出勤手段を変えるということを僕はよく行います。
普段は電車の所をバスにしてみたり、歩いてみたり。少し贅沢だけれどタクシーを使ってみたり。
今は乗らなくなってしまいましたが、昔はここに「自転車」という選択肢も含まれていました。
僕があえて通勤手段を変えるのは、入ってくる情報の量を意図的に変化させたいからです。
同じ景色を見ていても、歩く速度で視界に映る景色と、電車の車窓から見える景色は異なります。
歩いていれば電信柱の何気ない町名の案内に気づく事もありますが、電車からではそんなもの見逃してしまいますよね。
反対に電車に乗っていると記憶に残る巨大な立て看板は、歩いている人にとっては大きすぎて「読んでみよう」とはなりません。
こんなふうに、視界に入る情報は、移動速度によって規定されているように思うのです。
僕たちの毎日の生活は、自分で思っているよりも多くの「習慣」により構成されています。
同じ時間に起きて、同じ時間に会社に向かい(リモートワークであるとしても仕事の開始時間のようなものがあるはずです)、帰宅してご飯を食べる。
もしかしたら習慣となったYouTubeを視聴したり、筋トレなどを行うかもしれません。
そして、だいたい同じ時間に寝る。
もちろんこうした毎日の中にも細かな発見は溢れているでしょう。
しかし、根本的に受け取る情報を変えてしまうことで得られる発見はこうしたものとは違うはずです。
普段と違うものに出会う方法としてまず思い浮かぶのは、「非日常」に身を置く事でしょう。
遊園地に行ったり、キャンプに行ったり、久しぶりの友人に会ったり。
いわゆるレジャーがこれに当たると思うのですが、とはいえ中々日常に取り込むのは簡単ではありません。
そんな中で僕が考えたのが、移動速度を変える事で入ってくる情報を変えるというもの。
別に大層な発見や大きな感動があるわけではないのですが、それでも簡易的に非日常を味わえます。
案外こうした体験は、行き詰まった仕事に対して思わぬ打開策を与えてくれたり、コミュニケーションのネタを与えてくれたりします。
そういうちょっとした新鮮さが僕たちの生活には必要なんじゃないかなと思うのです。
新年が始まり、新たな環境に身を置く人も多い事でしょう。
少しずつ身体も新たなリズムに慣れてきたかと思いますが、だからこそ、そろそろ緊張や張り切りすぎた揺り戻しが来る頃でもあります。
(僕はそれがGWとバッティングした結果、張りが戻らなくなる事を「五月病」の正体だと思っています)
そんな疲れを少しでも緩和するために、日々の習慣に変化を加えることは、この時期の体調管理にかなり効果がある気がします。
そんな手段として移動速度を変えるという方法論。
よかったら試して見てください。