超攻撃的太鼓持ちのすすめLV6〜「マウントおじさん」の捌き方〜
ある日僕はマウントおじさんに出会った
「いやっ、それは違う!」
「お前は若いから何もわかっていない!」
「だまって俺の話を最後まで聞け!」
明らかにこちらが年下だと思った瞬間に、横柄なタメ口で、威圧的な態度をとってくるような人って見かけたことがありませんか?
飲み屋のカウンターで一人で飲んでいたとき、親戚の集まりに出席したとき、会社の飲み会に付き合いでついて行ったときetc
取引先のお相手だったり、接客業の方でお客さんがこのタイプだったりするとさらにタイヘン...
特に若い人ほど、このタイプのコミュニケーションをする人と出会うと、精神を磨耗します。
僕は喋り方や姿勢が軽いのと、何より「人を小バカにした態度」が滲み出ているタイプらしく(実際に言われたことがあります 笑)、よくこう言った人に絡まれてきました。
バスの中で仕事の資料に目を通していたら唐突に怒鳴られたり...笑
僕は、このタイプのコミュニケーション手段しか取れない人のことを「マウントおじさん」と呼んでいます(性別関係なし)。
居酒屋やバスの中(笑)など、その会話への参加が自由な場であればそっと自分が去ればいいわけですが、親戚関係やまして仕事関係であったら、なかなかそんなことはできません。
マウントおじさんをいなす3つのテクニック①言ったふりアタック
マウントおじさんに出会ったときには、僕がよく使う手段に①言ったふりアタックと②教えてくださいレシーブと③大丈夫ですブロックというものがあります(笑)
①の言ったふりブロックとは、何か自分の意見を言っているような語り口で、実は何も言っていないという意見の言い方。
テレビのコメンテーターとかがよくやっているやつです。
マウントおじさんに対して自分の主張を強く発すると、往々にして否定する所から入られてしまいます。
(しかもその否定の根拠は論理的・道義的説明というよりは経験やこちらの幼さのような、反論不能な要因から)
そこで有効なのが、「Aでもあるし、Bでもある。」みたいな、何かしら意見を言っているような語り口で実は何も言っていないみたいな返し方なのです。
因みにここに「或いはCなのかもしれない。」と村上春樹エッセンスを加えると、さらに何か言っているっぽく聞こえます。
ここでのポイントは、内容はペラッペラでも、態度は自信満々にすることです。
自信がなさそうに言ってしまうと、「実は何も言っていない」ということがバレてしまうのです。
確固たる主張がなければあんなに自信満々に話すことはできないだろうと思わせる勢いで(さながら全力で打つバレーのアタックのように)相手に伝えることがポイントです。
これが1つ目の言ったふりアタック。
マウントおじさんをいなす3つのテクニック②教えてくださいレシーブ
②の教えてくださいレシーブは、マウントおじさんが自分の得意分野の知識でマウントを取りに来た時に有効な方法です。
僕は以前、「お前は塾で教えているくせに(当時は学生バイト)坂の上の雲も読んだこと無いのか」といきなり言われたことがありました(笑)
それが司馬遼太郎でも阪神タイガースでも長渕でもいいのですが、こちらの興味の完全な対象外のところで話を展開されたとき、マウントを取られた状態でその話が始まると、延々と説教の様な時間が始まってしまいます。
そんな時に有効なのが、この「教えてくださいレシーブ」です。
「そんな事も知らないのか」と威圧的に言われた際に、こちらがすかさず「えっ、それ教えて欲しいです」という返しをすると、相手は威圧者から教育者へと立ち位置が変貌しまう。
マウントおじさんが、教えてあげるおじさんになるのです(笑)
数学の絶対値と似ていて、威圧的度合いが大きい人ほど、教えてあげるおじさんになった時には親切に教えてくれたりします。
で、実際に知識を多く蓄えている人が多く、そう言った人の話は聞いていると楽しかったりするので、マウントを取られ続けるはずだった地獄のじかんが、楽しい時間に変わったりするわけです。
因みにここで、声色を上げること、口角をキュッとあげることと、目を輝かせることがポイントです。
これなしの、いかにもつまらなそうな態度からの教えてくださいレシーブは逆効果です。
相手から痛烈なマウントスマッシュが飛んで来ますので気をつけて下さい(笑)
マウントおじさんをいなす3つのテクニック③大丈夫ですブロック
言ったふりアタックと教えてくださいレシーブを使いこなして会話を盛り上げていると、だんだん気分が良くなって、相手から何か提案や要求が飛んでくることがあります。
「奢ってやるからもっと飲め」とか「もう一軒行くか?」とか「今度連れてってやるよ」とか...
もちろんそれが面白そうなら諸手を挙げて賛意を示せばいいのですが、必ずしもそのお誘いがこちらにとって喜ばしいものであるとも限りません。
かといって、そこでNOと拒否してしまえば、マウントおじさんのご機嫌はそこでまた曇ってしまいます。
そうならないためにも有効なのが、「大丈夫ですブロック」なのです。
大丈夫という言葉は、相手に拒否されたという印象をそれほど与えずに否定の意を伝えるのに有効です。
少し困ったような笑顔と胸の辺りで両手を小さく振るジェスチャーを加えるとより効果的(笑)
ただし間接的にでも相手を否定する大丈夫ですブロックは、言ったふりアタックと教えてくださいレシーブに比べて、使用回数を守る必要があります。
あんまりにも使いすぎると相手の気を悪くしてしまうので、気をつけなければなりません。
前で振っている手がタッチネットしないように気をつけなければなりません(笑)
大丈夫ですブロックで防ぎきれないときは、審判(居酒屋なら大将、親戚の集いなら自分の親、サークルなら仲のいい先輩etc...)に助けを求めましょう。
マウントおじさんというとネガティヴに聞こえるかもしれませんが、僕は(ここまでこき下ろしておいてなんですが)そう言った人たちとのコミュニケーションが意外と好きだったりします(笑)
全く興味の畑が違う人との話が盛り上がると、全然知らない知識を得ることができて、それが非常に楽しかったりするのです。
なんていうか、ETと出会ったみたいな...
自分と価値観が合う人や、自分を分かってくれる人との話も楽しいのですが、こういう、全くフィールドが違う人の懐に飛び込むみたいな会話は、そこにしかないスリルや楽しさがあるように思います。
そういった楽しさを味わうために便利なツールが上にあげた①言ったふりアタックと②教えてくださいレシーブと③大丈夫ですブロックなのです。
言い方はおちょくったように聞こえるかもしれませんが(それは僕の品性の問題)、あくまで相手の話を引き出すための手段としてのアタックとレシーブとブロックです。
みなさんもよかったら用法・容量を守って使ってみて下さい(笑)
アイキャッチは僕がマウントおじさんバレーボールの元ネタにしたものの1つ、山田玲司先生の「モテない女は罪である」です。
本当にタイトルがひどいと思う(中身はむちゃくちゃいいです!)