新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ワンピース1008話以降考察〜おでんの正体とヤマトの今後+α〜

ワンピースのワノ国編が盛り上がってきました。

今週の週刊少年ジャンプに掲載された1007話では敵方のウィルスに見事チョッパーが打ち勝つ場面、モモの助が食べたであろう悪魔の実の招待、そして突然出て来た今回のお話の中心的存在と言っても過言ではない光月おでんのシルエット。

さまざまな話題が散りばめられた1話でした。

もちろん作品なんて、掲載された日に楽しむもので、素人の予想なんて野暮なものです。

そのことは分かっていても、ついつい気になるのがファンの気持ち。

しかも尾田先生は設定をかなり細かく、論理的に積み上げる人です。

そんな観点から、いくつか僕がこうなるんじゃないかと予想したことがあるので、今回はその予想をいくつかまとめていきたいと思います。

 

予想1 麦わらの一味に入るのはヤマトである理由!?

 

まずは予想の1ということでヤマトにふれたいと思います。

ワンピースを読んでいる人ならば説明は不要かと思いますが、このヤマトとは現在戦っている敵カイドウの実の子ども。

本来なら敵方のはずが、おでんの死際に感動して、今は味方になっています。

巷ではこのヤマトが最終的にワノ国編の終盤で麦わらの一味に加入するのではないかと言われています。

僕もこの説に大賛成です。

ただし理由は単純にルフィとの関係性だけではありません。

 

僕がヤマトを麦わらの頭のメンバーになるだろうと思った一番の理由は今週号でモモの助が食べた悪魔の実がモモの助に食べられたという描写です。

今回の話から、パンクハザードにあってモモの助が食べた悪魔の実はカイドウの遺伝子を研究して作られたものであるようです。

とすると、モモの助とヤマトには、それぞれ、「父おでんの血とカイドウの能力を継いだ子」と「父カイドウ血とおでんの思想を継いだ子」という対照的な関係性が成り立ちます。

そしてそんな対照的な2人が、手を取り合って現状に立ち向かっている。

僕にはこれがとても興味深いのです。

 

これまでのシチュエーション的にモモがワノ国を離れることはありません。

とすれば、モモの助、そしてその家臣である赤鞘九人男がルフィの船に乗ることはないでしょう。

そこで候補として出てくるのがヤマトです。

ヤマトはモモの助を救い、かつおでんの旅の記録を読んで感銘を受けています。

そしておでんは世界を知るために海へ出た。

現在の関係性からも、モモの助とヤマトは意気投合するように思います。

話が完結する時には、2人は手を取り合うみたいな状況になるのではないでしょうか?(そうすれば間接的に百獣海賊団を止めるであろうプレジャーズやウェイターズたちがワノ国にいられる理由にもなる)

そのとき、ワノ国から外に出るのは、おでんの思想を継いだヤマトだと思うのです。

モモの助はワノ国をまとめ上げ、ヤマトは世界を旅した知見を持ち帰りワノ国の発展に貢献するというような形。

これが、最もスムーズな展開であるように思います。

 

予想2 チョッパーがスマイルの副作用を治す

パンクハザード、ゾウと、「治療」という側面からの活躍が増えてきたチョッパー。

今回もウィルスを打ち消すという意味で大きな活躍を見せました。

僕はこの活躍に加えて、ワノ国ではもう一つスマイルの副作用に苦しむ村人と百獣海賊団のメンバー、そしてキラーを救うという描写が出てくるのではないかと思っています。

 

そもそもチョッパー自身が、悪魔の実の能力に作用して本来3段変形しかしないはずのゾオン系の能力を7段変形できるようにする、ランブルボールを開発していました。

さらにこれは推測の域ですが、チョッパーの出身国ドラム王国は黒ひげの襲来により一度滅ぼされています。

そもそも黒ひげがドラム王国を襲った理由は何なのでしょう?

ドラム王国が医療大国という設定です。

そして、黒ひげは正体不明ですが「2つの悪魔の実を食べる能力」と「能力者から悪魔の実の能力を奪う」能力を持っています。

さらに今までの描写的に無駄なことを行わないのが黒ひげの性格。

これらの要素から、僕は黒ひげが悪魔の実に関してなんらかの知識を得るためにドラム王国を滅ぼしたのではないかと思っています。

だからこそ悪魔の実に関する知識をチョッパーは作り得た。

 

まあこの予想が正解かどうかは別として、そんか悪魔の実に関する知識を持つチョッパーですから、スマイルの副作用の除去ということをできる可能性が十分にあると思うのです。

そして、ゾロのエビス町の人々を見た時の怒りや、キッドがキラーを見たときの怒り、そしてチョッパーを守ってくれたプレジャーズの言葉をみれば、こうした状況を治さずに次の街へ行くとはちょっと考えられません。

そこで治すとしたらチョッパーになるのかなと思うわけです。

 

予想3 1007話で出てきたおでんの正体と赤鞘を助けた人物

1007話の最後のページでおでんが登場したのには本当に驚きました。

おそらく同じ感覚になった人は多いのではないでしょうか。

あの最終ページに関してネット上では「おでんが生きてた説」や「偽物説」など、様々な憶測が飛び交っています。

そのどれもが一理あるなとは思うのですが、僕個人の予想としてはそのどちらでもないと思っています。

ここでおでんが復活するにしろ、偽物であったにしろ、ストーリー展開上盛り上がりが台無しになってしまうと思うからです。

 

では、あのおでんの正体は誰なのか?

