新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



国語の先生が漫画・アニメを読解してみた

「闇金ウシジマくん」考察〜最終話で主人公が死ぬしかない理由〜

最近久しぶりにまとめて漫画を読んでいます。一時期仕事に“かまけて”趣味の時間を取れずにいたので、それを取り戻すかの用に乱読を。と、同時に、何かしら読んだ感想を熱量のままに保存して起きたいという思いが強く起きてきたため、今回は久しぶりの漫画の…

HUNTER×HUNTER考察〜ヒソカVSクロロはヒソカの負けしかあり得ない〜

先々週号のHUNTER×HUNTERの団長vsヒソカのバトル。当時中学生のときに幻影旅団編(これが予想変換で出てくるのが凄い!)が始まって、そこでファンになった僕としては待ちに待った戦いです。GW を挟んで明日ジャンプに掲載される最新話が気になって仕方があり…

マギの人気が衰退した理由は話が難しくなりすぎたから

「マギってなんで人気なくなったん?」 僕のマンガ好きを知っている生徒さんがよく、授業終わりにマかんがンガの話を持ってきてくれます。物事を考える切り口を知ってほしいというのが、僕が教育に携わっている理由の一つでもあるので、よほど突飛な質問であ…

マンガ・アニメ考察22ちはやふる〜縦軸の人間関係にめっぽう強いマンガ

末次由紀先生のちはやふる。 最近の僕のお気に入りマンガです。 小学校時代に引っ越してきた綿谷新と仲良くなるきっかけになったかるた。 新は6年生の時に地元の福井に戻らなければならなくなります。 主人公の千早と幼馴染の太一は、再び会うことを目標にか…

マンガ・アニメ考察20雪花の虎〜少女マンガ家ならではの青年向けに描く歴史マンガの工夫

今年の春に創刊された小学館のヒバナという雑誌。 その中に連載されている作品の一つに、東村アキコ先生の「雪花の虎」があります。 雪花の虎は、先日「かくかくしかじか」でマンガ大賞をとった東村先生が描く、上杉謙信を主人公にした歴史マンガです。 歴史…

マンガ・アニメ考察19遮那王義経~結論がわかっている物語を完結させる難しさ~

遮那王義経が今月の月間マガジンで最終巻を迎えました。2000年から15年間にわたって連載された、源義経の生涯を描いた歴史マンガです。あまり歴史マンガは読まないのですが、この作品だけは欠かさず見ていました。 初めからバッドエンドになると知っているテ…

マンガ・アニメ考察18銀魂〜銀時と近藤の盃は物語完結の象徴〜

今週号のジャンプに載っていた銀魂。 何気無く読んでいて出てき、銀時と近藤さんが盃を酌む描写を見て、「あっ、もう銀魂を終わらせるのかな」と思ってしまいました。 もともと今回のシリーズは過去の伏線回収などをしていて、今まで以上に盛り上がってはい…

マンガ・アニメ考察17からくりサーカス〜死に際のキャラに心を持たせる作者の想い

ずっと書きたかった藤田和日郎さんの「からくりサーカス」。僕の中ではとても心に残っているのに、どうしてもひとつに繋がらなくて考察が書けなかった作品です。ちょうど今日、何人かの方々とお話をしていたら、ふと一本の線に繋がった気がしたので、プロッ…

マンガ・アニメ考察16サイコパスⅡ〜カントの啓蒙主義と展開予想~

※ あくまで個人的な(想像と思い込みによる)感想です。知識に間違えや的外れな点が多々あると思いますが、ご容赦願います。。。 「全能者のパラドクス」作品では後半部分になって初めて出てきた概念ですが、個人的には作品のコアになっているテーマであるよ…

「マギ」考察~魔女の宅急便的な成長物語として〜

塾の生徒さんに以前マギという作品を紹介されて、読んでみました。ものすご~~~~くざっくり言えば、主人公のアラジンが世界平和のために戦って成長する物語(笑)(あんまりストーリの説明には興味がないので詳しくはウィキペディアのURLを見てください。…

21世紀のアニメ・マンガ〜新世界系と管理社会〜

別にこれはアニメやマンガのレビューを書くブロクではありませんし、何より僕はそれ程アニメ・マンガに詳しい訳ではないのですが、、、「街中から土管がなくなった時代にドラえもんは流行り、スポ魂が古くなり出したころに巨人の星は流行りだした。現実社会…

