その理由は、スマートフォンになって、プレイヤーが完全にソフトウェアの会社にシフトしたから。
ケータイが通信端末であったのに対して、スマートフォンは完全にパソコンの延長線上に存在するものです。
だから、多くの人にとってハード面ではなく、中身が重要になってくる。
あまりハードの機種が何なのかって聞き方はしない。
これは、スマホの主要なプレイヤーはメーカーでなくソフトウェアを作る会社であるということだと思います。
スマートテレビの話に戻ります。
スマートテレビも一見するとテレビの延長線上にあるように見えますが、やっぱりこれもテレビではなく、パソコンの延長のデバイスであるという認識が正しい気がします。
パソコン通信の中にテレビが組み込まれるというイメージ。
そうするとスマートフォンと同様に、主要なプレイヤーは家電メーカーではなく、ソフトウェアを開発する会社になってきます。
スマホと同じで、ハードウェアの性能よりも、ソフトウェアが何かが重要になってくる。
主要なプレイヤーがハードウェアメーカーでは無くなってしまう。
これって「ものづくり(=ハード)」が強みだと思っている日本企業には結構な痛手です。
自らそこに参入しても、主導権が取れないことは目に見えています。
で、株主総会とかでその責任を問われる。
だから日本はスマートテレビに率先して取り組もうというメーカーは少ないきがします。
しかし、スマートテレビは時代の流れとして絶対出てくると思います。
そうなったときに結局、日本の企業はその流れに乗り遅れる。
そんなビジョンが頭に浮かぶスマートテレビ。
その辺りでいよいよメーカーの衰退が顕著になっているような気がします。