結論から言えば、あれはトキの能力で遺言を受け取ったおでんの思念のようなものではないか?というのが僕の予想です。

トキは未来に自分や人を飛ばすことのできるトキトキの能力を有していました。

その能力には、人は意外にも思いのような物を未来に送る能力があったのではないかと思うのです。

おでんはカイドウに挑む前、全てを察知していてトキに最期の言葉を託していた。

そして、トキはそれを赤鞘の数人とモモの助を20年後に飛ばしたあとにそこに残った日和に託したみたいな展開になるのではないかと思うのです。

ワノ国編の冒頭から、トキの残した言葉として次のセリフが繰り返し登場しています。

 

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月は夜明けを知らぬ君

叶わばその一念は

二十年(はたとせ)を編む月夜に九つの影を落とし

まばゆき夜明けを知る君と成る

============

 

この月というのは光月おでんのこと。

そして9つの影というのは赤鞘のことだと思います。

まばゆき夜明けはワノ国が救われることと考えていいでしょう。

このように見ていくと、一つ一つが理解できるのですが、どうしても2行目の「叶わばその一念は」という部分が理解できなくなってしまいます。

「一念は」という部分の文構造を追ってみると、「影を落とす」にかかってきます。

影ができるのは月の光があるから。

もちろんここを20年後に現れる英雄の存在と捉え、ルフィたちの登場を示唆した物であると見ることもできるでしょう(というかそういう意味もあるのかもしれません)。

しかし、あくまで文言に忠実になるなら、それだと「夜明けを知らぬ君」の意味が成立しません。

とするのなら、ここでの月は光月おでんのことだと考えることもできると思うのです。

 

仮にこの仮説が正しいとすると、20年後におでんの遺言をトキが送り、その言葉を聞くことで赤鞘の「9人」が再び立ち上がり、それによりワノ国を救う&開国に導くと考えることができます。

だんだんカイドウとも戦えるようになりつつあるルフィたちですが、完全な攻略法といったものはまだ見えそうにありません。

そこにきて、おでんの遺言を聞いた赤鞘たちが、カイドウの倒し方を聞いて再び立ち上がり、ルフィたちの元に駆けつけいっしょに倒す。

そのような展開になるのではないかと思うのです。

 

僕がおでんの思念説を推すのにはもう一つ理由があります。

それは、おでんが世界を回って得た知見がまだどこにも語られていないという部分です。

旅の記録を回想するシーンがあったり、ヤマトが持つおでんの手記なども出てきましたが、肝心の開国したい理由や、旅を通して得たコアな情報といったものは出てきません。

国のためにそれらを得たおでんの情報が、何もフィードバックされないというのはちょっと考えられないと思うのです。

こうした部分を伝えるためにも、おでんの遺言として登場するのではないかなと思ったりしています。

 

さて、色々と推論を並べましたが、僕がおでん=思念説を推す最大の理由は、1007話の最後のおでんの「会いたかったぞお前ら!ずいぶん歳を取ったな」という一言があったからです。

この「ずいぶん歳を取ったな」というひとことは、最期の釜茹での刑以前に未来へ飛んでいないと成り立たないと思うのです。

仮に、一連の事件のあと、(未来に飛んだのか今までかくれていたのかは別として)実はおでんが生きていたとして、それであるならば全員に向かって「ずいぶん歳を取った」という言い方は馴染みません。

錦えもん、雷ゾウ、お菊は明らかに変わっていないからです。

トキの能力を知っているおでんのことを考えたら、彼らに対する声かけとして「ずいぶん歳を取った」は矛盾する。

これが全員にかけたことばであるとしたら、過去のおでんからの声かけくらいしか可能性がないように思うのです。

 

また、トキは死際に「旅の終着点に着いた」と言っています。

その人間が前言撤回して、20年後に飛んでいましたという事も無いような気がします。

だとしたら、死際に抱きかかえていた日和に何らかのおでんの遺言が再生される物を託したという可能性が考えられるのではないかと思うのです。

そして、日和が赤鞘を治療するために鬼ヶ島へ来ていた(河松の治療された影を見た後の「いや、まさか」という微妙な驚きの度合い的にも、日和あたりがちょうど合致する驚き方です)

 

というわけで僕の仮説は、瀕死の状態を手当てしたのは日和で、彼女がトキから託された何らかを持ってきたためにおでんの思念のようなものが再生されたというのが僕の仮説。

 

 

色々推測を書いてきましたが、このように今後の展開を予想しながら楽しめるのも、長寿マンガの魅力の一つだと思います。

おそらくここに書いた内容のほとんどは当たらないでしょう。

あくまで今後の展開予想のひとつとして楽しんでいただけたらと思います。

みなさんは今後の展開をどのように予想しますか?

 

アイキャッチはワンピース

 

第964話 白ひげの弟! おでんの大冒険!

第964話 白ひげの弟! おでんの大冒険!

  • 発売日: 2021/03/07
  • メディア: Prime Video