新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



AO入試の倒し方[受験作文攻略ガイド]①合格するには最初に○○を用意しろ!

AO入試の倒し方」だなんて挑発的な名前をつけたので、もしかしたら「こんなフレーズを入れたら受かる!」みたいな必殺ワードとか、「こう聞かれたらこう答えろ」みたいなパターン集のような物におもってアクセスした人もいるかもしれません。
そういう人には予め謝っておかなければならないのですが、この連載はそもそもあらゆるOA入試の参考書が小手先のテクニックだったら、基礎力ありきの必殺技のようなものばかりを説明しているから、根本的な基礎力のつけ方を説明してみたいというコンセプトの基で始めているため、一切表面的なテクニックを書くつもりはありません。
(なので、そういったすぐに役に立つ(ように見える耳ざわりのいい方法論)を知りたい方はブラウザバックをオススメします。)
この連載エントリでは、そういった技術というよりは、もっとずっと基本的な部分、スポーツでいうところの筋トレの部分を説明するようなものです。
僕の小論文指導の実体験や、企業や団体の広報をしてきた経験、あるいはライターをやっていた経験や、はたまた就活相談を長年し続けている方との数えきれない意見交換から僕なりに一定の成果があげられると自信をもっていえるようになったその方法論を書いていきたいと思います。

さて、前置きはこれくらいにして、早速本題に入ろうと思います。
小論文にでも感想文でも自己PRでもAO入試の面接でも構いませんが、こういったものに関して書く(あるいは話す)練習をする前にずっと大事なことがあります。
それが「自分の思考と言葉を増やす」ことです。
巷には様々な文章術や作文の型などが溢れていますが、これらは大前提として「書きたいこと」がある場合に役にたつ道具です。
小論文を初めとする作文の練習をいざ始めようとして、学校の先生に習ったり参考書に書かれていることを参考にしてとりあえず書き始めようとしたのはいいけれど「そもそも何を書いたらいいの?」というところで止まってしまったという人はいませんか?笑
こういった人はそもそも文の型や技術を覚える前に自分自身の中に知識をためなければならないのです。
数学の公式や英単語などと同じです。
小論文等が入試科目である以上、それに立ち向かうには「知識」と「技術」の両方が必要です。
普段からいろいろなことを考える習慣がついていたり、書く事に慣れていたりするのならともかく、そうでない人がいきなり技術を覚えたところで文章を書くことは不可能です。
だからまずやるべきことは「知識」をつけることなのです。

では小論文(を初めとする作文や面談)の準備としての知識とはどうやってつければいいのか。
僕がこの訓練でオススメしていることが「ノートを持つ」ことです。
はっ?って思われたかもしれなませんが、ここでいう「ノート」とはいわゆる学校の授業のときに書くノートや提出を目的としたノートとは少し違います。
そういった演習や言われたことをまとめるためのノートではなくて、自分の思考を書き溜めるためのノートです。
どちらかといえばメモに近いかもしれません。

みなさんちょっと今日一日を振り返ってみてください。
友達と話していたとき、トイレにいたとき、お風呂に入っていたとき、通学の間etc…
そういったちょっとしたときに何か面白いことを考えたり思いついたりしていませんでしたか?
ふとしたきっかけに「あれどうなっているんだろう?」とか「こんなアイデアどうだろう?」とか、或いはマンガを読んでいるときにふと目が留まったところとか、日常生活の中には些細なところで脳で考えるタイミングがあります。
しかし、私たちはそんなものに価値を感じていないのでふと思いついてすぐに忘れてしまう。
この一見なんの価値も無い思いつきや思考が、小論文では大きな役に立ちます。
決められた時間内にお題が与えられてそれに対して自分の意見を書くということは、ふとしたアイデアの種を制限時間内にどれだけ用意することができて、その中から的確なものを選び、相手に伝わる形に仕上げるかです。
ここでいうアイデアの種はまさに日頃ふと思いついたり考えたりすることに近いのです。

私たちは日頃たくさんのことを思いついて、気がつくと忘れています。
仮に一時間に3個思いついているとして、一日18時間行動したら54個のアイデアが浮かんでいることになるのですが、私たちはそのほとんどを忘れてしまいます。
もし入試まで100日あって、こうした小さなアイデアを全てノートに書き留めて忘れないようにしていたとしたら、54個×100日で5400個のアイデアストックを持って入試に臨んでいるのと同じことになります。
何気なく思いついたものをストックしておくだけでこれだけの分量になるのなら、それを意識して毎日ノートにつけるようにしたらどうなるでしょうか?
いうまでもなく、入試会場でそれらは最強の武器になります。
こういった武器をつくるために有効なのがノートをとることなのです。
詳しいことは次のエントリに書きますが、まずはノートを用意してみてください。
そして、そこには何でも構いません。
とにかく思いついたこと、いいと思ったもの、気になった作品やCM、看板、Twitterのつぶやき、ニュース記事など、何でもいいので全て書き留めてください。
目標は30枚の標準ノートなら一月に1冊。
一ヶ月も続ければ、あっという間に自分の思考やアイデアのストックが溜まり、作文用紙を前にして何もできずにフリーズするという自体はなくなります。
これが作文における「知識」なのです。
まずはノートを用意して何かしら書き込む。
その行動を今この瞬間に起こせるかどうかが非常に大切です。
ぜひここから始めてみてください。

 

アイキャッチは僕のライターになりたいと思うきっかけになった読売新聞の一面コラムを書かれている竹内政明さんのこの本。

「引用」だけで一冊まるまる読み物として成立させてしまっているとんでもない作品です。

名文どろぼう (文春新書)

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