新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



強いメンタル作りの前に大事な弱ったメンタルの救い方

強いメンタルを作る前にしなきゃいけないこと

季節が原因なのか人の移動が多いことが原因なのかは分かりませんが、毎年この時期になると、メンタルが弱っている人が増えるような気がします。
かくいう僕もこの時期は気持ちが落ちていることが多かったりするわけです。
メンタルが弱ってしまう原因と対処法について、僕は次のように考えています。
まずはメンタルが弱ってしまう原因について…

基本的に僕は人のメンタルをポケモンの体力ゲージのようなものと考えています。
対人関係で気を使ったり、つらいことや威圧的な環境にさらされると徐々にそのゲージが減ってきて、50%をきると自身を喪失したり、元気がなくなってしまいます。
そして、30%を切ったあたりから今やっていることが嫌になったり、身の回りの多くが楽しく感じられなくなります。
そして、10%になってしまった状態がメンヘラというのが僕の印象です。
僕たちは普段、いい状態を保つためにゲージを60%以上を維持するように生活しています。
メンタルがつらいと感じるのは、このゲージが自分が普段維持している水準に比べ極端に下回っている場合です。

もちろんこうした状態にならないように「予防」をすることが第一なのですが、そういったアドバイスは既に50%を切ってしまっている人には役に立ちません。
風を引いて寝込んでいる人に向かって「運動してしっかり食え!」なんて言ったら怒られてしまいますよね?笑
メンタルに関してもそれと同じで、万全の状態のときと弱っているときでは、取るべき行動は異なってくるのです。

メンタルを回復させるための2つの方法

通常の場合(メンタルゲージが50%以上の場合)であれば、メンタルゲージが減りづらいマインドセット作りが有効になってきますが、既にメンタルが弱っている場合の回復手段としては、そのやり方は十分に機能しません。
こうした状態のときに必要なのは、「メンタルゲージが減りづらいマインドセット作り」ではなく、「メンタルゲージを回復させる具体的な手段」だからです。
メンタルゲージを回復させる具体的な手段として、①自然治癒と②他者からの注入の2つがあるというのが僕の持論です。
①は言葉の通り。
人は寝るなりご飯を食べるなりをすることで、メンタルゲージを少しずつ回復することができます。
メンタルゲージを減らす要因を避けつつ、自己治癒で回復を待つのが、①を使ったメンタルの持ち直し方です。
こちらは自分でできるという利点がある反面、時間がかかりすぎるというのと、外部からのストレス等から逃れられない場合には効果が発揮されないという弱点があります。
(そもそも通常は[ストレス<自己治癒]であるはずのところに何らかの外的影響で[ストレス>自己治癒]になってしまったのがメンタルが弱る原因なので、これは仕方のないことです。)
こういった状態を抜け出す手段として重要なのが、②の他者からの注入という方法です。

 

「『認められたい』の正体」と「スリランカの悪魔祓い」


孤独感に苛まれ、寂しさに打ちのめされた経験を持つ人なら、誰でも愛や友情を希求して止まない思いに駆られたことがあるだろう。~大多数の人間は、こうした親和的承認への欲望を抱き、愛と信頼の関係を求めている。
しかし、親和承認は自分ではどうにもならないという一面を持っている。
山竹伸ニ「認められたい」の正体

山竹伸二さんは、家族や恋人、友人から得られる無償の愛や信頼といったものを親和承認と呼んでいます。
これらは多くの人が求めるし、人に不可欠なものだけれど、それを多く望んでも自分でコントロールすることはできないものとされています。
だって他者から与えられるものだから。
僕はこの親和承認こそが、メンタルが弱ったときに回復させるため特効薬であると考えています。

スリランカでは自分が住む村の中の人が引きこもってしまったとき、その人に悪魔が取り付いたのだと考え、村人総出でその人のために他のことは投げ出して3日3晩踊って悪魔祓いをするそうです。
この自分の所属するコミュニティにいる人に問題が起こったときに、村人が全員一人のために時間を尽くすというのは、一人のために利害関係を捨てて無償の愛を注ぐという点で、山竹伸ニさんのいうところの親和欲求に近いものがあります。
ゲージの減り具合に赤信号が灯った場合、周囲から親和欲求を注いでもらうことがメンタルを回復するのに非常に効果的なわけです。
これを踏まえると、メンタルゲージを回復するもう②の方法は「家族や恋人、あるいは親しい友人に親和欲求を満たしてもらう」ということになります。

自己治癒力と知人を頼ることで弱ったメンタルを一気に回復して、元気になった段階で傷つきづらいメンタルを身につけていくといのが、メンタルが弱った人の戦略になります。
弱っていると感じる人は、何よりもまず①②をフル活用してメンタルの回復に努めることが大切なのです。

 

アイキャッチ上田紀行さんの『スリランカの悪魔祓い』