新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



趣味を価値を帯びさせる〜タイプ別価値創出の仕方分類〜

趣味と価値の境界ってどこだろう?なんてことを、最近考えています。

同じ「何かを集めるのが好き」なのに、例えばプリキュアのグッズを集めるみたいなものはやっぱり趣味の域を超えなくて、一方でみうらじゅんさんなんかは旅行先で見つけた役に立たないお土産に「いやげもの」という名前をつけることで何人もが興味を持つ「価値」に昇華しています。

同じ「集める」という行為なのに一方は趣味で止まって、もう一方は価値創出に成功している。

こと「コレクション」という行為に関して言えば、価値創出ができているか否かの基準は、新たなカテゴリを生み出せているかどうかにあるように思います。

 

例えば、プリキュアのグッズを集めるというのは、すでにあるカテゴリの中で行なっている行為に過ぎません。

誰かが用意した「プリキュア」というカテゴリの中でコレクションをしているので、それは消費の域を出ない。

一方で、みうらじゅんさんの「いやげもの」というコレクションの場合、「お土産屋でよく売られているけれどもらっても困るもの」という人々の共感が得られる「あるある」で、新たなジャンルを生み出しています。

この他者が感じる「あーわかる!」の分だけ、価値が生み出されているわけです。

 

コレクション型以外にも、趣味には色々なジャンルがあります。

僕がざっと思いつくのは「何かを集める」行為であるコレクションの他に、「何かを体験する」「何かを研究する」「何かを作る」あたり。

これらはいずれも趣味の範囲です。

で、こうした趣味を価値のラインに引き上げようとしたら、それぞれに手段が異なると思うのです。

先にあげた「コレクション」の場合は共感を呼ぶカテゴライズが最もオーソドックスな価値創出の仕方。

同じように他のそれぞれにも価値創出の仕方(しやすい方法)があって、それを意識していると、自分が普段なんとなく行なっている趣味が、他の人に価値を与え得るものになると思うのです。

「何かを体験する」タイプの趣味を持っている人がしやすい価値創出の手順は、人を巻き込むことです。

言われてみたら面白そうだけど、自分から動こうと思いきれない人を巻き込んでいくのがこのタイプ。

「本好き」はただの趣味だけれど、同じ本好きを集めて「読書会」を主催したり、映画好きを集めて映画遠足をしてみたりという形にしてみたら、そこにははっきりと価値が生まれます。

ここでの価値は「同じタイプの人と繋がりたい」という体験タイプの人が持つ欲求に答えること。

 

「何かを研究する」タイプの趣味を価値に昇華する方法は「調理」です。

(少し漠然とした言い方ですが、これしか言葉が見つからなかった...)

例えばカップラーメンを食べ比べたとして、そこで終わっていたらただの趣味ですが、どういう違いがあって、どんな工夫がなされているのかというのを比較して、やったことがない人に伝えて「なるほど!」と思ってもらえるレベルで情報にしていたら、そこに価値が生まれます。

ここでの相手に与える価値は、「それを知るために払った時間とお金とエネルギー」。

言われてみれば興味はあるけれど、自分でやろうとはしない。

そんな欲求に答えることで価値が生まれます。

 

そして最後の「何かを作る」タイプの趣味について。

ここはアクセサリーでもブログでも何でも構いませんが、具体的に成果物が生まれるタイプの趣味は全てここに該当します。

ここに含まれるものは形がため、既に価値があるのでは?と思われがちですが「形があるものに落とし込む」というアウトプットの仕方をしているだけで、当然それだけでは価値があるとは言えません。

形がある=価値があるだったら、僕たちが毎日生み出しているうんこだって価値があることになってしまいます(笑)

「何かを作る」タイプの趣味で価値創出をしようとした場合の相性のいいやり方は、相手の「欲しい」を具現化することになります。

それは「ちょうどこんなのが欲しかった!」というそれを見た後に感じる共感かもしれませんし、「こんなのが欲しい」と聞いたものを具現化するのかもしれませんが(先に物ありきになる可能性があるのは「作る」趣味ならではです。)、いずれにせよ相手の「欲しかった」に答えることで価値が発生します。

 

「何かを集める」「何かを体験する」「何かを研究する」「何かを作る」というフェーズであれば本人の趣味の範疇を出ませんが、そこにそれぞれ「カテゴライズ」「巻き込み」「調理」「具現化」が合わさると急に価値を帯びる。

極論を言ってしまえば、価値を帯びさせたいのなら「他者視点を持て」というだけでおしまいなのですが、それではちょっと漠然としすぎています。

なので、それぞれの性質の趣味に他者視点を加えてみるにはどういう方向性がいいのかなあと思った時に僕が考え付いたのが上のやり方です。

僕は別に趣味なんて個人の楽しみで終わらせればいいものと思っているタイプですが、それでも人に共感してもらえたら、人の役に立ったら嬉しいと思うことはあります。

もしそういった方向に自分の趣味を持っていきたい方がいれば、ぜひこの辺りの切り口を試して見て下さい。

 

アイキャッチは趣味に価値を帯びさせることの天才、みうらじゅんさんの『「ない仕事」の作り方』

この本はオススメです!

「ない仕事」の作り方 (文春文庫)

「ない仕事」の作り方 (文春文庫)