新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



思考の層(レイヤー)

僕は物事を学ぶということには、だいたい4つくらいのレイヤーがあると思っています。
1つめはそのものを認知するというレイヤー(知識レイヤー)
2つめが認知した公式なり言葉なりを、事象に応じて使いこなすレイヤー(ノウハウレイヤー)
3つめはそのものの成り立ちや仕組みにまで意識を向けるという動作です(考察・分析レイヤー)
そして4つめがそうした物が生まれた背景や文化、あるいは歴史であるならば関わった人の心情にまで目を向けるというレイヤー(背景レイヤー)

例えば地理に出てくるテラロッサという単語。
知識レイヤーで捉えれば、「テラロッサ」という言葉自体が大切になります。
ノウハウレイヤーに落とすとそれが、イタリア地方にある土壌の名前、ブラジルの土壌テラローシャと混同しないように注意が必要と言ったように、勉強で使える「知識」になる。
そしてさらに階層を落とすと、その言葉の意味事態に注目して、「テラ=土」「ロッサ=イタリア語で赤色」という風に分解して考えることになります。
そして最後の背景レイヤーの考え方ではなぜ「赤い土」と呼ばれるのかを考える。
テラロッサという言葉について考えるとこんな感じです。


で、この考え方はどんな単純なものにも当てはまります。
例えばアルファベットの「A」をとってもも同じです。
1ならば単純にAという文字を記号として覚えるということが当てはまります。
2でそれの使われ方(アルファベットとしてや、数学のアンサーの意。プログラム言語のアンカータグや音楽のコードなど)を理解するということになります。
3になると、Aとはどうやって生まれたかになる。
それが文字である以上、単純な使いやすさをベースに作ったローマ数字や楔形文字、あるいは物の形から生まれたか漢字やヒエログリフのような象形文字といったように、カテゴライズができるはずと考えられます。
それで調べて行くとAは象形文字の分類でひっくり返した牛の顔を示していると知ることができます。
ここが考察・分析レイヤー。
4つ目では、「なぜ牛がアルファベットの初めの文字として選ばれなければならなかったのか?」を考えることになります。
アルファベットが生まれた頃に生活していた人にとって、牛は裕福さや繁栄の象徴だったのだとか。
英語も繁栄してほしいと言う願いをこめて作られたというのがAか牛をかたどっている所以なのだそう。

こうやって考えると、4つのレイヤーはそれぞれ「知識」「方法」「成り立ち」「ストーリー」と言い換えることができると思います。
で、四つ目の「ストーリー」まで落とし込んで行くとどんなことでも価値を帯びる(マネタイズ)できるようになる。
この、4つ目の層をどうやって生み出しているのかを考えることが勉強にしても何にしても、大切なように思います。

僕がこんな風に感じはじめたのは、一昨年内定を頂いた(断っちゃいましたが)某予備校の先生が最終面接で「A」の話を披露してくれたのがきっかけです。
その人の説明を聞いてすげー!って思ってそのネタを使い続けてました(笑)
で、はじめはそういうネタを探すことに夢中になっていたのですが、大切なのは自分でこの次元の思考をすることだと気づき、それで四苦八苦していた末にぼんやり浮かんだのが上の4レイヤーです。
元々は文芸評論の技法をベースにした考え方。

最近ようやくストーリーになんとかたどり着くあたりはできるようになったのですが、それを使えるものにするまでがうまくいきません。
それを落語で完璧にやりきった人が立川談志さんなのかななんて思います。


こんなことを急に書きたくなったきっかけは、岡田斗司夫さんと堀江貴文さんの対談本の冒頭に「多くの人はどうやって?を聞くけれど、大切なのはなぜそんな考え方をしたのか?です。」という一言をみたからです。
「考え方」の研究っていうのんに最近ハマっていて、暇な時間はひたすら本や文章をみているおかげで、最近ブログがストップしています、、、
少しずつまとまってきたので、少しずつブログを再開したいなと思います。。

・・・久しぶりで全然文章がまとまらない、、