新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



「うわっ、この人オタクやん!」って思われないための5つの会話術

個別授業をするときに最も大切なことのひとつが、「いかに生徒さんに心を開いてもらうか」です。
そのため、特に1番はじめの顔合わせのときは、どのようにコミュニケーションを取って行くかということに、むちゃくちゃ気を使います。
僕は大学の頃に立川談志さんのしゃべりに感動して真似しているうちに、とんでもなく喋るのが速くなってしまいました(笑)
いわゆる「オタクしゃべり」をしてしまうタイプです。
気を抜くと相手がぽかーんとするくらいのマシンガントーク。
落語のように一方的に話す「芸」ならともかく、キャッチボールが大切な会話にとって非常に向いていない話し方です。
そのため、僕は初対面の子供たちが心を開きやすいようにいくつか気をつけていることがあります。

相手の話すスピードにあわせる

人とコミュニケーションを取る上で、僕が1番大切だと思うのがこれ。
相手と話すスピードを同じにするということです。
自分と同じテンポの人とコミュニケーションをとっているとき、僕たちはもっともリラックスして会話をすることができます。
自分よりずっと会話のペースが速い人と話すと、この人は自分の話したいことばかり言っているという印象を受けます。
逆に会話のペースが遅い人と話す場合は、モタモタしていて焦れったいと感じることでしょう。
自分の自然ペースで受け答えが続くと、非常に心地よく感じます。
喋るのが速いとそれだけで警戒心を抱かれてしまうので、意識して相手と同じスピードで話すようにすることはかなり効果があります。

自分のターンは1分以内

相手のペースに合わせるのと同じく大事なことが、ひとつの話題をダラダラ話すぎないことです。
人が興味のない話題に対して我慢して耳を傾けられる限界は30秒くらいだと思います。
そのため、なんでもかんでもダラダラと話しすぎないように心がけることが大切です。
仮に相手が興味を持ってくれていたとしても長く話し過ぎないようにします。
会話はあくまで相手ありきの行為です。
一方的に喋ってしまうのは、カラオケで自分の曲ばかりを入れているようなもの。
しっかりと相手が主体となる会話のターンを用意することが大切です。
そのための目安が30秒くらい。
長くても1分。
飲み会とかで複数人いるテーブルでの会話であれば15秒くらいになります。
自分の回転のターンと、その長さを念頭において話すようにします。

明るくて張った声を出す

話すスピードだけでなく、声色によっても相手に与える印象が変わります。
初対面の場合、自分が普段している以上に声を張って話す、そして思っているのに比べて半音くらい高い声で話すことで、相手に明るい印象を持ってもらうことができます。
初対面の人が相手を判断するのは、最初の数十秒と言われています。
その部分でくらい人とか、陰気という印象を与えてしまうと、そのイメージを払拭するのは困難です。
初めに爽やかな印象を持ってもらうためにも、少し声を張る、意識的に声を半音あげるということは有効な手段です。

相手の話をさえぎらない

相手の話を聞いていると、思わず意見を挟みたくなることがあると思います。
しかしそこで自分の話を挟んでしまうと、相手のターンを奪うことになってしまいます。
途中で意見を挟みたくなっても話を遮らず、いったん全てを聞くようにすることが大切です。
途中で反論しないようにするコツは自分の会話の冒頭に「なるほど、言われてみればその通り」みたいな言葉をつけることです。
「なるほど」でも「確かに」でもいいですが、相手の会話をまず一旦肯定します。
その上で何か自分の考えを言うようにするのです。
一度相手の意見を肯定するには相手の話を全て聞き終えなければなりません。
「なるほど」みたいな言葉から会話を始めるようにしておくことで、相手の話を遮らずに聞く習慣をつけることができるのです。

正確さよりもその場のリズムを大切にする

相手にしっかりと伝えようと思えば思うほど、正確な説明をしなければいけないと思ってしまいます。
しかし、会話は書き言葉と違って目の前にいる相手と組み立てていくものです。
自分の説明で一発で相手に理解してもらう必要はありません。
もしわからないことや疑問に思うことがあれば、相手の側から質問してくるはず。
だから、しっかりとわかって貰おうと細部の説明に意識を尖らせるよりも、言いたいことの2割が伝わればいいくらいのスタンスで身構えて、正確さよりもその場の空気、リズムを大切にするように心がけることが重要です。
具体的には考え込まない、長くならない、いろんな話を重ねないということです。
あくまでも話し言葉はその場で相手との掛け合いの中で成り立っているのだと意識しておくことが大切です。


話し方のポイントというと、往々に内容や話の組み立てといった「内側」の話に傾きがちです。
しかしそういったものは自分のものにするのには時間がかかるし、何より天性の感覚に大きく左右されます。
今回まとめたのは、僕が意識している「外側」のポイントです。
僕自身、もともと話が得意な方ではないのですが、上に挙げたようなポイントを意識することで、少しはマシになったように思っています。
内容ではなく、外側を変えるだけでもかない相手に与える印象は変わると思うので、よかったら試してみてください。

アイキャッチ広島市縮景園の紫陽花
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