新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



HUNTER×HUNTERの魅力

ハンターハンターが6月から連載再開されるらしいですね。
今からテンションが上がります。
僕が小学生のときから連載しているのにまだ30巻っていう奇跡のマンガ(笑)
調べたら1998年から連載しているみたいなので大体半年に一冊のペースですね。


これだけ休載が多くてしかも時々絵が雑になったりするにも関わらず、未だに連載再開が告知されると嬉しくなってしまうのは、やはりあのマンガが圧倒的に面白いから。
もちろんハンターハンターがすごいと思うところは、いろいろあるのですが、その中でもバトルマンガとしての構成の作り込みが上手いなって、読み返すたびに思います。


通常のバトルマンガって、大体長期連載になると話の展開パターンが決まってきます。
僕は次の2パターンに分類できると思っています。
①キャラクターを沢山登場させて、絵的に盛り上げる
②圧倒的に強いキャラクターが世界を壊そうと突然表れて、主人公がそれを救う
ONE PIECENARUTO、トリコ、フェアリーテイル、リボーンなんかが①の豪華出演タイプ。
銀魂の長編ものも最近このパターンが多くなってますよね。
それに対してドラゴンボールBLEACH、金色のガッシュ北斗の拳、などが②の世界の救世主タイプです。

このどちらにも含まれないのが進撃の巨人HUNTER×HUNTER
進撃は巨人との闘いという設定の中で人間心理や様々な伏線でストーリーを運んでいてるので、厳密にはバトルマンガというジャンルではないかもしれません。
その意味で、純正のバトルマンガの中で上の2分類にわけられないのは、HUNTER×HUNTERだけ。
キメラアント編、グリードアイランド編、幻影旅団編、天空闘技場編、ハンター試験編とどれをとっても、構成が同じものがないんですよね。
ハンター試験は少しずつ強い敵と戦っていく、比較的王道ストーリー。
幻影旅団編は主人公たちが戦うシーンがほとんどなく、むしろ敵キャラが活躍するという構成。
天空闘技場とグリードアイランドが他のマンガでいう修行編。
キメラアント編では、主人公たちが敵わない敵が多数登場して、むしろ脇役になっています。
続く会長選挙編に至っては主人公たちは完全に脇役です。

他のマンガでは主人公たちが少しずつ強い敵と戦う中で強くなっていくのですが、HUNTER×HUNTERはその逆。
話が進む毎に主人公たちでは手の届かないような強者が多く登場して、主人公たちがまだまだ半人前ということが強く印象づけられます。
この設定のおかげで、どれだけ才能があっても所詮はまだキルアもゴンも念を覚えたばかりの子供ということが読者の頭のどこかに残ります。
ありきたりな成長ドラマではなく、そこに大きな挫折や無力感を描くことができる。
主人公より強い敵が出てくるマンガはもちろんありますが、ハンターハンターほど主人公より強いキャラクターがうじゃうじゃ出てくるマンガは少ないと思います。
そんな構成に加えてあの心理描写やキャラクター設定。
出てくる敵が必ずしも心からの悪とは限らず、むしろキメラアント編の様に敵を倒した自分たちの方が悪役と感じさせるような決着をつけさせたりと、とにかく楽しませてくれます。

誰もが最終話での登場と思っていたゴンと父親の再会も早々に果たされたのは、新章で全く違う構成を作るという確信があったからこそだと思います。
どうせまたこの話の完結までに5年くらいかかるとは思うのですが、冨樫さんならそれでも待ったのに見合った面白さを必ず提供してくれるはずです。
そんな期待があるからこそ、今から楽しみで仕方がありません。