お笑いコンビ「トータルテンボス」の漫才に、数字をテーマにした素晴らしいネタがある。
掛け算の四の段を矢継ぎ早にいって行くのだが、そのいい間違えが本当に良くできていると思った。
シーチキン(4×1)
歯肉炎(4×2)
資産運用(4×3)
宍戸錠(4×4)
死後硬直(4×5)
四六時中(4×6)
と続いていく所で相方がツッコミを入れる。
間の取り方も絶妙で何度みても笑わされてしまう。
古今を問わず数は笑のネタにしやすいのだろう、古典落語「時うどん」でも数を使った笑が登場する。
主人公の親友がうどん屋でお金をちょろまかした事に感心し、早速真似してみようとするのだが結局うまくいかず沢山お金を払うハメになるというものだ。
特に桂枝雀師匠の「時うどん」は素晴らしかった。
芸の中でならば、「いい間違え」も「ごまかし」も笑いに変わる。
現実ではそううまくいくハズがない。