新・薄口コラム(@Nuts_aki)

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中学生を悩ます魯迅の『故郷』のあらすじを1000字でわかりやすくまとめてみた

中学三年生の国語の定期テストで関門となる内容の一つは間違いなくこの魯迅の『故郷』でしょう。

テスト勉強が大変な理由の一つは文章量が膨大である点にあります。

これまでなら授業を聞いているだけで「何となくあらすじを覚えている」状態に仕上がっているため、直前の対策で十分に間に合ったのですが、これだけ長い文章になると、授業を聞いただけではあらすじを押さえられないケースが出てきます。

その結果、いつも通り勉強しているはずなのになんかしっくりこないという状況になるわけです。

こうした状況の場合、テスト勉強に入る前に、まずざっくりとあらすじを把握しておくことが大事になります。

なんとなくわかっている状態ができているから、その後の細かな把握ができるというわけです。

そこで今回は場面ごとに分かりやすくあらすじをまとめてみました。

これを読んだうえで学校のプリントなり問題集なりに取り組むと、テスト勉強が少しだけ楽になるのではないでしょうか。

 

【使い方】

・まったく文章が入っていないという人は、まずは太字の小見出しだけ追いかけて流れを確認してみてください。

・何となくわかっているけど自信がないくらいの人であれば、そのまま読み込んでいきましょう。

 

故郷への帰省


主人公は寒い冬の中、20年以上ぶりに故郷へ帰ります。荒涼とした村の様子を目にし、昔の活気を失った故郷に対して切ない気持ちを抱きます。幼少期の記憶にある故郷とは大きく異なっていることに、彼は寂しさを感じます。

 

家族との再会


二日目の朝に実家に到着すると、母と甥の宏児が出迎えます。母は主人公の帰省を喜び、昔のことを懐かしむ一方、故郷を離れなければならないことを語り合います。母はまた、かつての友人・閏土が主人公に会いたがっていることを伝え、再会の可能性を示唆します。

 

 

幼少時の記憶


閏土の名前を聞いて、主人公は彼と過ごした幼少期の思い出を振り返ります。当時、閏土は故郷の祭りで主人公の家を手伝いに来ており、二人はすぐに仲良くなりました。閏土が話してくれた田舎の自然や日常の話が、都会育ちの主人公には新鮮で、彼は閏土に強い憧れを抱くようになります。

 

楊おばさんとの再会


成長した主人公は、かつて豆腐屋で働いていた楊おばさんと再会します。しかし、彼女は以前とは異なり、貧しく年老いていました。彼女は主人公の成功を皮肉り、彼が自分たちを忘れたかのように振る舞います。そんな彼女の変化に、主人公は故郷の現実を改めて感じます。

 

閏土との再会


その後、主人公は成長した閏土と再会しますが、彼もまた貧しさと厳しい労働のために疲れた姿に変わっていました。閏土の手にはかつての若々しい面影はなく、荒れた手と疲れた表情が彼の苦しい生活を物語っています。二人は久しぶりに再会を喜び合うものの、かつてのような純粋な友情とは異なり、時間の流れや生活環境の違いが彼らの間に距離感を生じさせています。

 

故郷を離れる決意


最終的に、主人公は故郷を去ることを決意します。彼にとって故郷はもはや懐かしい場所ではなく、時の流れとともに変わり果てた現実を突きつける場所となってしまいました。

 

 

アイキャッチはもちろん「故郷」