新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



SNS上での企画会議の弱点と、差別化戦略を生み出す方法

僕は何かの打ち合わせをする場合、できるだけ「顔をつき合わせたい」と思っています。

SNS上でのやり取りは、どうにも自分に向いていないと思っているからです。

簡易な連絡をしたり、人と繋がったりするのには便利なSNSですが、企画会議のようなものはやはり顔を付き合わせたほうがいい(最低でも電話)というのが僕の持論です。

SNS上でのやり取りは、少なくとも速度と情報量の2点において、リアルなコミュニケーションよりも劣っているように思うのです。

 

僕が最も億劫に感じるのは情報を伝えるスピードです。

知り合いと話したり、居酒屋で飲んだりするときはかなり意識して話すスピードを落としているのですが、本来僕はかなりの早口です。

その場でアイデアを出さねばならない場合や論理を構築する局面になると、雑談をしているときの2倍くらいの早さになってしまいます。

で、僕はこの緩急が自分の中で非常に重要だと思っているのですが、文字情報のやり取りには速度がないのです。

もちろん、SNSで発言を投稿するのにはスピードがあるのですが、僕が言いたいのはもっとミクロな視点で、一つのメッセージを構築する場合のスピードです。

いつも文章を書いているということもあり、普通の人と比べればいくらかタイピング(スマホフリッカー入力も)は速いほうだと思っているのですが、それでもしゃべっているときのスピードと比べれば圧倒的に遅くなってしまいます。

僕は別に頭が良いわけではありません。

だからとにかくしゃべるスピードに任せて手数を増やすのが僕の打ち合わせでの振舞い方です。

これがSNS上のやりとりになると意見のやりとりの速度の差が話しているときほど大きくならず、おまけに話しているときの文字数とは違う、身近なやり取りが中心になる(僕は話しているときの一文がものすごく長いのです)ので、明らかにパフォーマンスが下がってしまうことが分かるのです。

 

もう一つ、僕がSNSでの議論を好まない理由が情報の伝達量の差にあります。

文字情報よりも話し言葉話し言葉よりも映像、映像よりもリアルな体験というように、情報量はどうしても文字になると少なくなってしまいます。

これは僕の感覚値ですが、SNS上での企画会議の場合、最大でも口で説明したときの80%くらいしか自分の意図は伝わらないと思っています。

また受け手が理解するフェーズでも、情報伝達の制度は下がると思っています(こちらも80%くらい)。

仮に自分の意見を100としたときに、顔を付き合わせていつ場合、ジェスチャー等も交えて都度調整をすることで90くらいの情報が相手に伝わるとします。

一方で文字情報の場合、自分が文字に起こす段階で100×0.8=80という情報量になり、さらに相手が受け取るタイミングで8掛けになるため、実際に相手に伝わる量は64となってしまいます。

大きな枠組みや手数の多さで勝負する人ならばそれで構わないと思うのですが、僕みたいな理屈をこね繰り返してアイデアを出すタイプの人間にとっては、この伝達する情報量の差が致命的だと感じるのです。

 

SNSが発達した結果、どこでも打ち合わせができるようになったという人もいますが、僕はそれで上手くいくのは①基本方針を定めて、②いかに速く、③どれだけ手数が多いかが勝負になる系統の仕事の進め方に限るように思います。

(逆に言えば、今はそうした戦い方をする人に有利な土壌ということもできるでしょう。)

しかし、それで生み出すことができるのは独自性の高くない、スピード重視のアイデアです。

そうした、「ジャンク品」ともいえるアイデアではなく、しっかりと練り込んだ、そのアイデア一つで差別化が計れるというようなものを出そうと思った場合、Face to Faceのコミュニケーションが重要だと思うのです。

SNSによって、一見するとドコでも会議ができるようになったように感じます。

しかし、それは上の3条件を満たす会議がしやすくなった(幅を利かせるになった)ということであり、裏を返せば、そうでないアイデアを要する場合は対面が重要で、そこにこそ独自性の鍵が眠っているのではないかと思うのです。

だから僕はできるだけ対面での企画会議をしたいし、そういったことを続けられる組織が長期的に独自性を出し続けられる気がします。

 

アイキャッチは飲み会でのアイデアを最大の強みにしているキングコング西野さんの「魔法のコンパス」

 

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

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