まだ文法で消耗してるの? | 覚えない英文法助動詞⑤[can]のイメージ~潜在能力に期待する~
今回は助動詞canとmustのお話です。
ほかの助動詞に比べて比較的イメージがとらえやすい助動詞ですので、今回はまとめて解説してしまおうと思います。
まずは助動詞のcanから。
助動詞のcanの基本イメージは「うちに秘めたチカラ」です。
たとえば自分のうちに秘めたチカラを信じるならば、「~できる」となります。
一方、他者や物が持っている内なるチカラを信じるならば「~なはずだ」という訳になるわけです。
こうしたところから助動詞のcanの持つ二つの意味、「可能」と「可能性」は生まれています。
実際に2つほど例文を挙げてみましょう。
①I can play the piano.の場合、「私にはテニスをするための秘めたる潜在力がある。」というイメージから「私はテニスができる。」という意味になり、②Anyone can make a mistake.ならば、「誰もが間違えを犯す可能性を潜在的に秘めている。」というイメージから、「誰もが失敗をするはずだ。」なんて訳になるのです。
以上がcanの説明です。
つぎにmustの説明をしたいと思います。
mustの基本イメージは「圧力」です。
自分自身の行動に対して大きな圧力(=プレッシャー)をかけるというところから、絶対に失敗しちゃいけない→「~しなければならない」という義務の意味につながります。
では「~に違いない」という推量の意味はどこから来るのでしょう。
「~に違いない」という訳も、基本イメージの「圧力」からきていることに違いはありません。
「~に違いない」という訳の場合は、自分自身の意見・見解に圧力(=プレッシャー)をかけているのです。
「絶対に間違っちゃいけない/ここは外しちゃだめだ」みたいな圧力を自分の意見にかけてあげる。
そうすると、可能性が高い推量(=に違いない)なんて訳が生まれるのです。
まだ少しだけ紙面があまっていますので、canの構文を一つ分解しておきます。
Can you help me? 「手伝ってもらえないですか?」という構文です。
will youと書き換えられる、会話表現としてむちゃくちゃ有名な文章ですよね。
これも「潜在力」を基本イメージに直訳してみましょう。
「あなたには私を助けるだけの潜在力(=余裕)がありますか?」
こんなところから派生して、「~してくれませんか?」なんて依頼の文章になるのです。
will you~?は「~する意志がありますか?」、can you ~?が「~していただける可能性がありますか?」っていう意味なんです。
もう、丸暗記はやめちゃいましょう!!
少しだけ文章量が少ない気もしますが、言いたいことは書ききってしまったので、今日はここまでにしたいと思います。
最後までありがとうございます。
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