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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



社会人は皆知っている読ませるエントリーシートの作り方⑥話のデキは「ネタ×調理×出し方」

今回はエントリーシートの書き方ではなく、面接のときのポイントについてまとめて行きたいと思います。中学生・高校生の子たち、あるいは職場やプライベートで学生の人たちと話をしていると、「もっとこうやって話せば言いたいことが伝わるのになあ」と思うことがあります。
「見せ方」の部分を工夫しないがゆえに、相手とのコミュニケーションで誤解が生じたり、キチンと意思が伝わっていないという場合が多いのです。
就活の場合であれば、面接で自分の言いたいことが伝わらないという状態。
僕はこの原因には技術面が大きく関わっていると考えています。
技術面、つまり話のテクニックです。

僕は学生時代のアルバイトも含めると8年間塾の先生として人前で話をする仕事をしています。
顧客視点を心がけるとか、会話の比率を心がけるとか、意識面でもさまざま気を使っていることはありますが、それとは別に、技術的な面で「ネタ・調理・出す順番」というのをかなり考えています。
話の面白いかつまらないか(相手に聞いてもらえるかどうか)はこの3つの割合で決まってきます。
特に就活の面接に焦点を絞っていえば、殆どの学生さんが「ネタ」の部分に意識がいきがち。
どんなに高級な食材を使っていたとしても、その調理方法がダメならちっとも美味しくないのと同じように、良いエピソードでも、見せ方が悪ければまったく響きません。
「〇〇という団体でリーダーをしていました」みたいなアピールは、さながら1kgくらいのOZビーフを素焼きにしてデーンと目の前に出された感じなんです(笑)
学生さんなら大量の肉を出されたら食べきれるかもしれないけれど、社会人のおじさんたちには、1kgを焼いただけのOZビーフよりも、キレイに調理されたほんのちょっとの牛フィレ肉のほうがありがたい。
「どんな凄いエピソードを持っているか」ではなく、「それをあなたはどのように受け止めたか」のほうが重要なのです。
これが調理の部分。

もう一つ、出す順番も重要です。
あれもこれもと言いたいことを詰め込んだ話も相手に情報がうまく伝わりません。
一品一品が美味しくても、それを何の配慮も無く提供されたら、やっぱり胃がもたれてしまいます。
これはちょうどバイキングみたいな状態。
やっぱり学生さんならおなかいっぱいに食べられるかもしれませんが、面接官はバイキングを求めているわけではないのです。
どちらかといえばフランス料理のコースみたいなやつのほうがいい。
言いたいことを詰め込んだものではなく、一つのコンセプトに沿って、一貫した説明ができる内容の方が、間違えなく印象には残るのです。
これが出す順番というお話。

僕も塾の教え子やかつての後輩さんから良く相談をうけるのですが、はりきっている学生さんほど、「ネタ」の部分で勝負しがち。
比率で言えばネタ:調理:出す順番=8:1:1くらいです。
極端な場合、10:0:0という人だっています。
しかしながら、実際に就活で面接をする友達に聞いたり、自分自身が採用に携わった経験から言えば、ネタ:調理:出す順番で意識している比率は2:6:2くらいです。
驚くくらいに凄いエピソード(と学生さんが思うこと)には興味がない(笑)
だって、そもそも就職活動は、就活生の凄いアピールを聞くのが目的なのではなく、一緒に働きたい人を探す場ですから。
「今後この人と一緒に働きたいかどうか」を判断するとき、瞬間最大風速的なエピソードを話されても、何も判断ができません。
これは、付き合う人を決める場合を考えてもらえれば分かるでしょう。
自分の凄い自慢をばかりする人と、自分と気が会う人だったらどちらを選ぶかという話。
前者を選ぶ人、あんまりいないですよね?(笑)
就活は「凄い人」を選ぶのではなく、「一緒にいたい人」を選ぶものなのです。
この視点がないと、スタートの段階で大きくベクトルが外れてしまう。
自分だったらどうだろう?
面接の原案を作ってみたあとに、一回この視点で見直してみることが大切です。