音楽・歌詞考察
数多くある嵐のヒット曲の中でも一段と人気が高い『Love so sweet』。イントロが流れた瞬間にこの曲だとわかる人は少なくないのではないでしょうか。そんな国民的人気を誇る『Love so sweet』ですが、歌詞を見ていくとある曲との共通点に気がつきます。それ…
アニメ『ブルーロック』のテーマソングとなったUNISON SQUARE GARDENの『傍若のカリスマ』。タイトルは人前をはばからず勝手に振る舞うさまを表した傍若無人と、人を惹きつける才能を持ったカリスマを結びつけたもので、サッカーというスポーツを通して才能…
アニメ『呪術廻戦』第2期のオープニングテーマとして書き下ろされたKing Gnuの「SPECIALZ」。曲全体から漂う混沌としたイメージでKing Gnuらしさ全開の一曲です。さて、そんな聞いた人に強烈なインパクトを与えるこの曲ですが、歌詞を見ていくと英語のスラン…
失恋ソングによくある言葉とは裏腹な本音を描いた作品。「ハッピーエンド」はそんな本音をそっと隠した失恋ソングの中でも最上級の作品の一つであるように思います。さっと聞くだけでも十分に切なさは伝わってくるのですが、丁寧に歌詞を追うことで主人公の…
ドラマ『海のはじまり』の主題歌でもあるback numberの「新しい恋人達に」。新しい恋人達と聞くと一見これから自分が出会う新たな恋人のように聞こえますが、歌詞を読んでいくと、父から我が子へ宛てたメッセージのように読めることから、ここでの「新しい恋…
Official髭男dismの新曲『Same Blue』藤原聡さんらしい繊細で綺麗な言葉選びと一度聞いたら忘れられないメロディのこの曲はアニメ『アオのハコ』のオープニングテーマです。『アオのハコ』はジャンプに連載中のスポーツと恋愛をテーマにした作品です。 「恋…
ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』の主題歌としてリリースされたヨルシカのアルジャーノン。 曲単体としても良い曲なのはもちろんですが、小説『アルジャーノンに花束を』を踏まえると一層味わい深くなるなと思ったので、今回はこの曲について掘り下げてみよう…
宮崎駿監督の新作映画「君たちはどう生きるか」の主題歌として書かれた米津玄師さんの「地球 儀」という新曲。 映画館で聞いた時は正直ピンと来なかったのですが、改めて歌詞を見ながら聞いたときに、「な るほど!」という気づきがあったのでその辺について…
「待つことも恋でした」 映画『蝉しぐれ』の主題歌として一青窈さんの『かざぐるま』を聴いたとき、「これだけで映画のキャッチコピーとして成立してるやん」という印象を抱きました。この映画の正式なキャッチコピーは「20年、人を想いつづけたことはありま…
この曲の歌詞を見た率直な印象は、「もう小説やん!」でした。 それくらい複雑緻密に作られているなあと。 だからこそ漠然と聞いているだけでは色々と取りこぼす情報が出てくる気がします。 ということで今回は前置きなしで考察に入っていきたいと思います。…
9月の29日にリリースとなったBUMP OF CHICKENの新曲『SOUVENIOR』。 この曲はアニメ「SPY×FAMILY」のタイアップ曲となっています。 タイアップということで、当然アニメと関連付いているところもあるこの楽曲ですが、僕の中でBUMP OF CHICKENの歌詞を考察す…
アップテンポでライブの定番曲のようなナンバーは、しばしば「盛り上げ曲」として認知されがちです。 ポルノグラフィティの『ハネウマライダー』あたりは個人的にはその一つ。 しかし、そういう曲こそ丁寧に書き込んでみると新たな発見があることも少なくあ…
「なに大丈夫よ。大きな迷子ですもの」「迷子だから捜したでしょう」と三四郎はやはり前説を主張した。すると美禰子は、なお冷やかな調子で、「責任をのがれたがる人だから、ちょうどいいでしょう」「だれが? 広田先生がですか」 美禰子は答えなかった。「…
先日、8月26日に発売されたbuck numberの『ベルベットの詩』。あまり新曲の貸し考察はしないのですが、ちょうど知り合いから詞についてたずねられたので、今回は新曲の考察をしてみたいと思います。 タイトルの分類とこの曲のタイトルの難解さ 曲のタイトル…
突然ですが、みなさんは「部屋の扉を5回ノック」と聞いたとき、どんな「合図」が頭に浮かぶでしょうか?おそらくほとんどの人の頭に浮かぶのは「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」なのではないでしょうか?実は「部屋の扉を5回叩く」というのは、ドストエフスキ…
