新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



超攻撃的太鼓持ちのすすめLV5〜太鼓持ちの基本スキル4つの「太鼓」を習得する〜

すっかり書き途中になってしまっていた「超攻撃的太鼓持ちの達人」シリーズ。

ちょうど今日友人たちと話している中でこの話が出てきたので続きをまとめたいと思います。

LV5からは実践編になります。

太鼓持ちというと、パッと浮かぶのは心にもないおべっかを言ったり、相手のことをひたすらに持ち上げる人だと思います。

もちろん通常の太鼓持ちはそうでしょう。

しかし、ここで目指しているのは「超攻撃的太鼓持ち」です。

普通の太鼓持ちとが、単に相手を持ち上げるのに対して、超攻撃的太鼓持ちは自分の「太鼓持ちのスキル」を使うことによって、相手を手のひらで動かすことを目指します。

相手は一見気持ちよく話しているように感じるのですが、実はそれらは全てこちらが計算の上でコントロールしている状態である。

これが、僕たちの目標としている「超攻撃的太鼓持ち」なのです。

 

LV5ではまず、相手に気持ちよく話してもらうためのスキルについて見ていきたいと思います。

僕は相手に話しやすくなってもらうためのスキルには、それぞれ難易度順に、①相づち、②ごますり、③合いの手、④ツッコミがあると考えています。

①の相づちとは、相手の話に対して「うん、うん」「へえ」「そうなんだ」といったように、きちんと反応をするスキルのことを指します。

ここに関しては、適切な相づちのタイミングと、持っている相づちボキャブラリの数が重要になってきます。

まず、相づちのタイミングが分からずなんとなく聞いているだけでは問題外なのですが、たとえ聞いていても、いつもおんなじ反応であると、相手に「きっとこの人は俺の話に興味がないのだろう」という印象を与えてしまいます。

そのため、適切なタイミングで適当なパターンを使いこなすことができるようになるのが①の条件になります。

 

これができるようになると、次は②のごますりというスキルが出てきます。

僕の「ごますり」の定義は、相手の話に対して好意的に受け止めていますという感情を乗っけた返答であるというもの。

相手の話に単に反応するのではなく、相手が気持ちよく話してくれるような好意や尊敬の念を込めた反応がここに該当します。

②で重要になるのはきちんと適宜感情を乗っけられていることです。

①の相づちには感情はいりませんが、②には感情を乗せることが不可欠になってきます。

相手の話に対して賛意を示し、心地よさを感じてもらえるようになるのが②のごますりです。

 

と、ここまでの「相づち」と「ごますり」を身につけた状態が通常の太鼓持ち

ここで終わってしまったら、している側はフラストレーションを溜め込むだけで、あまり健全なやりとりができません。

「超攻撃的太鼓持ち」を目指すには、③の合いの手と④のツッコミのスキルが必須になってきます。

③の合いの手とは、「ごますり」からさらに一段レベルアップして、相手が話をしやすいように、話の節々でアシストを入れるようなイメージの言葉のはさみ方をいいます。

例えば、話しているうちに相手がちょっと詰まってしまったり、話に淀みができてしまったときに、すかさず「例えばこういうことですよね?」とか「それってこういうことですか?」みたいな形で話のダレどころを作らないようにこちらからフォローに入る感じです。

複数人でいるときなんかだと、他の人にそれとなく話を振るみたいなものもここに入ります。

ちょうどゲストを活かす司会者さんのようなイメージです。

これができると、話している人が「なんだか今日はうまく話せているんじゃないか」と錯覚をしてくれて、ひいては「あの人といると俺はうまく話せる」みたいに思ってもらうこともできるようになります。

ここまでくれば、超攻撃的太鼓持ちにほぼ到達です。

 

さらに、その上で相手に主役を渡しつつ、その場の主導権を握りたいと思うのであれば、④のツッコミが重要になってきます。

これは、普通に話している相手の話に自分らしさを挟むことで、その人の話にエッジを聞かせるテクニックです。

(おそらく周りが感じているであろう)ちょっとした詰まりや違和感を身近なフレーズでツッコミという形で言語化してあげて、周囲の笑いのポイントを作る。

あるいは、相手が小ボケをかましても絶対に滑らないという安心感を持ってもらうために、ひたすら細かな部分にツッコミを入れてテンポを加速させて行く。

こういうコミュニケーションを、僕はツッコミと呼んでいます。

(これはお笑い芸人さんのそれと同じです)

 

周囲の先輩や上司、年上の人との会話が得意な人と苦手な人をみていると、概ね⑴①や②すらできていない人と、⑵①や②ができるからこそ疲弊している人と、⑶③や④をすることで非常に楽しそうにコミュニケーションをとっている人の3つの層があるように思います。

そして、たいていの場合③や④の接し方は才能やセンスと思っている場合が多い。

しかし、実際にはその辺は100%スキルと経験値だと思います。

「超攻撃的太鼓持ちのすすめ」とは、そうした⑶を自在にできるようになるためのマニュアル(というかきっかけ)を提示できたらなというもの。

次回以降ではさらに、僕がコミュニケーションおばけだと思う人たちを見ているなかで学んだ具体的な方法をまとめたい方いた思います。

 

アイキャッチは僕が授業のコミュニケーションの方法に悩んでいたときに何十回も見て学んだこの動画。

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