新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



それは「相関関係」

テストの成績は「朝食の中身」で決まっていた!(後編):PRESIDENT Online - プレジデント
プレジデントさんの「テストの成績は「朝食の中身」で決まっていた!」という記事。

これ、見る側が因果関係と相関関係の違いをしっかりと認識できている事が求められる典型例のような記事だと思いました。
記事の内容は、生活リズムやエネルギーの関係から朝食を摂るのが大事な事は間違いないが、それだけでなく、摂る食事によっても成績が変わってくるというもの。
多種の食材を摂る方がよく、理想の朝ごはんはアメリカンブレークファーストだそう。

この記事では「アメリカンブレークファースト→成績が高い」という因果関係のもと、それを裏付ける栄養学的な根拠が挙げられています。
これって一見すると正しい因果関係に見えますが、実際は少し怪しいように思います。
実際には「お金持ち→アメリカンブレークファースト→成績が高い」だと思うんですよね。
裕福な家庭の子供は統計的に成績が高い。
そして、裕福な家庭ほど朝食のクオリティが高くなる。
この二つの関係の結果同士を結んだから、アメリカンブレークファースト(クオリティの高い朝食)を食べる子は成績が高いという主張が生まれているのだと思うのです。

アメリカンブレークファーストと成績の間には正の相関があるだけ。
決してアメリカンブレークファーストを食べると成績がよくなるというわけじゃないんですよね。

もし本当にそういう関係があるとするならば、おそらく記事の構成はアメリカンブレークファーストを食べると成績が高いという主張の次に、同程度の学力で同程度の収入の家庭の子供の一方にアメリカンブレークファーストを毎日食べてもらい、他方は普通の朝食を続けてもらうという対照実験になるはずです。
その実験の結果、有意な結論が得られたら因果関係の証明になるから。

この記事では、主張の次にデータによる説明と実際の料理の実践方法へと続きます。
僕はこの手の主張の後に統計的なデータがきて、次に実践法が並ぶ記事は1度疑うようにしています。
多くの場合が相関関係をそれらしく述べたものになっているから。
こういう記事が悪いとかディスってるわけではありません。
むしろ、面白い理屈で参考になるものもあるので。。
そうではなくて、読み手の僕たちがしっかり因果関係と相関関係の違いを理解できるようにして記事に触れる事が大切な気がします。

「主張→データ/アンケート→実践法」という構成の記事は、相関関係を見破るいい練習になるように思います。