鮭は河川の上流で生まれ、8センチほどの大きさに成長すると海へ向かって降海する。
その後数年の年月を経ると再び生まれた川へと戻って来る。
降りるときは流れに任せるだけで済むが、上るときは非常に険しい道となろう。
河を登る鮭の中には、険しい道中で傷を負い絶命する者も少なくない。
それだけ流れに逆らい元の地に戻る事は大変なのだ。
それが激しい急流であればなおさらだ。
先日のAKB総選挙で一気に脚光を浴びることとなった指原にスキャンダルが発覚した。
デビューしたての時期に付き合っていた「元カレ」を名乗る男からの暴露記事だ。
このニュースを受けて昨晩の生ラジオの中でプロデューサーの秋元氏が彼女の姉妹グループへの電撃移籍を発表した。
無名の所から4位に登りつめた彼女のショックは計り知れない。
博多を中心に活動するグループへの移籍という事から平安時代に藤原時平 に讒訴(ざんそ)され、大宰府 へ権帥 として左遷 された菅原道真に彼女の境遇を重ねる記事が目立つ。
道真は朝廷を呪いその地で亡くなった。
彼女には道真の後は追って欲しくない。
河を登り終えた鮭は沖合いを泳いでいたときと比べ何倍にも成長する。
再び今の栄光を取り戻せたときには、もう「ヘタレ」とも「さしこのクセに」とも言われまい。
一日も早く彼女が逆境を乗り越えて何倍も成長した姿を私たちに見せてくれることを願いたい。
そのときまで「それでも好きだよ」の一言は取っておきたいと思うからこそ、今はこの言葉を贈るのはやめておこう。