公募推薦入試が近づいてきたということで、名物の四択問題の解説をシリーズで載せていきたいと思います。四択問題は知識の整理と思考過程の理解がポイントとなります。特に京都産業大学で定番の良問が多く出題されるので、「なぜそうなるのか?」を意識しながら過去問に取り組むことで、確実な点数アップが見込める分野と言えるでしょう。
この解説では問題を示した後、分野、和訳、ポイント解説、選択肢の情報というかたちで説明をしています。この学校を志望している人はもちろん、それ以外でも四択問題が苦手という方がいらっしゃいましたら、ぜひご活用ください!
(1) If it rains tomorrow, some will read books while ( ) will enjoy watching movies.
1.another 2. other 3. others 4. the other
不定代名詞
もし明日雨が降ったら、一部の人は本を読み、他の人々は映画鑑賞を楽しむでしょう。)
解説
集団(参加者全員)をいくつかのグループに分けるときによく使う表現です。「some (一部の人々)」に対して、「残りの他の人々」を指すにはothersを使います。 some... others... の組み合わせは、「〜な人もいれば、〜な人もいる」という不特定多数を分けるときに使います。もし人数が二人や二つのグループと決まっていて、残りのすべてを指す場合は the others になりますが、この文脈では「全員」ではなく「一部と別の一部」を分けているため others が適切です。
選択肢の情報
- anotherもう一つ/もう一人(単数)
- other 他の(形容詞として名詞の前に置くか、the other の形)
- others 他の人々/他のもの(複数) some... others... の形で使う
- the other(二つのうちの)残り全部
(2) I am ( ) to introduce Julia Hatano, our new designer.
- please 2. pleased 3. pleasing 4. pleasure
形容詞(感情を表す分詞)
私は、新しいデザイナーのジュリア・ハタノを紹介できて嬉しく思います。
解説
これは、感情を表す動詞(please:喜ばせる)から作られる形容詞(分詞形容詞)の使い分けの問題です。-ed形 (pleased):人が「〜させられた」(喜んでいる/嬉しい)という状態を表します。-ing形 (pleasing):物事や状況が「〜させる」(喜ばしい/心地よい)という性質を表します。ここでは、主語である I(私)が「嬉しい」という状態であることを表したいので、-ed形の pleased を使います。
択肢の情報
- please 動詞(原形)喜ばせる
- pleased形容詞(過去分詞)嬉しい、喜んでいる(人の状態)
- pleasing形容詞(現在分詞)喜ばしい(物事の性質)
- pleasure名詞 喜び
(3) When it comes to fruit, Mary loves ( ) bananas.
- anything but
- except that
- nothing of
- something else
慣用表現
果物に関して言えば、メアリーはバナナ以外は何でも大好きです。)
解説
空欄には「バナナを除いて何でも」という例外を伴う表現が入る必要があります。anything but A は「A以外は何でも」という意味で、強い否定(Aだけは絶対に違う/嫌いだ)を表す慣用表現です。
選択肢の情報
- anything but A以外は何でも、決してAではない(慣用表現)
- except that 〜ということを除いて(後ろに節 (S+V) が続く)
- nothing of ほとんど〜ない(nothing of the kind:全くそうではない、などの形で使う)
- something else 何か他のもの
(4) ( ) your effort, you may not be able to achieve the goal.
- Despite 2. Even though 3. In spite 4. Nevertheless
接続詞・前置詞
あなたの努力にもかかわらず、あなたは目標を達成できないかもしれません。)
解説
空欄の後ろは your effort(あなたの努力)という名詞句です。「〜にもかかわらず」という譲歩の意味が必要ですが、後ろに名詞句が続いているため、前置詞または前置詞句を選ぶ必要があります。 Despite は「〜にもかかわらず」という意味の前置詞です。In spite of も同じ意味の前置詞句ですが、In spite だけでは使えません。
選択肢の情報
- Despite 前置詞 〜にもかかわらず(後ろに名詞が続く)
- Even though 接続詞 たとえ〜でも(後ろに節 (S+V) が続く)
- In spite 前置詞句の一部 of が必要
- Nevertheless 副詞 それにもかかわらず(文と文をつなぐ)
(5) Her determination was ( ) strong that she never gave up.