化物語考察〜王道ど真ん中のプロット〜

こちらもまどかマギカと同じく、何人かの友だちに勧められて見たアニメです。もともとめだかボックスで西尾維新さんは気になっていたので、とても楽しく見ることができました。勧めてくれた人たちは邪道なアニメ(悪いという意味ではなく、王道と対を為す意味…

記号論としてのエヴァ

ここのところエヴァンゲリオンの映画版がテレビで放映されていて、ちょくちょく子供達の間でエヴァンゲリオンの話がされたりします。一応映画版も全て見ているのですが、やっぱり僕が1番好きなのはアニメ版エヴァンゲリオンです。特に印象に残っているのが最…

HUNTER×HUNTERの魅力

ハンターハンターが6月から連載再開されるらしいですね。今からテンションが上がります。僕が小学生のときから連載しているのにまだ30巻っていう奇跡のマンガ(笑)調べたら1998年から連載しているみたいなので大体半年に一冊のペースですね。これだけ休載が…

マンガ読解法9 進撃の巨人②~ユミルの本名と壁になった巨人~

進撃の巨人がここ3巻くらいの中でかなり伏線回収が進んでいます。 最新刊をみたらいよいよ展開は内側の王宮へと進み、今年中(あと2巻くらい?)にひとつの山場が来るのではないかなあと期待しています。 最新刊のはなしに触れてしまうとネタバレになって…

マンガ読解法8 HUNTER×HUNTER~王とコムギの物語

32巻の339話、最後の一コマにある軍儀の「帥」と「忍」が寄り添うシーン、僕のお気に入りです。ハンターハンターのキメラアント編は、賛否分かれることもありますが、僕は最高傑作だと思っています。その理由は、「王」と「コムギ」の愛を書き切ったから…

マンガ読解法7 賭博黙示録カイジ~努力を正面から描く~

この前久しぶりに、賭博黙示録カイジを読みました。ゼロやアカギも好きなのですが、僕の中で不動の一位はやっぱりカイジです。でも、なんで福本さんの作品の中でカイジが一番好きって思っていたかが今までよくわかんなかったんですよね。それがこの前読み直…

マンガ読解法6 暗殺教室考察〜先生というジレンマ〜

週刊少年ジャンプに連載中のマンガで「暗殺教室」っていうやつがあります。タコみたいな生物が突然ある教室の先生になって、卒業までに私を殺さないと地球を滅ぼしますと宣言する。生徒たちは学校生活を通し、先生(ころセンセーっていう名前)を殺すための術…

マンガ読解法5 進撃の巨人~一話のエレンの涙の訳~

この前壇蜜さんがラジオで「巨人が襲ってきてるのに、まだ人間同士が争ってる」って言ってるのを聞いて、進撃の巨人について書いて見たくなりました。すごく気になってるんですよね。あの壁はなんなのか?なぜ登場人物はみんな人間ではなく「人類」と呼ぶの…

マンガ読解法4 めだかボックス〜作者と打切りをマンガに登場させる

※すみません、頭痛くて文構成がぐちゃぐちゃになってます。 化物語シリーズで有名な(読んだことないんですが)西尾維新さんが原作でジャンプに連載していたマンガです。 とにかくメタフィンション(マンガやアニメの構造そのものを作品の演出に織り込む技法)色…

マンガ読解法3ONE PIECE〜絵と物語の関係〜

NARUTOとONE PIECEって、ちょうど僕くらいの世代(小学生の時にあの二作が始まった)にとって、ジャンプの2大看板みたいな印象です。かれこれ10年以上、ランキング順にならぶ、ジャンプの冒頭に君臨し続けてるって、よく考えたら凄いこと。僕の印象ではあの二…

マンガ読解法1みどりのマキバオー〜構造転換で動物を描く〜

つの丸先生の代表作みどりのマキバオー。僕の大好きなマンガのひとつだったりします。競馬をモチーフにしたこのマンガですが、個人的に凄く特殊なマンガだと思ったのでエントリにしてみました。僕の中でのマキバオーのイメージをひと言で表すと「動物版スポ…

アニメ読解法1風立ちぬ/かぐや姫の物語〜西欧と日本の芸術観〜

僕はアニメやマンガの考察をする時に、そのストーリーばかりに注目しがちになのですが、この二作に関してはストーリーについては語れない(風立ちぬは凄すぎるっていう理由で、かぐや姫の物語は竹取物語のままという理由で)ので絵について思った事をまとめた…