駅の周辺に四件くらい鰻屋さんがあります。
小さい頃からそれが当たり前だったので気にも留めていなかったのですが、地元を離れてから始めて鰻屋が多いんだって気づきました(笑)
市の西にある浜名湖が鰻の漁場というところから鰻が有名になったと小さいときに習いました。
最近では漁獲高が減少しているため、浜名湖産鰻の値段がどんどん上がっています。
こうした現状の中で僕が思ったのは、「そもそも浜名湖産にこだわらなくていいのではないか?」ということ。
白焼きとかならともかく、僕らが鰻を食べる時に1番わかりやすく美味しさを感じるのは、タレの味だと思うのです。
鰻屋さんの1番の強みは、その店秘伝のタレにあるように思います。
多分僕らは国産品の鰻を使った不味いタレの鰻の蒲焼きらと、南米産のウナギを使ってるけれど一流のタレで焼いた鰻の蒲焼きなら、後者を選ぶ気がします。
それくらい鰻って、(少なくとも素人目には)素材そのものよりも味付けにひじゅうが比重がかかった料理です。
そう考えると、浜松の鰻業界(?)の最大の財産は「浜名湖で採れた鰻」ではなく、鰻の名店が立ち並ぶ事で磨かれた、秘伝のタレが数多く存在することだと思うんです。
もちろん、その土地で採れた鰻をってお客さんも多いはずです。
でもそれと同じくらい、それ以上に、少しくらい品質は劣ってもその土地ならではの味を安価な値段で味わいたいってニーズもある気がします。
浜松に旅行に行って、一杯900円くらいで伝統のお店でうな重が食べられたら、僕なら食べたいと思ってしまいます。
因みに今浜松で本格的なうな重を食べようとしたら安くても3000円くらい。
鰻くらいの高級料理になってくると、本物(浜名湖産)を食べたいお客さんと多少劣っても安くて楽しみたいってお客さんは明確に分かれると思うんですよね。
もとから一食に3000円くらいだそうとする人は、「せっかくお店に鰻を食べにきたんだから」って思うでしょうし。
だから、浜松は鰻そのものよりも、もっとタレを名産として推しだしていくと面白いと思うんですよね。
それこそ継ぐ人がいないお店の味をタレだけでも街全体として継承していき、駅前にいろんなお店のタレの味を楽しめる鰻ミュージアムみたいなの作って(笑)
「せっかく浜松にきたなら鰻を食べたいけど高くて入れない」って観光客も少なくないように思います。
特に若い人たちなんかはそう。
そういった顧客層を狙った鰻屋さんのマーケティングって、意外と有効なんじゃないかなって思います。
・・・しばらくブログ書いてなかったから文章が書けなくなってる。。
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