- so 2. such 3. too 4. very
接続詞
彼女の決意はとても強く、決して諦めませんでした。
解説
この文は「so + 形容詞/副詞 + that 節」の構文で、「とても〜なので、その結果...だ」と程度を表しています。so は、形容詞 (strong) や副詞を修飾し、その結果を that 節で説明するときに使われます。 such は such a/an + 形容詞 + 名詞 + that 節 の形で使われます。ここでは strong という形容詞だけを修飾しているので、so が正解です。
選択肢の情報
- so 副詞 so + 形容詞/副詞 + that S V の形で「とても〜なので...」
- such 形容詞/限定詞 such a/an + (形) + 名 + that S V の形で「とても〜な名詞なので...」
- too 副詞 〜すぎる(否定的な意味合い)
- very 副詞 とても(that節を伴わない)
(6) We need to have the report ( ) before November 25th.
- are correcting
- corrected
- modify
- will be modified
使役動詞
私たちは11月25日までにそのレポートを修正してもらう必要があります。
解説
これは、使役動詞 have を使った「have + O(目的語) + C(補語)」の形です。「OをCしてもらう」という意味を表しますが、補語(C)の形は O との関係で決まります。
have + O + 過去分詞 (Vpp):Oが人によって〜される(OとVppが受動の関係)
have + O + 原形動詞 (V):Oが自ら〜する(OとVが能動の関係)
この文では、Oである the report(レポート)は、誰かによって corrected(修正される)という受動の関係にあるため、過去分詞を使います。
選択肢の情報
- are correcting 動詞(現在進行形) 語法として不適
- corrected 過去分詞 have O Vpp(Oを〜してもらう)の受動の関係
- modify 動詞(原形) Oと能動の関係なら原形。レポートは修正される側なので不適
- will be modified 動詞(未来受動態) 語法として不適
(7) ( ) is the case with all other art forms, digital art is changing constantly.
- As 2. Because 3. What 4. Which
関係代名詞
他のすべての芸術形態と同様に、デジタルアートは常に変化しています。
解説
この文では、空欄が導く節が文全体を修飾し、「〜であるように」「〜の場合と同様に」という意味を表しています。 As is the case with A は、「Aがそうであるように」「Aの場合と同様に」という決まり文句です。この As は関係代名詞(非制限用法)または様態を表す接続詞として機能し、後に続く節の内容を指し示します。
- As接続詞/関係代名詞 As is the case with A(Aの場合と同様に)の決まり文句
- Because接続詞 〜なので(理由)
- What 関係代名詞 〜なこと
- Which 関係代名詞 先行詞を受けて〜
(8) Please ( ) your homework in time for the next class.
- done with 2. hand in 3. sent on 4. submit to
動詞句
次の授業に間に合うように宿題を提出してください。
解説
空欄には「宿題を提出する」という意味の動詞または動詞句が入ります。hand in は「〜を提出する」という意味の動詞句で、宿題やレポートを先生などに手渡す動作に使われます。
選択肢の情報
- done with 〜をやり終えた(be done with A)
- hand in 〜を提出する(句動詞)
- sent on (さらに)送り届ける
- submit to submit A to B(AをBに提出する)という形で使うことが多い
(9) Now I definitely think I ( ) have taken an earlier bus because I knew there would be heavy traffic.
- can 2. did 3. ought 4. should
助動詞(過去への後悔・非難)
和訳
今となっては、渋滞があることを知っていたのだから、もっと早いバスに乗るべきだったと心から思います。
解説
この文は「過去にしたこと(またはしなかったこと)に対して、今、後悔している」という気持ちを表しています。 「should have + 過去分詞 (Vpp)」は、「〜すべきだったのに(実際はしなかった)」という過去への後悔や非難を表す重要な表現で、これが正解になります。ought to have Vpp も同じく「〜すべきだった」という意味を持ちますが選択肢にはtoがないので不正解。
- can could have Vppなら「〜できたのに(実際はしなかった)」
- did 過去の事実(助動詞have Vppとは繋がらない)
- ought ought to have Vppならば〜すべきだった(過去への後悔)
- should should have Vppで〜すべきだった(過去への後悔)
(10) The picnic plan sounds nice, but ( ) it rains on the day?
- how come 2. what if 3. where to 4. why not
慣用表現(「〜だったらどうする」)
ピクニックの計画はよさそうだけど、当日雨が降ったらどうする?)
解説
相手が提案した計画や状況に対して、「もし〇〇という問題が発生したらどうする?」と質問するときに使う表現です。What if S V? は「もし〜だったらどうなるだろう?」「もし〜ならどうする?」という意味の決まり文句です。
選択肢の情報
- how come なぜ〜か?(理由を尋ねる)
- what if もし〜だったらどうする?(懸念や仮定を尋ねる)
- where to どこへ行く?(目的地を尋ねる)
- why not なぜだめなの?、〜したらどう?(提案)
(11) Thomson’s Candy, ( ) local residents with various sweets for many years, will open a new store abroad.
