新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



悪用された事例が出てくるって事は悪用される率が少ないって証拠

ビットコイン使い覚醒剤密輸の疑い 自営業の男逮捕

立川談志さんが高座でしばしば「凶悪な事件がニュースになってるうちは日本が平和な証拠。それが当たり前になったらニュースになるわけないから。夕方のニュースで『若者が年寄りに席を譲った』みたいなのがトップニュースになってきた時こそ、本当に日本の危機だ。」と言っていました。
談志さんらしい非常に毒の強い言い回しですが、何処か納得できる部分があるような気になります。

確かにニュースの性質上、珍しい事件ほど大きな話題になります。
ひと昔前なら、2chを利用した事件が起きたら「ネットは悪だ」みたいに大騒ぎになりました。
事件の犯人がいわゆる「オタク」的な趣味を持っていた場合も数年前までは大騒ぎ。
でも最近は以前ほど大騒ぎになるような事は無くなっています。

それは、たぶんネットを利用した犯罪やオタクと呼ばれる人たちが起こす犯罪が減ったからではなく、むしろ増えてきて特異な例ではなくなったからだと思います。

というかそもそもネットやオタクの人が起こす犯罪がこれまでの犯罪と比べて凶悪だからニュースになるのではなく、単にリアルな所がきっかけの凶悪犯罪より珍しいからニュースになってるだけ。
同じような事件が仮にネットを介さず、且つオタクと呼ばれるわけでない普通の人が起こしたとしたら、それは前者ほど話題にならないはずです。
それはネット、オタクが起こしたその手の犯罪よりも、頻繁に起こっているから。

そういう風にみれば、むしろニュースで大きく取り上げられる話題ほど、実は事例としては少なく、言うほど後に危険性を持っているものではないと考えられると思うんです。
「非常に特殊な事例」が注目されただけ。

ビットコインが犯罪に使われたっていう問題も、同じ文脈で捉えることができる気がします。
もちろん新しく出てきたもので、技術的な穴がある場合は改善されなければなりませんが、特殊な事例を取り上げ何でもかんでもまず規制に走るというやり方がいいとは思えません。
そんなものよりも、ニュースで大きく取り上げられなくなった、つまり以前と比べ珍しくなくなった事件にこそ注意しなくちゃいけないはずです。

その意味で僕が本当に凶悪だと思うのは「振り込め詐欺」です。
始め出てきた時は非常に話題になったのに、今はニュースでほとんど見かけません。
しかしそれは振り込め詐欺が減ったから見かけなくなったわけではありません。
むしろ振り込め詐欺の被害はものすごい規模まで増幅している。
これは振り込め詐欺が僕らにとってかなり身近な存在になってしまった事をさしています。

ビットコインが犯罪に使われるから規制というなら、コンビニのATMはもっと犯罪に使われるのだから本当はそちらにも規制の話がでなければいけない。
でもそういう風にならずにビットコインに様々な否定いけんが出るのは珍しい案件だから。

ニュースで大きく取り上げられるうちは心配ないっていう視点でニュースを見て行くと、違った見え方がして面白いように思います。