新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



AO入試で通過する小論文の書き方(準備編)

ツイッターに書いたものをまとめたので、口調がきついですが、ご了承下さい。

 

僕はこの数年で自分のブログに1000記事近く、塾のコラムで400記事位以上を書いている。

それこそマスコミを目指していた就活時代は原稿用紙の厚さをセンチメートルで測れるくらいには小論文の練習をしたと思う。

だから、小論文指導をする人間の中で書いている「量」には自信がある。

 

そんな、書いてきた人間から学校などで行われる小論文の指導をみると、?となるところが少なくない。

特に、「型」に寄りすぎている気がする。

言うまでもなく、小論文は自分の考えを論理的に伝えるものであるから、意見の引き出しが何より重要なはずだ。

 

現状の小論文指導をみていると、文の「型」の体系化はできていても、アイデアの引き出し方を体系化できている人は殆どいない。

というか書いたことがないから分からないのだと思う。

型ばかりを伝えるのは、バッティングフォームだけ教える野球監督に見える。

フォームの前に筋トレとノックが必要。

 

だから、僕は小論文を教える時に、型を覚える前に作文における基礎体力をつけることが必要ということを伝え、徹底的にネタの引き出しと、自分の意見の出し方を覚えさせる。

小論文を指導するにあたって、僕は必ず持って来させるものが、ノートとスマホだ。

 

ノートには毎日自分の気になったもの、思いついたことなど、とにかく何でも書いて記録する癖をつけてもらう。

(そして慣れてきたらそこに「なぜ?」「だから?」など意見を拡張していく)

このアイデアノートを溜めることで、自分の引き出し(僕は知識の層と書いて知層と呼ぶ)が強化される。

 

ノートに加えて重要なものがスマホだ。

スマホは様々な意見に出会い、瞬時にコメントを付ける練習に最も適したデバイスだ。

例えばTwitterに流れてきた有識者のつぶやきに考えを一言添えて引用リツイートすれば、意見を作る練習になる。

さらにその人からいいねされたらやる気にも繋がる。

 

制限時間の中で自分の意見を書き上げる時、素早く題意を読み取り、意見を構築する力が重要になる。

僕はこれをHUNTER×HUNTERのビスケの言葉を借りて、「戦闘思考力」と呼ぶ。

これを身につけるのにTwitterとニューズピックスは非常に適している。

 

Twitterで100人くらいの社会で活躍する人をフォローし、常に情報のシャワーを浴びる状態にしておくことで、多分野の造詣が深くなり、そこに意見を乗せる力がつく。

反対に1つの記事に多方面で活躍する人が意見を寄せるニューズピックスは、違う角度から意見を出すいい訓練になる。

 

この辺のツールを使って、1日に20くらいのコメントを書きつつ、自分のアイデアノートを毎日見開き1ページでもかけたら、ひと月もすれば最低限の基礎体力はついているはずだ。

 

僕が小論文指導において、こういった部分こそまさに大切なのではないかと思っていて、それなしに表面的な技法を伝えても、上達は望めないと考える。

そして、こうした「筋トレ」の後にバッティングフォームは生きてくる。

 

正しい文の構成には起承転結や序論本論結論、序破急なんていろいろあるが、僕は限られた時間の中でアイデアを構築する小論文においては序論本論結論型が1番向いていると考える。

やはりこれも、マスコミを志望していた時に記者に聞いた意見と、色々な構成で大量に書いて試した時に感じた経験則だ。

 

序論本論結論という3部構成にして、本論を「具体→一般化」という形にしてしまう。

この形で意見を構築する習慣をつけておくと1番安定して文章が書ける(と少なくとも僕は思う)。

因みに起承転結は漢詩節句や4コマ漫画、ドラえもん辺りで学べる。

序破急は読売新聞の一面コラムが好んで使う。

 

1文辺りの文字数に関しては、読みやすいという以上に自分の中で論理矛盾を起こさないように30〜40字くらいでまとめるように意識しておくとよい。

1文の長さを普段から揃えることを意識するのは指定文字数に対応する意味でも有効だ。

例えば800字ならおよそ20〜25文と想定がつくからだ。

 

その他、文の書き方や時間配分など、細かな点をあげればキリはないのだけれど、基本的に型の部分はこうして身につける。

「筋トレ」がしっかりできていて、型が身についていれば、まあ小論文で落ちることはない。

AO入試で必要だからそろそろ勉強をという人は、夏休みにこれを実践してみるといい。