山口百恵さんといえば『いい日旅立ち』『秋桜』をはじめ、言わずと知れたアイドル。 『少女A』『DESIRE』『飾りじゃないのよ涙は』などのヒット曲を持つ中森明菜さんと並び時代を超えて知られる存在だと思います。 全く世代ではないのですが、お二人の名前と…
「濁り」が消えて出てきた本音の「信じたい」と、「濁り」に溺れて見えてきた「キズ」の対比 お盆休みに久しぶりにインプットをしようといろいろな曲を聴き漁っていたとき、偶然Adoさんの『新時代』に出会いました。映画『ONEPIECE FILM RED』の表題曲で、Ad…
少し前にSNSで大きく流行っていたSEKAI NO OWARIの『Habit』実は今回歌詞考察をするにあたって始めて作曲者のインタビューを事前に読みました。というのは、初見で僕が受けた印象が、SNSでの評価とあまりにかけ離れていたからです。僕がこの曲を聴いてはじめ…
週刊少年ジャンプで40年に渡り掲載されていた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称「こち亀」。 90年代後半からは長寿番組としてテレビアニメも放映されていました。 今回の『葛飾ラプソディ』はそんな「こち亀」のエンディングと知られるあの曲。 歌の世…
桜の時期が来るたびに思い出すのが坂本冬美さんの『夜桜お七』。改めて歌詞を読み込むと面白いところが多々あったので、今回はこの曲を考察してみようかと思います。 〈赤い鼻緒がぷつりと切れた すげてくれる手ありゃしない 置いてけ堀をけとばして 駆けだ…
僕の興味がある人リストの中に入っているavex代表の松浦勝人さん。 昔テレビのインタビューを見た時から、底知れない目の奥の鋭さ?みたいなものが気になりずっとウォッチしています。 そんな松浦さんが一年ちょっと前にYouTubeを開設したのですが、そこにク…
先日教材作りをしていたらふと流れてきたOfficial髭男dismの『Pretender』。 ちょうど比喩表現の解説を作っていたため2番の歌詞が気になり急いで検索。 その時に予想検索を見たら、「pretender 歌詞 ひどい」「pretender 歌詞 気持ち悪い」といったネガティ…
最近朝からばんまでモーニング娘。を聞くくらいにハマっています(笑) きっかけは何気なく流れてきた高橋愛さんのYouTube。 この面白い人は誰だろうと思って調べたらモーニング娘。のエースだったと知り、今までアイドルに興味のなかった僕が激ハマりしてしま…
「卒業したから生徒じゃないです」 コピーライターの阿部広太郎さんが、自身の著書『心をつかむ超言葉術』という本の中で、「夏目漱石は[I love you]を『月が綺麗ですね』と訳した(※真偽には諸説あります)が、あなたはどう訳しますか」というお題が出てきま…
「なんちゅうエロい曲を作ったんだ…」椎名林檎さんの新曲、『公然の秘密』を聴いたとき、真っ先に僕の頭をよぎった感想はこうでした。ここの所精力的に曲をリリースしていた(ように僕には思える)椎名林檎さん。ファンとしてはどの曲も好きではあるのですが…
「信じてくれるなら話さなくても」「悪いことしてないなら話せるはずじゃない」「僕を信じてくれないんだ」「私を信じて話してくれるんじゃないんだ」 『バクマン。』に出てくる、主人公のサイコーと、ヒロインの亜豆(あずき)の、男女の価値観の違い故に起こ…
今年の一月に放映されたテレビドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』のテーマソングに起用されたKing Gnuの『白日』。職業柄か、僕は音楽にはまるのは歌詞を読んでからが多いのですが、この曲は完全にメロディ先行で好きになった曲でした。で、先日ふと歌詞を見た…
高校生の頃、何気なく見ていたミュージックステーションスーパーライブに登場した、DREAMS COME TRUEの2人。 初めは「両親がよく聞いていら」くらいの感覚で、なんの興味もなかったのですが、曲が始まった瞬間にテレビに釘付けになり、演奏が終わると同時に…
僕の一番好きなアーティストPlastic Tree。以前から歌詞考察をしたかったのですが、複雑すぎてずっとためらっていました。ただ、かれこれ20本以上書いているのに、一番好きなアーティストの曲が無いのもなあと思ったので、今回思い切って扱ってみることに…
「おばあちゃん」へ私に色々なことを教えてくれたおばあちゃん。最後は命の儚さを。本当にありがとう。(「一筆啓上賞 日本一短い手紙コンクール」より) 本当に練りこまれた言葉は、直接感情が書かれていなくても、そこに置かれたことばから、場面や心情が…