新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



相棒論〜個人の得意な戦い方と、組織の戦力を最大化する組み合わせ〜

年末あたりからビジネスや企画をする人と話をする機会が多くあり、「戦い方」について頻繁に考えています。

何かに成功する人は自分の得意な戦い方を持っているように思うのです。

またそれを組織レベルで考えたとき、違った戦い方を持っている人同士が手を組んだときにその力が何倍にも膨れ上がっているように感じることがあります。

この辺が最近少しずつ体系化することができてきたので、一度まとめてみたいと思います。

性格別、得意な戦い方4分類

僕は戦い方について分野を問わず次の4パターンがあると考えています。

 ①とにかく手数とスピードで勝負をするタイプ

②仲間やオーディエンスを巻き込んで空気感を作って勝負をするタイプ

③自分の持っている技の完成度を極めることによって勝負をするタイプ

④差別化とレバレッジによって勝負をするタイプ

 ①に該当する人はとにかくアイディアをすぐに行動に移します。

そして、ライバルに負けないように次々と手数を打って相手に競り勝っていくのが得意なタイプです。

闘争心の高い人に多い戦い方であると言えるでしょう。

②の周り巻き込んで戦うタイプは、カリスマや仕切るのが得意な人に多く見られる傾向です。

自分1人の実力で戦おうとするのではなく、周囲を巻き込んで、そこに空気感を作ることによって勝ちを勝ち取ります。

③の自分の技術力で勝負をしようとする人は職人やアーティスト気質の人によく見られる戦い方です。

自分の持っているスキルや知識を誰にも真似できないレベルまで高めることによって人に勝とうとするタイプここに該当します。

最後の④ですが、ここに該当する人はルールや仕組みを深く分析することによって自分が勝ちやすいフィールドを作ることに長けた人たちです。

研究者のようなタイプがここに該当する場合が多いといえます。

 

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これらはいずれの戦い方が有利で、特定の高い方が不利であると言うことではありません。

単純に人によって好みの戦い方があって、それに沿った戦い方をすればその人の本来の力が発揮できるし、苦手な戦術をとっている場合は十分に本人の能力が気できないと言うお話です。

何かを立ち上げたり成功したりする人は意識してか無意識のうちにかはわかりませんが、多くの場合自分の得意な戦い方を知っていて、そのフィールドで勝負しているように感じます。

この得意な戦い方については、ベクトルのようなもので、下の図に示したような方向性とその矢印の大きさによって決定付けられると言うのが僕の持論です。

組織の力はベクトル同士の面積で決まる

個人の場合で見たときはその向きと大きさ(ベクトルの概念)で決まる戦い方とその強さですが、これが組織単位になると、急激に大きな力になることがあります。

僕はこの現象をベクトルの面積で捉えることで説明ができると考えています。

例えば次の図のような2人がいたとしてその2人が手を組んだときの能力の大きさは、ちょうど2つの矢印が生み出す三角形の面積になると考えます。

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この面積は2つの矢印の長さに間の角度のsinを掛けて1/2することによって表すことができます。(三角比を用いた面積の求め方)

例えばAさんが やや③よりの④に該当する人であって、Bさんが③よりの①であった場合、 2つの矢印のなす角は90度に近くなります。

この場合面積が極めて大きくなる。

一方でAさんは先ほどと変わらず③よりの④で、Bさんが③よりの①だった場合はどうでしょう。

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仮に2つの矢印のなす角が150度であったとしたら、AとBの能力の大きさ(矢印の長さ)が先程の場合と同じでも、面積は半分になってしまいます。

また2つの矢印が近い方向向いていても面積が大きくなりません。

AとBの戦い方が似通っていて、なす角が30度であったとしたら、やっぱり2人の能力が全く同じ大きさであったとしても最初と比べれば面積が半分になってしまうわけです。

 

 

僕の周りの組織や会社や団体を見ていると、うまく回っているのは、① 2人の戦略が適度に離れていて(上の子と言う所の90度) 、 かつ②組織を構成するトップと、参謀(2番手)のベクトルの大きさが概ね釣り合っている場合です。

ベクトルの大きさに関しては直感的にわかりやすいところですが、案外良い方向に関しては考えていない場合が多いと思うのです。

もしかしたら、ここの能力の大きさはそれほど高くなくても、なす角の大きさが大きいために各上の人が人が書いている場合があるかもしれません。

反対にせっかく2人の能力が高いのになす角の大きさが小さすぎたり、あるいは大きすぎたりする声で2人が作る面積が小さくなってしまい本来の力が発揮できていない場合もあるでしょう。

(僕は結構このパターンをみている)

また今回はトップと参謀どういう組織を引っ張る人材が2人でやる場合を考えましたが、ここに3人目、4人目が入ってくると、ロジックはまた変わってしまいます。

(3人以上の場合は頂点を結んだその総面積が組織の戦略となるというのが僕の仮説です。)

これが僕の最近考えている相棒論(上手くいく組織の観察)です。

まだまだ荒削りで、とても理論だなんて言えませんが、方向性としてはこういう特徴があるように思うのです。

今後も色々な人を見てこの仮説を検証していきたいと思います。