新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



難関中学校の合否と誕生日の早さには強い相関があると思う

「ある結果に対して影響した要因を正確に把握できる。」
僕にとっての頭のいい人の定義です。
例えば、就職活動で希望の会社から内定をもらったとして、何%が自分の努力の結果で、何%が運や周りの環境、人脈、学歴によりもたらされたのか。
そういう、要因を正確に把握する能力って、意外と持っている人が少ないように思います。
どうしても、自分の実力や努力を多めに見積もってしまう。

今はほとんど中学受験に関わっていないのですが、中学受験をする子たちを見ていた時によく、努力が結果に与える影響は何%だろうということを考えていました。
というか正確には、「それぞれの塾は、中学受験において努力が結果に与える影響を何%と想定しているのだろう?」ということが気になっていました。
1.0〜1.5倍くらいの倍率であれば、結果に占める努力の要因は大きいと思うのですが、3倍4倍の倍率となったら、それは他の要因が与える影響が強くなりすぎると思うのです。

中学受験において合格に与える要素をざっと考えると、努力、運、環境、潜在力が挙げられます。
努力と運と環境に関しては言葉通りですが、僕の考える潜在力は少し特殊な定義で使っています。
ここでいう潜在力とは地頭の良さといった抽象的なものでなく、より具体的な誕生日のようなものです。
僕は中学受験において、運とこの潜在力が結果に与える影響が非常に大きいのではないかと考えています。

まず運について。
明らかに届きそうにない子も受験することがあるかもしれませんが、基本的には受かると思から試験を受けます。
ということは、実力が基本的に拮抗しているはず。
だからこそ、一問の間違えが命取りになります。
幾つも出るケアレスミスを日頃の訓練で減らすことは努力かもしれませんが、全科目で一つもミスがないというのは、努力や実力というよりも、運の領域です。
当日、偶然他の人と比べて落ち着いていて、偶然ほとんどミスをしなかった。
こうした偶然は、合否に少なからず影響を与えているはずです。

もうひとつの潜在力について。
これは明確なデータをとったことがないのですが、僕は中学受験の合否と誕生日には強い相関があるのではないかと思っています。
難関中学になればそれだけ、多くの知識と高度な思考力が求められます。
成長真っ盛りの子供たちは、一年の違いで思考や感情コントロール、判断力に大きな開きが出てきます。
だとしたら、4月1日に生まれた子と3月31日に生まれた子を比較したら、2人には実質小学校5年生と6年生と同じだけの成長的な開きがあるわけです。
中学受験のような、高度な思考力が求められるような事柄に関しては、この開きはかなり結果に影響するはずです。
カナダのホッケーのU16の代表選手の誕生日を調べてみたら、その1月から3月に生まれた子の割合が非常に多かったというデータがあります。
ちなみにカナダの教育の区切りは1月スタートの12月終わり。
これと同様に、中学受験に関しても生まれた月が早いほど、合格する割合が高くなっていると思うのです。


努力と運と環境と潜在力。
これらがどのくらいの割合で合格結果に影響を及ぼしてくるのか。
僕はそれぞれ、4:2:3:1くらいかなあと思っています。
この割合は、塾人としての希望バイアスがかかった上のもの。
こう見ると努力が合格に及ぼす影響は大きなように見えますが、努力の40%しか結果に反映されないと考えるとなかなか厳しい勝負です。
全力で努力すれば受かると仮定している場合、その子は単純にもう2.5倍の努力が必要ということになります。
僕は中学受験自体が、いい思考訓練になるので、合否に関わらず今後のためになると思っています。
だから、上の結果をもって中学受験を否定したりだとか、中学受験市場を否定したいとは全く思いません。
むしろどちらかといえば賛成派(笑)
ただ、その勉強が結果に及ぼす大きさは正確に把握しておくべきです。
そうしなければ、最終的に子どもを苦しめてしまうと思うからです。
結果に与える要因を正確に把握するということから中学受験の話にスライドしてしまいましたが、この辺の認識は本当に大切だと思います。


アイキャッチホッケー選手と誕生日の関係をとりあげたマルコムグラッドウェルの「天才!」

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