新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



その「話し上手」は本物!?自称話し上手にならないための「話し上手」3分類

先日の南海キャンディーズの山里さんと女優の蒼井優さんの結婚会見が本当に素晴らしくて、ここのところ毎日見返しています。
山里さんの場の空気の作り方が本当に凄いなあと、学ぶところだらけという印象でした。
本当に話が上手いっていうのは、山里さんみたいな人なんだろうなと。。。

僕は基本的に人の好き嫌いが凄くあるのですが(笑)、その中でもかなりの上位に来るのが、「自称はなし上手」のイキッた人です…
彼らはほとんどの場合、(オレの)話をするのが好きで何でもかんでも自分が話の主導権を握ろうとしがちなだけで、話が上手い訳でも分かりやすいわけでも無かったりします。
その自称はなし上手が、実は周りの人が「聞き上手」によって支えられているとかだった場合最悪です。
完全に裸の王様です(笑)
「自称はなし上手」のコミュニケーションは、学校や大学のサークル、会社の同じ部署といった、同質性の高いコミュニティの中では成立しますが、初対面の人が集まる場では歯がたちません。
そういった場面で役立つ「はなし上手」は、それこそ山里さんのようなタイプで、「自称はなし上手」とは全く違います。


はなし上手の3分類①おしゃべりモンスター

僕は、「はなし上手」という人を語るときに、次の3つに分類しています。
①おしゃべりモンスター
②傾聴力オバケ
③場作り座敷わらし
①の「おしゃべりモンスター」とは、自分がとにかくガンガン話すことで場を盛り上げようとするタイプです。
おしゃべりモンスターの中にも何段階かあって、自分の話ばかりをして自分だけが気持ちよくなるカラオケ型おしゃべりモンスターと、周りを楽しませるためにあえて自分の失敗談やキャラクターを話の種にする劇場型おしゃべりモンスターがいます。
レベルが低いうちはカラオケ型、それが徐々にスキルを身につけていくと劇場型に進化します。
上に挙げた、飲みの席で「オレ」の話ばかりする人は典型的なカラオケ型おしゃべりモンスターです(笑)
おしゃべりモンスターたちは、確かにその場を盛り上げるのですが、どうしてもその盛り上げ方の性質上、既に見知ったコミュニティや、極めてクローズドなコミュニティでしか通用しません。
初対面の場合や、それぞれの属性が異なる場合に有効なのが②や③です。


はなし上手の3分類②傾聴力オバケ

話をしていると、やたらと会話が盛り上がったなあとか、なんかあっという間に時間が過ぎたなあとか思わせてくれる人がいます。
僕が②の傾聴力オバケと呼んでいるのがこのタイプの人。
ここに属する「はなし上手」のスキルを持っている人たちは、初対面かつ1対1のコミュニケーションが必要なときに大きな力を発揮します。
ここに属する人たちは、間違えなく「はなし上手」ではあるのですが、①のおしゃべりモンスターとのアプローチとはまるで違い、彼らのそれは相手の話をきちんと拾い調理するようなイメージです。
確かによく喋るのだけれど、あくまで話題の中心は「相手」においておく。
しっかり相手の話を聞き、しっかりと真意を捉えて、相手のよさを上手く引き出すような形で話を積み上げていく。
これが傾聴力オバケの「はなし上手」です。

傾聴力オバケにも、①と同様、ツッコミ型傾聴力オバケとカウンセラー型傾聴力オバケの2つの段階があります。
初期の段階はツッコミ型。
彼らは、ともすればダラダラと冗長になりそうな相手の話に、適当な相づちや合いの手を入れることで、話がダレないようにしたり、笑いが起きるように気を配ります。
このツッコミ型が進化してカウンセラー型になると、今度は相手の話を引き出せるようになってくる。
ここの段階まで来ていると話をしている相手は「なんか楽しい」と感じるようになります。
多分、優秀なホストや、ホステスさんとかはここのレベル。
自分の「はなし上手」によって、相手の話を引き出すわけです。


はなし上手の3分類③場作り座敷わらし

さらに話し上手のレベルが上がると、今度はその人がいる場全体の空気を上手く作ることができるところまで達します。
それが③の場作り座敷わらしです。
②の人たちは1対1で相手のよさを引き出すのに対して、③に該当する人たちは、そこにいる人たち全員のポテンシャルを引き出して、その場の空気を盛り上げます。
自分が好き勝手話をしているように見せて、巧みに話の話題を全員に割り振り、誰もが会話に参加できて、その上で楽しむことができる。
そんな話の展開を作ることができるのが、③の場作り座敷わらしの人たちです。

ここに該当する人には大きく分けてさんまさん型と紳助さん型2つのタイプがいます。
因みにここの2つに関しては、本人のクセみたいなものなので上位下位みたいなものはありません。
両者の違いは、話のきっかけが本人にあるのか周りの人にあるのか。
そこにいる人たちのエピソードをきっかけに全体で話を広げていくのがさんまさん型、反対に本人がきっかけとなる話題を投げて、そこにいる人たちに話を振っていくタイプが紳助さん型です。
自分がどちらであるかというのは、完全に好みの問題なので、こういう話方をしているときがあったら、自分がどちらなのかを考えてみると面白いかもしれません。

以上が、僕が自称/通称を問わずに「はなし上手」と言われる人たちを見てきた中で考えた話し上手の分類です。
山里さんの会見は、この全てを巧みに使い分けていていました。
僕もあんな風に喋れたらなあなんてうらやましく思ったので、「はなし上手」についてまとめてみました。

 

アイキャッチはもちろん山ちゃんの本

 

天才はあきらめた (朝日文庫)

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