- has been supplied
- is supplying
- supplied
- supplying
分詞(形容詞的な用法)
トムソンズ・キャンディは、長年、地元住民に様々なお菓子を供給してきたが、海外に新しい店舗をオープンする予定だ。
解説
コンマで囲まれた空欄の部分は、主語である Thomson’s Candy を補足説明する部分(挿入句または非制限用法)です。Thomson’s Candy(トムソンズ・キャンディ)は、地元住民に「供給する(supply)」という能動的な動作を行っています。この説明部分は、「主語 + be動詞 + 動詞」を省略した形で、能動的な動作を表す場合は現在分詞(-ing形)を使います。
選択肢の情報
- has been supplied 動詞(現在完了進行形・受動態) キャンディが供給されてきた(意味が不適)
- is supplying 動詞(現在進行形) 節を接続する関係詞がなければ動詞は使えない
- supplied 動詞(過去形) 節を接続する関係詞がなければ動詞は使えない
- supplying 現在分詞 〜を供給している(能動の動作を表す分詞句)
(12) Since you have explained about the process in detail, it is now ( ) clear to me.
- complete 2. completed 3. completely 4. completing
副詞
あなたがその手順について詳しく説明してくれたので、今やそれは私にとって完全に明確です。)
解説
空欄の後ろにある clear は「明確な」という形容詞です。形容詞を修飾し、その程度を説明する役割を果たすのは副詞です。ここでは「完全に(completely)」明確だ、という程度を表す副詞が必要です。
選択肢の情報
- complete 形容詞 完全な(形容詞を修飾できない)
- completed 過去分詞 完成された(形容詞を修飾できない)
- completely 副詞 完全に(clearという形容詞を修飾する)
- completing 現在分詞 完成させている(形容詞を修飾できない)
(13) I ( ) Italy before I started to study Italian culture.
- had been 2. have gotten 3. visited to 4. went to
時制
イタリア文化を勉強し始めるよりも前に、私はイタリアに行ったことがありました。
解説
文法的にNGなものをはじいていきます。「~にいく」なので1,2の場合は前置詞toが必要になります。反対に3のvisitの場合、toが必要ありません。結果、4が正解ということになります。
(14) I will introduce you to some people ( ) be interested in your research.
- who do I think may
- who I thought may
- whom I may be thought
- whom I may think
関係代名詞
あなたの研究に興味があるだろうと私が思う人々にあなたを紹介しましょう。)
解説
この文は、some people(人々)を説明する関係代名詞節の中に、「I think(私が思う)」という挿入節が入っている形です。本来の文の構造:I will introduce you to some people who may be interested...先行詞 people(人)を修飾し、関係代名詞は節の中で主語(who)の役割をしています。挿入節の追加:主格の関係代名詞 who の直後に、I think(私が思うには)や I believe(私が信じるには)といった節が挿入されることがあります。挿入節があっても、関係代名詞の格は本来の役割(主格)に基づいて決めます。 したがって2が正解です。
選択肢の情報
- who do I think may 主格のwho + 挿入節(I think) ただし、不自然な位置にdoがあるため正解から除外します。
- who I thought may who I thought may... と過去時制になっているが、文法的にも文脈的にも通じるためこれが正解。
- whom I may be thought whomは目的格。主語の役割を果たす主格whoが必要。
- whom I may think whomは目的格。主語の役割を果たす主格whoが必要。
(15) If Sam ( ) the ceremony before, he would not have known to behave there.
1.did not experience 2.had not experienced 3.was not experienced 4.would not have experienced
仮定法過去完了
もしサムが以前その式典を経験していなかったら、そこでどう振る舞うべきかを知らなかっただろう。
解説
この文は「もしあの時(過去に)〜だったら、今頃〜だっただろう」という過去の事実に反する仮定を表す仮定法の文です。 特に、主節(後半の文)が「would not have known(would have + 過去分詞)」という形になっており、これは仮定法過去完了の形です。
仮定法過去完了のルール:
If節(条件の文) Had + 過去分詞(過去完了形)
主節(結果の文) would / could / might + have + 過去分詞
この問題では、If節の中に否定の意味(経験していなかったら)を入れる必要があるため、「had not experienced」が正解となります。
選択肢の情報
- did not experience 過去形 仮定法過去で使う(現在の事実に反する仮定)
- had not experienced 過去完了形 仮定法過去完了で使う(過去の事実に反する仮定)
- was not experienced be experienced(熟練している)の過去形。文脈的にも「経験する」という動詞が必要。
- would not have experienced 主節で使う形であり、If節には使えない。