新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



今から就活を始めるなら、髪染める前に飲みに行け!

たとえば野球の場合、上達しようと思ったら、試合に出る以前に、素振りや筋トレが必要です。
ピアノであればいざ人前で弾く前に曲が弾けるようになるための練習とブルグミュラーやツェルニ―のような指の訓練、絵画であれば出展する作品を描きあげる以前に練習で絵を描いたりデッサンをしたりということが必要になってきます。
何かで一定の成果をあげようと思ったら、分野を問わず、人前に出す完成形の前には膨大な「基礎体力作り」と「型の練習」が必要です。
就職活動も同じだと思うのです。

大抵の場合、一定の成果をあげるためには「基礎体力作り」と「型の練習」が必要で、これは就職活動についても同じことがいえます。
基礎体力作りも型の練習もせずにひたすら何社も応募したところで、採用してくれる会社が出てくるはずはありません。
全く練習もしていない素人のピアニストのコンサートになんて、誰も行こうとは思いませんよね(笑)
就職活動もそれと同じだと思うのです。
就活における「基礎体力作り」と「型の練習」。
これを意識できているかどうかで、結果は大きく変わってきます。

僕がよく飲みに行く居酒屋の大将は、店を営む傍らで学生の就活相談会を開いたりしているのですが、その人はいつも就活相談に来た学生さんに、「おっさんと話すのに慣れる」ことと、「気付いたことを書き留めるノートを書く」ことを推奨しています。
隣で話を聞いていて、時には混ざって話をしていると、本当にその通りだなと思います。
大抵の学生さんが社会人の人と話し慣れていないんですよね。
年上というだけで緊張して、黙ってしまう。
なんとか話始めても、どこか会話がぎこちない。
僕自身、学生時代にそうだったのでよくわかりますが、社会人と話す機会がほとんどないため、相手が年上というだけで、とても緊張してしまうのです。
何の関係もないただの飲み屋にいる大人にすら緊張しているのだから、面接官の前ではさらに緊張してしまう姿が容易に想像できます。
逆に、そんな学生が殆どだからこそ、ただ自然体でしゃべることができるだけで、面接官側には頭ひとつ飛びぬけて見えると思うのです。
社会人を前にして緊張しない練習をする一番手っ取り早い手段が、居酒屋でおっさん(=年上の社会人)と話すこと。
ちょうどこれは野球における素振り、ピアノにおける楽曲の練習、つまり「型の練習」に相当します。

もうひとつ重要なのが「基礎体力作り」です。
どんなに技を磨いても、基礎体力がなければお話になりません。
就活における「型の練習」がおっさんと話すことであるとすれば、「基礎体力作り」は自分の気付いたことを書き集めた「ネタ帳」です。
僕の友達で活躍している人は、例外なく自分が気付いたことや思いついたアイデアを書き溜めるノートを持っています。
また、優秀な経営者や成功している人たちの話を聞いていると、殆どの人が、ノートのようなものをつけています。
ノートに思考や気付いたことを書き留めることで、その場で思いついたことを話すという会話の仕方ではなく、長く、深く考えたアイデアを話しに織り交ぜることができるようになり、その人の話は何倍も芳醇なものになるのだと思います。
もちろん人生経験を積めば、そんなものを作らずとも忘れずに残っている体験だけで面白い話ができる人もいるでしょう。
しかし、20代の始めの就活生がその域に達するなんて不可能です。
そんな経験不足を補うのがアイデアを書き留めたノートなのです。
まさにそれは野球における筋トレ、ピアノにおける指の練習でしょう。
直接的ではなく、そして即効性のあるものでもありませんが長く続ければそれを積み上げたことが大きな力となることは間違えありません。

そろそろ熱心な3回生の学生さんは就職活動に意識が行くころだと思います。
早く動き出しているからこそ、説明会や小手先のテクニックを教えるようなセミナーなどではなく、「基礎体力作り」と「型の練習」に目を向けたほうがいいんじゃないかなと思います。
なんて、組織に属さず生きている僕が言っても全く説得力がないかもしれませんが…(笑)