恋人がいる時はモテるのに、別れると何故かモテなくなる「恋人チューニング問題」を考える
恋人がいる間はやたらと色々な人からデートのお誘いがあったり、あるいは告白されたりするのに、別れて新しい相手を探そうとすると、それまでのお誘いが気のせいだったかのように途絶えてしまうという経験をしたことがある人はいませんか?
先日知人から、ちょうど上記のような相談をされ、また自分自身も確かになあと思うことがあったので、今回はこの「恋人がいる時にはモテるのに、別れると何故かモテなくなる」という現象について考えていきたいと思います。
あなたの魅力を引き出す「恋人チューニング」
タイトルにもしましたが、僕はこの恋人がいる時には何故かやたらとモテる現象のことを、「恋人チューニング」と読んでいます。
「恋人チューニング」とは、付き合っている相手の嗜好や思考によって、自分の好みが影響を受けている状態のことです。
どんな人でも誰かと付き合って深い関係になれば、少なからずその人の趣味や考え方に興味を持ったり、逆に相手のことを考えて行動したりと、相手からの影響を受けます。
それによって自分の持っている好みや人との接し方は変わってくる。
この「変化」が周りにちょっといいじゃんと思われる要因を生み出すという現象が、恋人と別れるとモテなくなるという現象の正体だと思うのです。
つまり「恋人と別れた瞬間にモテなくなった」のではなく、「付き合っている時は恋人チューニングによって普段以上に異性(別に異性である必要はありませんが)にいいと思って貰える要素が引き出されている」というのが僕の仮説です。
素の自分らしさとチューニング後の自分らしさ
例えば、女性が恋愛対象の男性Aくんがいたとして、彼が素の状態で女性と接する時、70%の女性ウケであると想定します。
そんなA君に恋人ができて、10%でも彼女さんの影響を受ける。
彼女さんの趣向は概ね女性ウケが良いものであったとしましょう。
そうすると、自分の趣向や好み前回のA君は女性ウケ70%であったのに、10%の彼女さんの影響を受けることで女性ウケは80%になるわけです。
例えば、それまでは毎日お昼ご飯は時間の節約といって同じおにぎりで済ませていたのに、彼女さんが新作のスイーツやアイスを買う姿を見ていて、自分も知らぬうちに興味を持っていたとか、ゴリゴリのロックばかり聴いていたけど一緒に流れてきた流行りの歌を聞いていたためにその辺の歌の情報が自然と身についていたとか。
あるいは自分の趣味に関しても、彼女さんを誘ったときの反応などが無意識のうちに反映されていたり。
常に意識する存在があると、どうやったって無意識のうちに自分の好みやしぐさには影響が出てきます。
それがオタクの気心知れた仲間であればますますマニアックな方向に、それが血縁関係であればますます半径数メートルの話題が大事にされるみたいに。
これが恋人であれば恋人の好みや恋人との接し方に影響されるわけです。
そして、素の自分らしさだけの時よりも恋人の影響を受けている状態の方が周囲の異性にウケがよくなる。
これが恋人チューニングのカラクリです。
素の自分と編集された自分
恋人チューニングにかかっている状態は「編集された自分」ということができるでしょう。
あくまでベースにある「らしさ」はまぎれもなく自分のものなのですが、その出し方や加工の仕方というアウトプットの部分で恋人の影響を受けている。
このアウトプットの時点の影響は自分ではなかなか気づきませんが、案外大きかったりします。
だから、恋人がいたときには「なんかいいじゃん」という印象だった他者からの評価が、別れた途端に「なんか違うな」というものに変わってしまう。
恋人がいたときにはモテたのに、別れた途端にモテなくなったと感じる人がいるとしたら、この「恋人チューニング」の影響が大きかったということだと思うのです。
自分の良さを引き出してくれる恋人チューニング。
まだまだ仮説段階なので、もし共感してくれる人がいましたら、僕のところまで情報をお願いします(笑)
アイキャッチはモテを語らせたら右に出る人がいないマンガ家山田玲司先生のBバージン