新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



根性論が嫌いな人のための理屈勉強法9やる気を引き出す6パターン

人の行動の選択は、徹底して合理的であるというのが僕の持論です。
よく、頭では分かっていても実行に移せないみたいなことを挙げて、人は全てが合理的ではないという人がいますが、そこまで含めて「合理的な選択」をとっているのではないかと思うのです。
頭では分かっていても実行に移せないというのは一見すると非合理に見えるけれど、これは行動しなければならないという不安よりも怠けたいという気持ちが上回っているというだけ。
「行動できない」のではなく、二つの感情を天秤にかけた上で「行動しない」という選択をとっているだけです。

人の行動の選択が徹底して合理的であるとすると、[行動しない要因<行動する要因]に持って行けば、行動に移せるということになります。
行動しない要因に関しては目に見えない部分が多く、自分ではコントロールできません。
したがって行動する要因の方を分類して、その要因を大きくしていくことが行動するためには有効なアプローチであるということができます。
「行動する要因」について、自分の中で分類しているものをまとめてみました。

3種類の行動要因

僕は人が行動するようになる要因には①物証要因②外部要因③内部要因の3種類があると考えています。
①の物証要因とは、物理的な褒賞のように、物を結果に応じて与えたりすることで行動するように仕向けることです。
たとえばテストで100点をとったらお小遣いをあげるみたいな感じです。
逆に、点数が取れなかったらケータイを没収するというような、物を介した罰則もここに含まれます。

②の外部要因とは、外部の人たちの承認によって決定づけられる行動要因のことを指します。
たとえば先生に褒められたいからテスト勉強をやるとか、お母さんに怒られたくないから宿題をやるとかいう場合がここに含まれます。
怒られたくないという欲求でも褒められたいという欲求でも構いませんが、他者からの承認・評価によって行動するものを外部要因に分類します。

③の内部要因は、自分の中で完結するモチベーションを高める要因です。
ある目標を設定して、それを叶えたいというように、自分で目標を定め、それを達成するというように、全てが自分の中で完結するタイプの行動要因です。

3種類の行動要因は階層上になっている

上で分類した3種類の行動要因は、それぞれが3点椅子の足の様に行動要因としてバランスをとっているのではなく、ピラミッドの様に階層状に存在します。
下部に位置するのが物証要因でその次が外部要因、そして一番上にくるものが内部要因という具合です。
それぞれ下の方が即効性が高く多くの人に有効だけれど、その分効果は薄くなります。
反対に上の方が行動原理としては非常に大きな力を発揮するけれど、それで行動できる人は少ない。
上の要因で行動できるようになるためには、下部の要因から順を追って満たされて行く必要があります。
物を貰う為に頑張って成果が出たら、次は褒められる為に頑張る。
そして、褒められる為に頑張って成果が出たら初めて自分の中で目標を立てて頑張ることができるようになるというように、順を追って行動要因の中心が変わっていきます。

ポジティブな要因とネガティブな要因の違い

物証要因・外部要因・内部要因という全ての階層は、さらにポジティブな要因とネガティブな要因の二つに分けることができます。
物証要因のポジティブな要因は褒賞、ネガティブな要因は罰則です。
外部要因こポジティブな要因は「褒め」や「承認」、そしてネガティブな要因には叱責などが含まれます。
最後の内部要因に関しても、両面があります。
ポジティブな要因は自分で設定した目標、そしてネガティブな要因はプライドや意地のようなものが該当します。
それぞれにポジティブな要因とネガティブな要因がありますが、ネガティブ要素の方はいくら積み重ねても充足感を得られないため、階層の上にある要因に上がることはできません。
むしろ、ネガティブな要因により行動をすればするほど、その階層から抜け出せなくなります。
仮に100という数値を満たすと次の要因階層に進むことができるとすると、ポジティブ要因は達成する毎に+1という満足感が得られ、ネガティブ要因は-1という満足感が得られるようなイメージです。
ゼロになると下の階層に戻るというのではなく、どんどん負の数値が大きくなっていく感じです。
短期的には成果がでたとしても、長期的にみたら、下の階層でとどめてしまい、マイナスになる可能性があります。


勉強に関してもこの分類は活用できるでしょう。
こうした6種類の行動要因を適宜選ぶことで、勉強の効率を高めることができます。



長くなってしまうので、具体的な勉強への繋げ方はまた今度書きたいと思います。