新・薄口コラム(@Nuts_aki)

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11月19日京都産業大学公募推薦入試の英文法解答&解説(2019年度入試)

質問に来た生徒さんが持っていたのでざっと英文法の解答を作ってみました。

テスト対策の合間に急いで作ったので、教科書的な内容として見たら解説に至らない点も多々あると思いますがその辺はご勘弁ください。

実際の試験の時に「どうやって考えて正解にたどり着くか?」ということを念頭にまとめてみました。

まだ木曜日に試験が残っているという人の考え方の参考になれば幸いです。

 

(1)形式目的語の知識の確認
( )の後ろが動詞の原形であることから、3.4はNG.
[difficult]は原則主語に人を取らない&仮に1を当てはめるとto不定詞の副詞的用法で文意が成り立たないため正解は2

(2)不定詞[in order to~(~するために)]
( )の後ろのto+V原形に注目する。
選択肢の述語の後ろに来る内容をそれぞれ吟味すると1.[get accustomed to Ving](~することに慣れている)、2.[In addition to 名詞](~に加えて)3.[in order to V原形](~するために) 4. [Look forward to Ving](~することを楽しみに待つ)より、後ろに動詞の原形を取ることができる選択肢は3のみ。

(3)動名詞の慣用表現
( )の後ろの動名詞に注目する。
1.[couldn't help Ving](~せずにはいられない)、2.[didn't know why SV]、3[shouldn't have p.p](過去に対する後悔・批難)4[wasn't supposed to V](~することになっている)より( )の後ろに[laughing]をとることができるのは1のみ。

(4)動詞の語法 5文型
まずは( )の後ろ[me give]がO+C(=原形)という形であることを押さえた上で選択肢を確認する。
1.allow 2.ask 3.get 4.letのうちSVOCの5文型でCに原形をとることができるのは4のletのみ。したがって4が正解。

(5)等位接続詞の慣用表現
後ろのnorに注目する。
[Neither A nor B](AとBのどちらも~ない)が正解。
[both A and B](AとBの両方)
[either A or B](AかBのどちらか一方)
[none of ~](3つ以上のもののうち、いずれも~ない)

(6)関係代名詞what
[What ( ) at that time was ~]というように、後ろにこの文の動詞は[was]であるためwhatからがwasの前までが主語であると考えられる。
従ってここでの[what]は関係代名詞。
関係代名詞の[what]は後ろに必ず不完全文が来るため、目的語抜け不完全文として考えられる3が正解。
1. were we interestedおよび2. were we interesting inは不自然な倒置が起こっているためNG
4. we wereは[what S was/were]「かつてのS」という形で慣用表現として存在するが、文以上NG

(7)時制
後ろにある過去分詞[been]に注目する。
各選択肢のうち、後ろに過去分詞をとることができるのは1か3。
[from when](いつごろから)、[since when](いつから)といずれも存在する表現だが、受動態では明らかに文意が通じないので、正解は3。

(8)熟語
後ろの原形[reduce]に注目する。
前置詞の後ろは必ず動名詞となるので、正解は4。

(9)熟語、形容詞・副詞の用法
前置詞の後ろに来ることができるのは名詞または動名詞
[useful](有用な)は形容詞であるためこの位置で用いることはできない。
したがって2と3は不適。
また、名詞を修飾することができるのは形容詞。
[extremely]と[greatly]は副詞であるため後ろの名詞を修飾することはできない。
よって答えは4。

(10)比較
選択肢のうち、成立するものを考えたら答えが出る。
1.as faster asはas~asの間に比較級が入っているためNG
2.as fast thanはthanは比較級で用いる。前にas fastは成り立たない。
3. faster than構造上問題なし。
4. fastest as最上級の後ろにasは来ない。
したがって成り立つのは3のみ。

(11)等位接続詞の慣用表現
昨年の公募推薦1日目に類似問題あり。
[not only A but also B](AだけでなくBもまた)
接続詞のbutは前後に同じ形を並べる。
後ろにshe also always enjoys itと現在形が来るため、時制の一致により前も現在形になる。
したがって正解の候補は1か2。
また( )の後ろには原形が来ているため、2は不適(現在完了形を表すhasは後ろに過去分詞を取る)。
以上より答えは1。

(12)too~to構文
選択肢のうち、be動詞[was]の後ろに来ることができるのは1,2,4のいずれかのパターン。
(3は過去形になっているため無理)
また、1の[as~as]の後ろの[as]は接続詞であるため後ろにはSVがこなければならない。
また2のように受動態では文意が成り立たないため、too~to構文(~すぎてtoVできない)が正解。

(13)前置詞
( )の後ろに注目する。
後ろには今回名詞が来ているため、( )には前置詞を入れるのが正解。
1,2,3は接続詞であるため正解は4。

(14)動名詞
主語に注目すれば答えが導き出せる。
前には主語としてHeがきているため、動詞として成立するものを選ぶ。
2のVingは現在分詞または動名詞でいずれもここに用いる個とはできない。
3.は三人称単数現在のsがついていないので不適。
4のcomplaintsは名詞で苦情の意味を表すため不適。
よって正解は1。
[of]の後ろについているnotは動名詞の否定を表す。

(15)不定詞
( )の後ろが原形であることに注目して選択肢を見る。
1.の[favor of] と3.の[kind of]は前置詞であるため後ろに動名詞がこなければならず不適。
4にある[prefer]は動詞であるため、be動詞の後ろで用いる場合は過去分詞形または現在分詞形になっていなければならないが今回は原形であるためやはり不適。
したがって2が正解となる。

 

 

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