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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ラインライブの普及が本格的なテレビ終了の合図になる

最近ラインライブに注目をしています。
配信されている内容的に、僕は全く刺さらないのですが、システムとして見たときに、完全にテレビの競合が出てきたなと思いました。
ラインライブは、ニコニコ動画YouTubeと比べて二つの点で異なっています。
一つはスマホ特化型のメディアであるということ。
YouTubeとニコ動はスマホが爆発的に普及する前からあったメディアということもあり、パソコンで見ることが前提に設計されています。
パソコンとスマホの最大の違いは、複数の作業を同時並行でできるか否か。
パソコンであれば動画を見ながら別の作業をすることができますが、スマホの場合は動画を再生し始めたら、基本的にその視聴以外はできません。
パソコンがメインの動画サイトの場合、視聴者の興味に刺されば作業の片手間に取り敢えず開いておこうという「ながら見」の客層を取り囲める。
それに対してスマホがメインの動画コンテンツになると、(それこそパソコンを使わない)スマホネイティブの人にとっては動画鑑賞=他の作業を停止することになります。
つまり、スマホでの動画視聴はユーザーの時間を丸々奪って行く形になるわけです。
ラインライブは明らかにここを狙って作ったメディアであるように思います。


もうひとつのYouTubeやニコ動比べたラインライブの特徴は、コンテンツのメインが生配信にあるという点です。
ニコ動もYouTubeも、基本的に保存されている動画のアーカイブから見たいものを検索するというのが主な使われ方です。
(ニコ動は生放送のテイストが強いように見えますが、実際にニコ動の生放送としての側面を第一に考えて利用しているのは、かなりのコアユーザーか特定の興味のある内容に関してのみだと思います。)
自分の見たい動画を好きな時間に再生する。
これがニコ動やYouTubeの主な使われ方です。
それに対してラインライブは完全に生放送がメインのメディアです。
配信されたその時に見ていることが前提のコンテンツ。
その後に再視聴されるコンテンツが内容的な濃さを求められるのに対して、その瞬間の視聴数が欲しいコンテンツの場合、内容の濃さや情報量よりも、その時に見ているというライブ感が重要になってきます。
だからりゅうちぇるみたいなのが人気なのでしょう。

内容の話に入るといろいろ長くなるので、今回はそちらは控えて本題に入りたいと思います。
スマホに特化した、②生放送がメインのメディアであるラインライブがリリースされたとき、僕は完全にテレビのポジションを奪うものが出てきたなと感じました。
YouTubeやニコ動の場合、見たいコンテンツを見たい時に再生すればいい。
もちろんテレビだって録画はできますが、上の二つと比べればその瞬間に見るものという印象が強いコンテンツです。
それはYouTubeやニコ動が再生回数を基準に人気を測るのに対してテレビが視聴率を基準にしていることからも明らかです。
だから、仮に全く同じ面白さのコンテンツで同じくらいの「見たさ」を感じる場合、僕たちはテレビの方を選びやすい。
ここにテレビのコンテンツの優位性がありました。
しかしながら、ラインライブはそもそも生を前提のコンテンツです。
となると、同じ面白さであるといった場合に、テレビのコンテンツ的な優位性は無くなってしまいます。
純粋なコンテンツの質以外の部分での勝負は、後はユーザーに対するリーチの仕方です。
電源を入れて起動を待ってブラウザを開いて動画サイトにアクセスしなければいけないYouTubeやニコ動とリモコンを押すだけでコンテンツにアクセスできるテレビであれば、テレビの方がコンテンツにアクセスしやすいと言えます。
ここもコンテンツ以外の部分におけるYouTubeやニコ動と比べたテレビの優位性です。
この優位性も、ラインライブと比較すると様子が変わってきます。
ラインライブを配信するのはスマホです。
スマホとテレビのコンテンツに対するリーチのしやすさを比較すれば、常に手元にあるスマホの方が高い。
つまり、リーチのしやすさという面でもテレビはラインライブに負けてしまうわけです。

リアルタイムでの視聴が中心でテレビよりもユーザーがリーチしやすい環境にあるのがラインライブ。
こうなってくると、スマホネイティブの層はいよいよテレビを見なくなるように思います。
テレビならではの即時感を代替でき、パッと見られるという見やすさでは完全に負けてしまっているからです。
ここからラインライブがどれだけ普及するかさ分かりませんが、もしYouTubeやニコ動並のメディアになったときは、今まで言われていたいわゆる「テレビ離れ」とは全く違うレベルでのテレビというメディアの衰退が起こるように思います。

アイキャッチは個人的にテレビを象徴していたと感じるタモリさんを語った本。

タモリ論 (新潮新書)

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