新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



アドバイスを求める人とアドバイス先を求める人~「慕われ難民おじさん」はなぜ生まれるか?~

僕は生徒にも、その保護者様にも知られる(生徒さんからの旅行のお土産がなぜか僕だけお酒というのもよくある話 笑)くらいにお酒が好きで、暇さえあれば飲みに出歩いています。
一人で行くときは、たいていカウンターに座るのですが、その際に若い女の子の店員さんやカウンターで同席した(恐らく年下であろう)お客さんにアドバイスをしたがるおじさんをしばしば見かけます。
実際僕自身もこんな見た目(茶髪にピアス)&ユルさ前回の話し方のせいか、ちょいちょい絡まれることも…笑
カウンターで飲んでいると、そんな「アドバイスしたいおじさん」をたくさん見かけます。

居酒屋でそんな「アドバイスをしたい人」を見かける一方で、僕の周りを見てみると、ひっきりなしに「アドバイスを求められる人」に溢れています。
行きつけの焼酎バーの大将は常連・ご新規さん問わず、毎日持ちかけられる相談に乗っていますし、また別の会社を経営している知人はいつも色々な人から相談の連絡を貰っていつもご飯に駆り出されています。
他にも、何人もそんな人がいます。
以前、こういった友人と二人で飲んでいたとき、一緒に飲んでいるのにLINEでお互いに別の人の相談に乗りながら、「俺ら何やってんだろう?」と笑ったこともありました。
これだけアドバイスを求められる人がいるということは、それだけ「アドバイスを求める人」がいるということでしょう。
一方で「アドバイスをしたい人」がいて、他方で「アドバイスを求める人」がいるのに、この人たちは決してマッチングするわけではない。
僕はそれが凄く面白いなと思います。

以前僕は、

あなたの褒めは求めてない~モテたい男がよくやる、間違えた褒め方。 - 新・薄口コラムというエントリの中で、褒めは誰が褒めるのかが重要というお話しを書きました。
アドバイスに関しても、これと同じことが言えると思っています。
同じアドバイスであっても、偶然出会った横柄なおっさんに言われるのと、信頼している職場のカッコイイ先輩に言われるのとでは、まるで違います。
前者の場合アドバイスがクリティカルかそうでないか以前に、そもそも話なんて耳に入ってこないんですよね(笑)
アドバイスを求められる人たちは、相手にアドバイスをする以前の段階で、しっかりと信頼を積み上げているのです。
その信頼の大きさに基づいてアドバイスを求める人はその相手を選んでいる。
アドバイスをする人は、アドバイスを「してあげている」ように見えて、実は「選んでもらっている」場合が多かったりします。
アドバイスをしたがる(つまり求められない)人ほど前者の認識でいる人が多くて、アドバイスを求められる人ほど後者の認識であるように思います。

アドバイスしてもらう相手として選ばれる人が日頃から信頼を獲得している人であるとしたら、アドバイスをしたがるけれど求められない人は日頃の信頼の積み上げがない、いわば「慕われ難民」と言えます。
慕われ難民おじさんは役職や年齢といった「差」に基づいたコミュニケーションをベースにしがち。
本人は相手が自分の言う事にしたがってくれるのは「信頼されているから」と思っていても、実際は役職や年齢が上だからしかたなくしたがってくれているという場合が少なくありません。
ついて来てくれる要因がその人の魅力起因なのか、役職や年齢起因なのかの認識を混同させてしまったまま年下とのコミュニケーションを続けると、その人はやがて慕われ難民おじさんとなるのだと思います。

さて、僕はこんな風に「アドバイスをしたい人」や「慕われ難民おじさん」について書きながら、まとめの部分で次の2パターンを用意して迷っていました。
①若者が「慕われ難民おじさん」から身を守る方法
②「慕われ難民おじさん」を脱出するための方法
どちらもいい結論が用意できていたのですが、文字数が増えすぎてしまったので、結論はまた今度書こうと思います(笑)
(毎度のことですが、「薄口」なので大目に見て下さい。。。)

 

 

見下すことからはじめよう

見下すことからはじめよう