新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

6段 2006年関西大学社会学部 源氏物語「玉蔓」現代語訳

赤本に全訳が載っていないので、全訳を作ってみました。内容の背景を捉えることを第一目標としているので、直訳とは若干異なるところがありますが、ご了承下さい。順次赤本に全訳が載っていない古典の文章の訳をアップしていこうと思います。 日も明けて、右…

物書きになる必要最低限の努力量を考えた

何かをやる上で、それに要する努力の数値を知っておくということは非常に大切です。例えば受験勉強。偏差50前後の人間が推薦や学校の制度を使わずに、努力だけで上位国公立、難関私立に受かるのに要する時間は、平日1日6時間、休日及び長期休暇は10時間。こ…

話しベタを克服した方法を、下手な文章で書いてみた

なんでも物は言いようで、金にがめつくて飽き性で、困った時にはすぐ周りにすがるこち亀の両さんも、蒸留でいい面だけを抽出して、ふるいにかけて遠心分離機で取り出せば、「商才溢れて様々なものの見地があって、飾らず人に弱い部分を見せられる人望の厚い…

検索できない情報が付加価値になる時代

「酒は人をダメにするものではなく、人間がダメなものであることを証明するものだ」を座右の銘に掲げる僕のシルバーウィークは、身を持ってこれを体現し続ける毎日になりました(笑)日曜日にずっと行きたかったルーヴル美術館展に行ったのですが、長蛇の列…

面接官が惹きつけられる就活の趣味欄を2種類考えてみた

知り合いと話していて、ふと就活のエントリーシートの話になりました。スマホアプリのEvernoteに当時のエントリーシートに書いた文章の原案が全部入っていたので、お互いに見せ合っていたのですが、まあひっっっっどい文章が並びます。どれもこれも完全に自…

素人の声を反映しても、ロクなことがないと思う

クレームだらけの世界になったとき、そこで流通するクリエイティブ作品はどの様なものになるのかということを最近よく考えます。コンサルタントの永江一石さんがよく、ブログで「素人のクライアントがデザインや戦略についてアレコレ言ってくる案件は引き受…

感情で話すひとに論理で語る人は絶対に勝てない

パソコンを持ち込んで、溜め込んだ作業をしようと入った祝日のファミレス。占いのセミナーに必死で誘う女の人と、それを論理的に断ろうとするガテン系の兄ちゃんの二人組みが前に座っていました。ロジックで語る兄ちゃんの話を聞き終えた直後の、女性の返答…

政治の話じゃなくて、ゲームのルールのはなし

僕は基本的にシステム第一主義で物を考えます。仕組みとルールを踏まえて、その中でならどう立ち回ってもいいというのが基本スタンス。ルールを使って遊ぶタイプの思考法を好みます。逆に言えば、ルールを無視するタイプの振る舞いをする人は生理的に受け付…

僕はお酒が好きなんじゃなくて、将来に投資しているだけ

ここ最近、日本酒を勉強しています。ここ最近、日本酒を「勉強」しています。旅先でみつけた地酒から、いわゆる銘酒と言われるものまで、結構な頻度でいろいろな種類を飲んでいると思います。そんな僕が自信を持って言えることは、美味しいお酒と不味いお酒…

ことわざって要するに昔の人が残した例えツッコミでしょ

中学校のころの社会の先生が、「会話の中でことわざのひとつも使えなかったら恥ずかしいから、しっかり勉強しろ」と言っていたのを思い出します。大人になって、国語を教えている僕は、恐らく普通の20代半ばの若者と比べると、ことわざに触れる機会はずっと…

「新聞は増税されません」と「新聞を買うと毎月80円お得です」じゃぜんぜん違うから新聞社さんは困ってる

最近話題になっている軽減税率のお話。朝、経済評論家の上念司さんが、ラジオで「軽減税率で新聞は安いですからねって売り込もうと思っていた新聞各社は『話と違う!』ってカンカンですよ。」と話していたのを聞いて、確かにと爆笑してしまいました。新聞の…

センター試験まで120日前後になった人のための具体的な勉強計画のススメ

僕が高校時代に通っていた、予備校で本当に大好きだった先生の一人が、「センター試験まで残り126日 7科目受験ならば一科目あたり18日」というつぶやきをされていて、ハッと、残り時間を意識することの大切さを再確認しました。受験生の皆さんで、喝を入れた…

古市憲寿とは何者なのか?若者研究をする若者について、若者のぼくが考えた(笑)

気になったものがあると、その関連する分野を深く掘り下げていく。 僕はこういう学び方を好む人の性質を、垂直展開型の好奇心と呼んでいます。それが学問であれば研究者ということになりますし、自分の趣味になれば、オタク的ということになるのでしょう。一…

実はメルへヴンとガッシュベルがゼロ年代の空気感を象徴しているのではなかというお話。

どちらも王道バトル物なのですが、設定が非常にゼロ年代的です。漫画家の山田玲司先生の受け売りなのですが、ヒーロー物の系譜は、大きく、ウルトラマンや仮面ライダーのように世界のために立ち上がる系統から、筋肉マンをはじめとする努力して力をつける系…

どうでもいいと思いながらも気にしてしまう「おざなり」と「なおざり」のちがい

職業病かもしれませんが、僕は「て・に・を・は」はじめ、日本語の細部が気になってしまいます。雰囲気(ふんいき)を「ふいんき」と言うような読み間違え、「右に右折」や「頭痛が痛い」、「まっすぐ直進」といったようなダブり言葉。あとは「ら抜き言葉」や…

大学入試、英語長文の難易度の見分け方

英語長文の難易度を考えるとき、よく文章の長さを以って測る生徒さんがいます。実際に多くの文章を読んでいくうちに気づくことですが、実は文章の長さと読みやすさは、あまり関係がなかったりします。どんなに短い文章であったとしても、そこに難単語が多用…

上岡龍太郎さんと談志さん

平家物語を扱う機会ができたので、久しぶりに談志の源平盛衰記を見ていました。見るたびに新しい発見があり、僕が本当に大好きな作品のひとつだったりします。見ているこちらの知識が増える度に談志さんがディテールに込めた笑いに気づき、自分が大人になる…

5段 2006年関西大学文学部「夜の寝覚」現代語訳

赤本に全訳が載っていないので、全訳を作ってみました。内容の背景を捉えることを第一目標としているので、直訳とは若干異なるところがありますが、ご了承下さい。順次赤本に全訳が載っていない古典の文章の訳をアップしていこうと思います。 また翌年の8月…

非合理への逃避

江戸時代にあった、士農工商。それが、明治時代に廃止され、全て国民は平等な存在となりました。これが教科書に載っている常識。もちろんそれが正しいですし、制度としてはその通りだと思います。仮に、前提条件となる基礎教養のようなものを廃して、ロジカ…

クリティカルシンキングは無駄の中から生み出すもの

25℃。デジタルな気温の上では明らかに今いる空間の方が涼しいのだけれど、生身の感覚が、外の空気を、より涼しいと感じることがあります。「涼しい」よりは「心地よい」があっているのかもしれません。空調が作る「涼しさ」は、記号としての涼しさしか携え…