7年前、ちょうど日本酒にハマったばかりの頃、僕は「モテる日本酒の選び方」なんていうブログのエントリを何本か書いていました。
当時20代半ばに差し掛かったばかりで、フリーでようやく食えるかどうかくらいだった時に偶然激安チェーン店で飲んだ出羽桜で日本酒を知り、次に(当時精一杯の背伸びで)飲んだ獺祭で完全に日本酒にハマりました。
と、2015年と言えばちょうどそのくらい。
そんな金も経験も無かった若造が書いた記事だったので、コンビニ酒(美味しいのはあります!)と齧った知識で背伸びした十四代が並んでいるみたいな有り様でした。
その記事から7年近く経ち、飲んだ日本酒のメモ(僕は何でも集めたい派なのです...)は数百種分になり、コロナ禍では流通が止まったのをいい事に家の日本酒コレクションを増やすなどして、当時よりは日本酒の知識も広がりました。
今回はそんな自分の成長比較も込めて、僕が人のお店やお家に招かれた際に持っていく、今時点で本当においしいと思うTOP5を並べてみる事にしました。
どれもオススメなので気になるのがあれば試してみてください!
と、ランキングに入る前に...
いきなり日本酒を紹介したかったのですが、ひと口に「美味しい日本酒」といっても、その評価は人それぞれだと思います。
特に日本酒はフルーティ系を好んで飲む人からthe・米みたいなガツンとくる系が好きな人までがいるため、前者が好きな女性がうっかり職場で話したらおっさん上司から後者を勧められて苦笑い何てことも起こり兼ねません。
したがって、まずはランキングに行く前に、ランキングを作った僕自身の好みを下に並べておきます。
この辺りにピンとくる方には、以下の記事も楽しんで頂けるかと思います。
パッと思いついたよく見かける日本酒(よほど種類を指定しないと変わるもの以外は日本酒名のみにしています)
いわゆるフルーティ系、甘い系が好きだったりします(今家の常備酒にしているのは30年ものの長風萬里(本江酒造さんの昔のやつ)の純米大吟醸の古酒と、ゴリゴリのハード系ですが 笑)
フルーティ系、甘い系の日本酒が好きな人はぜひ以下のお酒をお試し下さい。
TOP5仙禽雪だるま(しぼりたて活性にごり酒)
というわけで僕の中での5位はこちらです。
2017年くらいからの僕の不動のTOP5の一角を担うのがこの仙禽雪だるま。
入手が面倒なので最近は毎年これを仕入れる行きつけのお店で楽しむ程度ですが、非常に美味しい仕上がりの一品です。
にごり酒なのに非常にフルーティで、その上活性ということで仄かな炭酸を感じます。
そのため初めての人はちょっと飲んだことがない感覚になるかもしれません。
また、にごり酒にかわいい雪だるまのイラストというデザインのため、友人や恋人の家に行く際の手土産としても最適です。
TOP4村祐(黒)
4位は村祐の黒(純米大吟醸相当)です。(すみません、写真は黒が無かったので別ラベルです...)
ほのかに黒砂糖のような香りがする甘いタイプの日本酒で、ディナーに合わせるという感じでは無いかもしれませんが、僕がこれを開けるときは、ゆっくり長く飲むことを想定します。
黒糖のような香りということもあり、ガツンと甘みを感じるように思うのに、不思議と下に変な甘さが残らない。
とっても不思議なお酒です。
TOP3而今(純米吟醸)
僕の中でTOP5はなんだろうと考え始めてから最も長くそこに入っているのが長いのがこのお酒。
正直純米吟醸以上ならどれでもいい(というか而今の純米大吟醸は手に入れられない)ということで、今回はこれにしました。
非常にフルーティでスッキリしていて、あえて僅かにノイズを加えた獺祭みたいな感じでしょうか。
熟した果実から溢れ出てくるあの香りと近い匂いで、気づくと自然と飲んでしまうようなお酒です。
TOP2BLACK SWAN(特別純米 黒麹仕込)
フルーティなのに飲むとしっかり味が口中に広がって、ほんのり炭酸味もあるような感じもし、米っぽさも奥の方で確かに感じられるのだけど全体としてはスッキリ。
多分、他の日本酒では味わえない独自の味がするのですが、それは間違いなく美味しく、そしてそれはフルーティ/甘い系が好きな人が好む物に近いはずです。(なんというか、ワインの楽しみ方に近いかもしれません)
ラベルもむちゃくちゃオシャレ(上は僕オススメの銘柄ではありませんが、こちらも勿論美味しいです)なので、お土産用としても絶対に喜ばれると思います。
TOP1新政No.6 TypeX
写真はType Rになってしまいましたが、僕の中ではやっぱりこれが1番です。
非常にフルーティで発酵時点で発生するほのかな炭酸味がある上品なお酒です。
鼻元に近づけることで香る匂い、口に入れた時の味、舌に触れる感覚、その全てが素晴らしく、「これが日本酒」という感覚と「これぞ日本酒」という感覚が同時に来るようなお酒です。
何より珍しい上にパッケージもお洒落なため、お土産に持っていくときっと喜ばれるはずです。
以上が僕が人に贈ろうと思って思い浮かべる現時点のTOP5です。
いずれも自信を持ってオススメできますので、ぜひ試してみてください。