新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



食材偽装は炎上しても、賞味期限切れの鳥肉は炎上しない

今回の中国の鳥肉工場による、賞味期限切れの鳥肉出荷の話をみていて頭に浮かんだのは、去年の芝海老をバナメイエビとして提供していた、某ホテルレストランのニュースでした。
最初に思ったことは、このニュースは食品表示偽造のあのニュースほど、炎上しないだろうなというと。
そう思った1番の根拠は「安心して叩ける人がいない」から。
食品偽造表示のときは、責任者が記者会見で頭を下げ、マスコミもそれを糾弾する姿勢をとっていました。
つまりホテルの支配人であったりその企業そのものであったりが、目に見える形で非難の対処となっていた。

しかし、今回の賞味期限切れ食品を提供した問題では、こうした「安心して叩ける存在」がいません。
マクドナルドやファミリーマートも今回の場合では殆ど被害者同然。
だから、彼らは社会責任として謝罪会見をしても、本当の原因はこれらの企業にあるわけではありません。
そのため、彼らを非難することはできないのです。

では、中国の賞味期限切れの食材を提供してた企業はどうか。
海外の企業のため、彼ら自身が僕たち一般市民の目に見える形で謝罪会見をしているところは今のところありませんんあったらごめんなさい)。
そのため、彼らが悪いのは明らかだけれど、叩くための材料(相手が大衆の前で謝る)の決定打に欠けている。
やはりこちらの場合も「安心して」叩けません。

本当は食品表示偽造なんかより、ずっと問題として大きく騒がれるであろう今回の賞味期限切れ食品提供の話。
それが、食品表示偽造のときほど騒がれていない原因のひとつは、この「安心して叩けない」という構造にあるような気がします。
結局僕らはあらゆるニュースをみて、そこからどう考えるのかではなく、そのニュースの加害者は安心して叩くことができるのかばかりに関心をもってしまっている気さえします。

賞味期限切れ食品提供という問題そのものより、そこから見える今の炎上体質のほうに危険をすこし感じました。