新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



自己満足型年賀状と社交辞令型年賀という分類と若者に売れる年賀状のビジネスアイデアを考えた

僕は「明けましておめでとう」はメール(今はLINEとFacebook)で済ませる、根っからのあけおめーらーで、年賀状は出さないと決めています。
知り合いとSNSで繋がれるようになった段階で、「定期的な近況報告」という本来の年賀状の役割は終えたと思っているからです。
友達が結婚したことも、子供が生まれたことも、どこに旅行へ行ったのかも、果ては昨日何を食べたかすらも下手をしたら分かります。
そんな状態で新年だという理由だけで年賀状を出すのもなあと思い、年賀状は出していません。
本来、親しい人に近況を報告する手段であるのに、それ自体が目的化してしまっている感じが嫌なんですよね。

あっ、なんか和牛のネタに出てくるイヤミな奴になりそう。。

で、逆に僕みたいな人間でも出したいという気持ちになるような年賀状のサービスがあれば、相当数の年賀状を出さない派の人間も年賀状を出して見たくなると思うのです。
そんなわけで、年賀状が売れる方法をあれこれ考えてみました。


年賀状を出す動機は「自己満足型」と「社交辞令型」に分けられる

まずは年賀状を出す理由について考えます。
僕たちが年賀状を出す動機は、①自分で趣向を凝らしたデザインや、子供やペット、結婚したことなどを友達に話したいというものと②会社や旧友との人間関係を円滑にする、或いは途切れないようにするためにおくるというものの2つが挙げられると思います。
それぞれ、①を自己満足型の年賀はがき、②を社交辞令型の年賀はがきと呼ぶことにします。
この2タイプはそれぞれ目的が全く違うため、分けて考える必要があります。
自己満足型と社交辞令型に関して、社交辞令型に属する利用者の場合、出すこと自体に意味があるためSNSなどのサービスが普及したとしても、年賀状を送るのを止めづらいと考えることができます。
そうすると年賀状の利用者が減っている主な原因は自己満足型の年賀はがきを送る人が減っていることにあると考えられる。
自己満足型に属する人が、年賀はがきを送りたくなるようなサービスを考える必要があります。

自己満足型にとっての競合材はFacebookTwitter

自分のデザインを見て欲しい、自分の近況を友達に知らせたいという自己満足型の人のニーズは、SNSが登場して以降、完全にそちらにお株を奪われました。
SNSを利用すれば年賀状よりもより多くの情報をいつでも発信できて、年賀状よりも薄いつながりの人にまで多くの人に向けて発信できてしまいます。
従来の年賀状がウリにしていた少し離れた友達に近況を伝え合って繋がりあうという機能であれば、SNSが上位互換になってしまい、年賀状に戦う余地はありません。
もっと違うところに年賀状の価値を求める必要があります。
SNSの強みがWeb上でより多くの人にたくさんの情報を発信できることであることから考えると、年賀状の独自性としては形がある、SNSと比べて送れる人数が限られる、伝えられる情報量が少ないということが挙げられます。
僕はこの、形があるからこそ送れる人数が限られるという部分に着目して新しいサービスを考えたらいいと思うんですよね。

多くの知人にSNSで近況報告できるからこその親友にだけ送る特別な年賀はがき

書きながらパッと思いついたのは、完全カスタムメイドの「本当に大切な人に送る、特別な年賀はがき」です。
SNSで誰とでも繋がっていられるからこそ、本当に大切な人にだけ送る、特別な挨拶みたいなコンセプト。
値段を一枚500円〜1000円くらいに引き上げるかわりに、ベースとなるハガキの紙の材質から、郵便番号を書く四角枠のデザイン、裏面のデザインまで、完全にカスタムメイドにできるようにします。
例えばハガキの台紙は越前和紙で、郵便番号の枠は橙色の水彩で、年賀はがきの抽選番号などの予め記入されている文字は全部行書体みたいな感じです。
こうした細かなオーダーを、全てスマホのアプリでできるようにする。
数十枚送らなければならない場合は、そんなもの高くて頼めませんが、ほとんどの挨拶はSNSで済ませ、本当に親しい10人くらいの人にだけ送ろうと思うのなら、年に一度だけ一枚500円くらいなら出してもいいかなと思えます。
SNSが普及して以降、僕たちがリアルな体験に求めるのは、驚きや感動です。
画一化されたあのペラっぺらの白ハガキだと、その時点で感動はありません。
それならばFacebookで...となってしまう訳です。

もし数ある白ハガキの中一枚だけ、紙の材質からこだわった、自分のためだけに作られたおしゃれな年賀はがきが届いたら、それは受け手にとって大きなサプライズです。
受け取ったハガキの手触りや、職人の手で作られた繊細さ。
これらはリアルな「形」をもつハガキでしか伝わりません。
そしてもらった人はそれをネタにSNSへ投稿することもできる。
SNSで多くの人と近況を即時で共有する社会だからこそ、極めて狭い、けれども非常に親密な繋がりに焦点を当てるのは、意外と狙い目なんじゃないかと思います。

いつも誰かと繋がる社会。
だからこそ、年に一度だけは
「あの人」には特別を届けたい。

こんな感じのコピーでしょうか(笑)

ついでに考えた社交辞令型のニーズ向けのサービス

書いている最中に、社交辞令型の人のニーズに答えそうなものが浮かんだので。。
社交辞令型の年賀はがきで重要なのは、しっかりと時間をかけたことがわかることです。
せっかく届いても、明らかにプリンターで大量印刷をかけたであろうゴシック体の無機質な文面では、かえって印象は悪くなります。
とはいえ社交辞令で何十枚も書かなければいけないのに、一枚一枚手間をかけることはできません。
そこ考えたのが、手書き代行サービスです。
郵便局のWebページかなんかで特定のデザイン案を作ったら、送りたい人の住所一覧と書きたい文面を送信する。
そうすると手書きでそれを書いて年賀状を仕上げてくれるというサービス。
個人情報の点でグレーゾーンなのかもしれませんが、手書き代行って意外と面白いと思います。
手書きは極端でも、文面やデザインなどに「ひと手間」加えたのがわかるような加工をして送ってくれるサービス。
こういうのがあったら、利用したい人は少なからずいるんじゃないかなと思います。


最後は話が逸れてしまいましたが、こんな感じのサービスがあれば、少なくとも僕なら使ってみたい。
そんな極めて自分本位なアイデア(笑)


アイキャッチは市販の印刷済み年賀はがき