新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



15.演者と聴者

怪談話に<滴る水>は良くなじむ。
以前稲川淳二さんの怪談話から水の描写を除くとどうなるかという実験をやっていた。
ひどく味気なく、どこか滑稽にさえ感じた事を思い出す。
何にでも深みを持たせるためには余白が欠かせないのだろう。

先日ORICON STYLEが10代20代を対象にしたアンケートを元に、2012年上半期最も売れたお笑い芸人を発表した。
言わずもがな、二位を大きく離してトップを獲得した芸人はスギちゃんであった。
ジーンズ生地のノースリーブに短パン、横わけの姿は、R-1グランプリで優勝して以来見ない日はないほどだった。
芸暦18年、遅咲きの彼は自らを1発屋と認め、休まず働きすぎたせいで体を壊したこともあった。
売れてる内にという気持ちも分かるが、もう少し余裕のある活動をしたほうが本人の体のためにもこれからの芸人生命のためにも良いような気がする。

最近のテレビを見ていると、以前にもまして使い捨て芸能人が増えている気がしてならない。
世間では環境問題、原発問題などから省エネ節約の風潮が広がりをみせているのに、テレビ業界では相変わらずの大量生産大量消費型の番組作りが行われている。
低い予算かつ短い製作期間、好評な物は焼きまわし(リメイク)で次々に世の中へ送り出されている今の番組を見れば、テレビ離れが加速するのにもうなずける。
今、テレビ業界を取り巻く環境は大きく変化している。
「お山の大将」でいるのではなく、スマートフォンや動画投稿サイトと今一度向き合っていく必要がある。