最近いろいろな人と話をする機会が多いのですが、話せば話すほど、その人の行動の原動力になっているものは異なるのだなあということを強く感じます。
行動の基準となっている欲求は大きく分けると以下の4パターン
①起業家メンタル:目の前の相手に競り勝つことが原動力になる
②アイドル:周囲の人に認められることが原動力になる
③マネージャーメンタル:物事を思い通りに動かすことが原動力になる
④思想家メンタル:思ったとおりに物事が動くことが原動力になる
まず、①の企業家メンタルというのは比較的理解しやすいと思います。
正面から戦って勝つという「少年ジャンプ」的な思想です。
②の「周囲の人に認められることが原動力になる」アイドルメンタルも直感的に分かりやすい。
一つでも多く、周りの人の期待にこたえることが、ここに属する人にとってのやりがいになります。
③と④は少し分かりづらいかもしれません。
マネージャーメンタルの人は、自分が管理監督したことにより、物事が自分の思い描いた方向に進むことを好みます。
「こうあるべき」と想像して、それに基づき着実に物事が展開していくことそれ自体にモチベーションを感じる人のことをさします。
最後の思想家メンタルも③のマネージャーメンタルと同じく、自分が思ったことが実現することを好みますが、最大の違いは、そこに主語としても自分を想定していないことです。
あくまで、自分が手を加えない状態で、どのように自体が推移していくのかそれ自体に興味がある。
自分にとって有利か不利かではなく、その条件から導き出した結論の通りに物事が運ぶことに面白さを感じるタイプです。
このモチベーションの起源の分類は、どれが優れているというものはありません。
単に、それぞれの人がやる気を感じやすい部分に違いがあるというだけの話。
これは僕の肌感覚ですが、それぞれの特性を持っている人の分布は一様であるように思います。
一方、教育現場で提供されるモチベーションの殆どは①か②。
③と④(特に④の側)を満たすシステムは殆ど存在していないのです。
だから③と④が得意な人は、自分のモチベーションのきっかけをしらないという場合が多い。
(そして、周りからはやる気のないようにみえてしまいます)
もちろん、モチベーションの種類云々の前に、そもそもエネルギー量が少ないという人も多いかも知れませんが、少なくとも、提供されるモチベーションの喚起材料の不足によるモチベーション不足もあるように思います。
自分のモチベーションの所在がどこにあるのか、そのことをしっかり理解することで、本来のポテンシャルをしっかりと発揮できるようになるわけです。
そのために必要なモチベーションの分類。
まだまだ荒削りなので、今後、もう少し体系的にまとめていきたいと思います。