新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ブロガーが教える誰でも書ける読書感想文!ONE PIECEで解説する感想文の「作り方」後編

A.他に条件はございますか?
B.うーん、やっぱ駅が近い方がいいかな。んでコンビニがあってさ。あと駐車場も欲しいんだよね。
A.「駅が近くて駐車場があるコンビニ」でよろしいですか?
B.ちげえよ!

何気無く流していたサンドウィッチマンさんの不動産屋というコントに出てきたこのフレーズを聞いて、思わず口のビールを吹き出しました。
昨日のエントリ(ブロガーが教える誰でも書ける読書感想文!〜ONE PIECEで解説する感想文の「作り方」〜 - 新・薄口コラム)がことの他長くなってしまったので、後編です。
明日は朝から忙しいので、ほろ酔い気分の脳みそでエントリを更新です。

読書感想文であらすじを書くコツは「読み返さない」こと!

誰でもとりあえず最低限のクオリティを保った感想文を書くにはどうしたらよいか。
その続きで、あらすじの書き方から書いていきたいと思います。
よく、あらすじを書くにはどうしたらよいのかというアドバイスで、印象に残ったところにチェックを入れて、それを振り返りながらあらすじを書くとよいというアドバイスを聞きます。
しかし僕はあえて全く逆に「1度読んで一切振り返らずに書いた方がいい」のではないかと考えています。
チェックを入れておいて、そこを何度も振り返りながらあらすじをまとめようとすると、どうしても文章の言葉をそのまま使いがちになってしまいます。
文章中に使われる言葉は、作者がムダをそぎ落としてその文脈の中で最も光るように配置されたものです。
その文章なり構成なりをつぎはぎしてしまえば、どうしてもおかしな文章になってしまいます。
それこそサンドウィッチマンのネタのように不動産屋の条件を言ったつもりが切り貼りしたら駅から近いコンビニになってるみたいな。

よほどの編集能力があれば別ですが(そしてそういう人はそもそも感想文の書き方なんて探さないと思うので)、ほとんどの場合気になったページを繋げていくと、あらすじを書いたつもりがハチャメチャな文章になってしまいます。
だから、あえて1度読んだら読み替えさずにストーリーを並べた方がいいのです。
とはいえそうやって今まで書けなかったという人も多いはず。
そこで思い出して欲しいのが、前のエントリで書いた「構成を箇条書きにする」です。
決してあらすじをいきなり書き始めるわけではありません。
覚えているストーリーを、箇条書きで15個くらいにしてまずは書き出して見てください。
そしてそれらを25字〜30字で繋げていく。
そうすることで、自然で読みやすいあらすじになるはずです。
見直さずにあらすじを書くというのには、もうひとつ大きな利点があります。
それが「自分の印象に残った部分を中心にしたあらすじを書ける」ということです。
実は感想文を書く上で必要な情報を伝えるためのあらすじと、本全体を端的にまとめたあらすじとは必ずしも重なりません。
自分が感動したことが物語上ではほんの一部分に過ぎないかもしれないわけです。
そんな時に、客観性を大事にして全部のあらすじをまとめたら、かえって自分の感動が伝わりにくくなります。
これはあくまで「感想文」なので、頭の中にある自分の感動で傾斜がかかったあらすじのほうが、いい場合さえあるわけです。

具体的にONE PIECEを利用して、ほぼ箇条書きであらすじをまとめてみます。
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ONE PIECEは主人公の男の子が仲間たちと旅をする中で努力して、仲間の大切さや困難に打ち勝つ強さを学ぶ物語です。
主人公のモンキー・D・ルフィは、小さい頃、死にそうになったところを自分の憧れていた海賊に助けられます。その海賊は、ルフィを助けるために片腕を失います。
そうして助けられたルフィは、自分もあんな海賊になりたいと思い、数年後に旅に出ます。
様々な非道な敵と出会う中で、ルフィは最高の仲間たちと出会います。
そしてその仲間たちと、かつての海の覇者「海賊王ゴールドロジャー」が残した伝説の宝物ONE PIECEを探す旅を続けます。
ONE PIECEはその冒険を通して、仲間との絆や人との繋がりを知って行く作品です。
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例によって字数があるので半分くらいにととめました。
大切なことは、物語をどれだけ丁寧に正確に伝えるかではなく、印象に残った部分だけは漏らさないように書くかです。
僕の場合、冒険を通して仲間との絆を深める部分が印象に残っているので、他の部分はバッサリ切り落としてあらすじを作りました。


自分の感想は「印象に残った瞬間」だけに焦点を当てる。

一段落の「読む前の印象」と二段落のあらすじが書けたら、いよいよ次は感想です。
実はここが一番書きづらいところなのではないでしょうか?
おそらく感想が思いつかないという人は、作品全体をもって感想を書こうとしているのだとお思います。
全体の感想を書こうとすると、どうしても漠然としたものになってしまい、細かな事が書けなくなってしまいます。
そこでポイントとなるのが、あえて感想を書く場所を狭めるということです。
例えば主人公のある行動や、もっと言えばある一言くらいまで、自分の感動した部分を絞り込みます。
具体的な場面にまで絞り込むことで、かえって細かな事を書けるようになるのです。

