新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



触れる活字の長さと思考の深さは比例する

6月だから、就活に関連付けたらアクセスが増えるんじゃないか。
そんな下心で就活に絡めた更新が続きました。
で、やってみた結果、やっぱり自分に著者適正のないジャンルは書くもんじゃないな、と(笑)
そんなわけで就活ちっくな話は止めて、今日は本のお話です。

昨日は久しぶりに興奮が止まない1日でした。
夕方から僕が関わるNPOの関係で、初対面の方と顔合わせをし、その方の刺激にあてられて湧いてしまった知的好奇心が冷め止まなくなってしまったので、その後以前から気になっていた居酒屋へ。
そこのカウンターで偶然隣に座った老夫婦の方と色々な話をして、そこでまた興奮を分けてもらったため、今度はもう一軒、行ってみたいと思っていたお店を訪れることにしました。
運よく他のお客さんはおらず、マスターを独占。
興奮を落ち着かせるつもりが、ここで知的興奮が絶頂を迎えてしまいました。
帰りにニヤニヤしてしまうくらいに興奮が続いたのなんて久しぶり(笑)

僕が昨日出会った人たちと話す中で終始感じていたのは、「思考の長さ」でした。
最初に会った方とは具体的なアイデアの出し合いを、居酒屋の老夫婦とはたわいもない世間話、そして飲み屋のマスターとは抽象的な話と、トピックは全く違います。
しかし、彼らに共通していたのは、思考が浅いものではなく、しっかり、深く、練りこまれたものだという点です。
その場の瞬発力で思いついた浅い思考や、ロジカルシンキングでたどり着くようなありきたりな解答ではなく、そこにはその人たちの「らしさ」が乗っかっていました。
その「らしさ」がビンビンに伝わってきたため、彼らとの会話にとても興奮したのだと思います。

思考の幅、具体的には思考を言語化する能力は、普段僕たちが触れている活字の長さに比例すると思っています。
日常で触れる活字がTwitterの100字前後という人は、100字前後の思考になり、ブログが主な情報収集源という人は、1000〜2000字の思考を好んで使うようになります。
これがニュースサイトならば5000〜10000字、本になると数万文字。
逆に、LINEになると最大で数十文字の思考となるはずです。
日常でよく触れるメディアの文字数によって、その人の思考の長さが変わるとして、文字数が短い思考ほどアウトプットは早いというメリットがある一方で、文字が長い思考には、アウトプットが深いというメリットがあります。
上で書いた「らしさ」は、深い思考の中で自然と付加されるものなのだと思います。

文字での思考が好きな僕にとって、一緒に話していて面白いのは、やはり後者の人たち。
昨日話した人たちは、総じて面白く、個性的な思考の持ち主でした。
完全に僕よりも思考が「深い」し、「広い」。
久しぶりに、自分の埃が積もった引き出しも総動員して話すという機会になった気がします。
そして、彼らと話す中で、最近はあまり本を読んでいなかったため、自分自身の思考の幅が短くなっているなあと痛感しました。
ここ最近合理的な、早い思考をしがちでした。
頭の回転の速さで勝負するのはやめて、深さで勝負しようというのがここ数年の僕のテーマです。
久しぶりに浴びるように本を読んで、思考の長さを取り戻さなければ。。
そんな風に感じた1日でした。

待ち時間にスマホの充電器を借りに入ったパチンコ屋で大当たりを引いて、横のおっちゃんに台を譲る(後で立ち寄ったらその後19回大当たりしてた!)という良い行い?もして、なかなかに面白い日曜日でした(笑)

アイキャッチは今読んでいる森沢明夫さんの本から

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)