新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



すぐ上達する文章術なんてないと悟った人のためのエントリーシートの書き方①(プロローグ)

就職活動になると、平均して400~1000字程度の文章を書くける実力が必要になります。
「一番頑張ったこと」でも「自分の強み」でもいいですが、とにかく数百字の文章を書かなければいけません。
そのため、実際に就職活動を始めるにあたって、文章の書き方を覚える人も多いと思います。
で、本屋さんで平積みになっている「文詳述」の本屋や、ネット検索で上位表示される就活文章術みたいなものを読んで学ぼうとする人が多いのではないでしょうか。
実際に僕も同じ道を辿りました。

僕がそれらの書籍やネットの情報について読んだときに一番感じたのは、本当にテクニックばかりで、その前提になる基礎体力になるような部分がのってないなあということでした。
「言いたいことは一行目に書くと印象に残る」みたいなテクニック論ばかり。
確かにキャッチーで(一見すると)すぐに使えて文章が上手くなりそうなテクニックは読者をひきつけます。
情報を求めている側にとっても、地味で時間がかかる「王道」よりも、端的ですぐに使えそうな技術に心惹かれます。
その結果、小手先のテクばかりが「文章術」として氾濫しているように思うのです。

僕は日常の業務以外で毎日塾のコラム執筆とこのブログを更新しているので、通常の人に比べれば文章を書いている方だと思います。
そんな僕が文章を書くのに役立ったのは、いわゆる就活本のようなテクニックではなく、もっと根幹となる基礎的なことでした。
先に文章力をつけるのに必要なことを端的にまとめてしまえば、それは膨大な活字に触れることと、とにかく書くことの二つだけです。
びっくりするくらいに地味で、就活などのために文章力を付けたいと思っている人に刺さらない(笑)
でも実際に、文章力をつけるのに効果があるのはこの面白くもなんとも無い、地味で面倒な作業だと思うのです。
キャッチーなタイトルや、誰でも簡単に文章力がつきそうなエントリを作る方が、アクセスが期待でき、かつ書くのも簡単です。
一方で本当に力になるのはもっと地味で時間のかかる作業のほう。
「そんな単純なことで文章力がつくわけないやん!」と言われるようなことばかりです。
今回は数回分で、いっそうのことアクセスは諦めて、地味でめんどくさい方向に振り切った文章術をまとめてみようと思います(笑)

因みに次回以降に書くことは、既に書いた「とにかく書け!」と「膨大な活字にふれろ!」の二点だけです。
キャッチーなテクニックや、これだけ学べば文章が上達するというような技術が存在すると思う方は、ここまで読んでいただければ十分です。
そうではなくて、テクニックだけではどうにもならなかったという人は、ぜひ次回も読んでいただけたらと思います。


アイキャッチは僕が文章を書く際に常に念頭に置いている竹内政明さんのこの本!

名セリフどろぼう (文春新書)

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