感動したポイントは「主人公が勇気を振り絞って手を挙げた」でもいいですし、「あきらめたらそこで試合終了だ」の一言でも構いません。
とにかく、できる限り一場面に感動したポイントを絞り込んで、その一瞬の場面になぜそこまで感動したのかを詳細に書いていきます。
僕がONE PIECEで1番感動したのはチョッパーが仲間になる部分。
その部分を取り出して、自分が感動した内容についてまとめえみます。
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僕が最も感動したのは、チョッパーがルフィの仲間になるシーンです。
チョッパーとは人になることができるようになってしまった青鼻のトナカイです。
彼は青鼻ということで、小さい頃からトナカイの群れに嫌われていました。
やがて人間の言葉を話し、人間のような姿になれる力を手にしたチョッパーは、トナカイの群れに入れないのならば人間の仲間になろうと試みます。
しかし、人間に近づいたとはいえ元はトナカイ。
トナカイにしては人間に近づきすぎているのだけれど、人間にしては獣に近すぎるということで、完全にどちらの枠にも入れなくなってしまいます。
チョッパーはずっとどちらにも馴染めず生きてきました。
そんな中でチョッパーはルフィと出会います。
チョッパーの住む国で起きた問題を解決したあと、ルフィは彼を「仲間になれ!」と誘います。
チョッパーは今までどこにも馴染めなかった記憶が蘇り、本心ではついて行きたきのにルフィの誘いを断ります。
「だって俺はトナカイだし、、、化け物だし、、」
チョッパーがルフィに向かってボソッと言った一言です。
そんなチョッパーの言葉を遮るようにルフィは一言、「うるせぇ!一緒に行こう!」と叫びます。
チョッパーが今まで抱えてきたコンプレックスをたった一言で吹き飛ばすのです。
私はルフィのこの一言に本当に感動しました。
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あらすじの時とは違い、感動した場面をできるだけ丁寧に書き出します。
今回は文字数の都合でできませんでしたが、できるなら感動した理由も書くと尚いいでしょう。
こんな風に自分の感動したシーンがまとめられたら、いよいよ最後の段落です。

最終段落は自分の学びを明確に書くこと

最後の段落では、前に書いた感動したポイントを踏まえて自分が学んだことを書いていきます。
ポイントは具体的に何を学び、どうして行きたいのかを書くことです。
これは言葉で言うよりも具体的に示した方がわかりやすいように思います。
まずは今までのようにONE PIECEの例を見てください。
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僕はルフィのチョッパーに対する「うるせぇ!一緒に行こう!」という言葉を見たとき、友だちと接する上で何が1番大切なのかを学びました。
ルフィは他の人が気にする「外見」や「性質」ではなく、チョッパーの持つ内面を見ています。
こうしたルフィの態度は、友だちと仲良くする上で1番大切なことだと思います。
僕はどうしても人のことを見た目や上辺だけの情報で見てしまいがちです。
それで失敗したことが何度もあります。
僕もルフィのように接することができたら、もっと人との繋がりを大切にできたのかもしれません。
ONE PIECEは偏見を捨てて人と接することの大切さを教えてくれました。
僕はこれから、ルフィのように偏見をもつことなく友だちの内面をみようとできるのうに心がけたいお思いました。
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こんな感じでしょうか。(即興で書いているので、酔いが回ってきて少しずつ安っぽくなってきているところはご容赦願います)
上の例で注目してもらいたいのは、感動した場面→今の自分の弱いところ→今後の生活に対する抱負という構造になっているということです。
この構成は、感想文の締めの王道パターンです。
これに基づいて12〜15個の箇条書きを書き出す。
そうして400文字くらいの「今後の抱負」を語る文章にして下さい。



以上ができたらあとは全部を一つにまとめるだけです。
各段落で400字詰め原稿用紙に約一枚くらい。
それらを繋げると原稿用紙4〜5枚が自然と出来上がります。
そうは言ってもいくら手順を示したところで、うまくかけるとは限りません。
ただ、手探り状態で一から読書感想文を書くよりは幾分ましなはず。
僕が昨日今日で書いた「型」が正しいのか否かは正直わかりませんが、全くてのつけられない人にとっては、ほんの少しでと も役に立てるのではないでしょうか。
「夏休みだから時間もたっぷり」
なんて思っていると、あっというまに最終日になり、結局読書感想文が提出できないなんてことにもなりかねません。
そうならないためにも、上に書いた事を実施して、読書感想文で困らないようにして下さい。
少しでと読書感想文の手助けになれば恐縮です。
酔いも大きくなってきたのでこの辺で。。


アイキャッチで僕の読書感想文にオススメの本を紹介します。
ミュハエル・エンデ「モモ」

読書が苦手な人でもスッと世界観に入り込める作品だと思います。

辻村深月「ツナグ」

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

映画にもなった辻村深月さんのツナグという小説。
主人公が触れる死の別れからいろいろなことを感じとれるため、読書感想文に向いている作品のひとつであるように思います。

昨日のエントリはこちらです。
ブロガーが教える誰でも書ける読書感想文!〜ONE PIECEで解説する感想文の「作り方」〜 - 新・薄口コラム