円を積み立てる人を比べてみましょう。

前者の奨学金を借りていた人は、すでに152.7万円のお金があります。

毎月の1万円は奨学金の返済に使われていくので元本はこれ以上増えません。

奨学金を返すまでの12年間、152.7万円のお金を利率3%で回すとします。

計算すると217.5万円、つまり65万円近くの利子を得られることになります。

一方で、社会人になってから、毎月1万円を12年間積み上げた場合をみてみます。

この場合では、12年×1万円 を3%の運用で、約30万の利益になります。

実質額は全く同じなのに、運用により得られる額は倍近く異なってきます。

 

もちろん、奨学金は金銭に余裕がないけれど学問に励みたいという人のための制度です。

ただ、その条件を満たしていて、支給されるのであれば(もちろん返済が前提です)、どんな人でも貰って構わないし、そのお金をどう使おうが構わないと思うのです。

少なくとも制度の上では「貰うに足る人」と認められているわけですから。

 

こういう、色々な制度に対してルールや仕組みをどう見るのかという思考実験は、むちゃくちゃ面白いように思います。

これを見て実際に試して見るのは勝手ですが、あくまでこれは僕の思考実験なので、実際に運用するのならくれぐれも自己責任でお願いします(笑)

 

アイキャッチは調べたら出てきたこの本(笑)

「奨学金」地獄 (小学館新書)

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