新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



コンテンツを量産するための「じぶん方程式」のススメ

「システム」というお笑い用語

いつか忘れましたが、お笑い芸人の方がミルクボーイの漫才に対して「あのシステムは本当にすごい」というお話をしていました。

誰のセリフだったかは忘れてしまったのですが、「システム」という言葉がとても印象的だなあと思ったのは今でも覚えています。

①うちのオカンが〜という始まりに対して②あるあるネタとないないネタを交互に出すというスタイルは、たしかに印象的ですし、一度そのシステムを受け入れると、それだけで見ているこちらも笑ってしまいます。

むしろ「次はどんなパターンでくるのだろう?」みたいな(笑)

こうしたパターンは、さまざまな芸人さんに見られます。

例えばオードリーさんの「ずらしボケ漫才」、にアンジャッシュさんの「すれ違いコント」、ブラックマヨネーズさんの「でもな...自虐漫才」にぺこぱさんの「ノリツッコまない」漫才etc...

これはもちろん漫才に限らず、勧善懲悪で終わる「半沢直樹」や「水戸黄門」、のび太が助けを求めて秘密道具で解決するも欲を出したのび太が道具を乱用して別の問題を起こしてチャンチャンとなる「ドラえもん」まで、「システム」で構成されるコンテンツは少なくありません。

こうしたコンテンツの根っこに通底するシステムの大切さは、コンテンツを作る側になるとより分かるようになることな気がします。

人気のコンテンツ、息の長いコンテンツには(いい意味で)こうしたパターンが存在している。

広報としてコンテンツ作りに関わることもある僕のこれまで触れてきた経験からいえるのは、こんな仮説です。

 

ケーススタディ1先輩のシステム

僕の仕事仲間の先輩のひとりが、最近SNSでの発信に力をいれています。

僕はそれを横で見ているだけなのですが、その分野のノウハウや仕組み、勝ち筋や戦略が見えて毎日楽しいのですが、そのなかでも僕が最も興味を持ったのは、その人のコンテンツの作り方でした。

大半のコンテンツは内容ベースドなのですが、中にはマーケティングを意識したものもあり、個人的にはそれがとても面白いのです。

具体的にはこちらのTikTokのコンテンツ。

https://www.youtube.com/watch?v=gsxaGuSczt8

僕はこのコンテンツを作成する段階から見ていたのですが、まず①ゲリラ豪雨という検索されそうなワードを思いつき、②そこから雨関連の連想ワードを探し、③その中から「勉強法」という自身の売りにするコンテンツに落とし込むというところまでをパッケージとして行っていたのです。

もしかしたらこの作り方に賛否はあるかもしれませんが、僕はこの作り方をすごいなあと思いますし、広報の仕事に定期的に関わる身として大正解だと思っています。

もちろん理想はそんな打算は一切なく、熱量そのままにアツいコンテンツを作り続けることなのかもしらません。

でも、これは一度でもコンテンツを作る側に回ったことのある人なら分かることだと思うのですが、そんなことはムリ。

コンテンツを出し続けるっていうのは、それくらい大変なことなんですよね。

 

そんな常にアイデアが枯渇し続ける中でそれでも捻り出さねばならない時、大事なものが、コンセプトをよく反映させたシステムだと思うのです。

そして、優秀なコンテンツ製作者は例外なくそれを持っている。

 

僕がブログで使うシステム

さて、こんなに人のシステムについて話していると、「じゃあ、お前はどうなんだ?」というお叱り?ご批判?っといよりご指摘をいただく様な気がしました。

これに関してはもちろん僕の中でもとても強いものがあります。

 

それは、特定の人が成功しているメソッドを、より普遍的なものに編集するということ。

僕はこのブログ(に限らずあらゆる場面)で、上のコンセプトをもって取り組んできました。

「天才の翻訳」といえばいいのかよくわからないですが、とにかく見たことのない戦い方をする人のアイデアがあったら、人に紹介したくなるのです。

 

でも、そのまま紹介したらタダのパクリになってしまう。

だから僕はあるアイデアを見たときに、一旦抽象度を上げて、元ネタが分からない別の分野に使おうみたいなことをします。

ベニスの商人じゃないけれど、違う分野にある王道戦略を別の分野に当てはめてみるみたいな感じ。

①ある戦略に感動し、②構造を抜き出し、③別のものにあてはめる。

これが僕のコンテンツ作りの核。

僕は仕事柄もありますが、そもそも週の25時間は授業というアウトプットをしており、それ以外にもブログやラジオ、教材作成など、とにかく「作る」作業をしています。

そうすると流石にその週に偶然出会った刺激やネタだけではアイデアが枯渇してしまいます。

そんなときに助けになるのがこの「システム」という考え方。

よほどの天才ならともかく、僕みたいな凡人には、なんの型にも頼らず人の役に立つアイデアを生み続けることなど不可能です。

そういうときに役に立つのが自分が得意な勝ちパターン、つまり「じぶん方程式」だなあと思うのです。

みなさんはどんな方程式をもっていますか?

 

アイキャッチは独自の「方程式」でUSJをV字回復させた盛岡さんのこの本。