新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



オンライン授業をやってみて便利だった小技5選

ここのところ、コロナとか、コロナとか、それからコロナとかコロナでバタバタしていて、すっかりブログの更新をストップしてしまっていました。

休校の延長や非常事態宣言を受けて、急遽オンライン授業、動画授業、遠隔学習管理等、いろいろな事に取り組む事になり、中々に大変ではあったのですが、一方で、色々なパターンの授業をすることができたために得られた知見も多く、また、僕みたいな若手の経験でも、これからオンライン授業を行う先生方の役に(ほんの少しでも)立つことができるんじゃないかと考え、僕が試したもののうち、比較的効果が高かったものを紹介したいと思います。

 

ZOOMを利用したクラス授業のパターン

ZOOMを通したオンライン授業以外にも、動画授業やGoogleclassroomを活用した課題管理型の学習指導なども行なってきましたが、それらを全て書いていたら雑多な文章になりそうなので、今回はZOOMで行った授業についてまとめていきたいと思います。

 

僕がZOOMで多く実践した授業の形式は以下の4パターンです。(今回は授業の構成の話というより、もっと具体的なTipsをまとめたいので、ここはサラッと流します)

①自習室質問対応型(基本的には自習。質問がある場合はブレイクアウトセッションで個別対応)

②プリント穴埋め型(事前に教材を準備。穴埋め形式の演習中心の授業)

タブレット書き込み型(教材をスライドにしたものを画面に表示&直接書き込みで行う授業)

④ホワイトボード撮影型(ライブ授業をカメラで配信)

当たり前のことではありますが、いずれも一長一短です。

それぞれの手法で、明確にそれが向いている生徒さんと向かない生徒さんがいるのが印象的でした。

(この辺がハーマン分析に近い傾向が出ていたように感じたので、今後掘り下げようと思います)

 

ZOOM授業で少しだけ役に立つTips5

それぞれの授業形式における利点と欠点、可能性と改善点みたいなものをあげていくと、それこそ1万字ではきかないような分量になりそうなので、今回のメインはこちらです。

僕がZOOMで授業をした際に試してみた仕組みのうち、結構役に立ったなと思うものを7つほどまとめていこうと思います。

 

①オンラインルームへのチューターの配置

僕がオンライン授業を行う中で、これをしてよかったと思う一番の工夫が、この「オンラインルームへのチューターの配置」でした。

どうしてもオンライン授業だと様々な機材トラブルが発生します。

また、仮に機材は上手く動いても、急に電波が悪くなったりということも起こりました。

簡単なトラブルであれば、授業をしながら対応することもできるのですが、生徒さんが落ちてしまったり、画面が止まってしまったりした場合、どうしてもご家庭に電話して対応といったようなことをしなければいけません。

これを授業しながら行うのは中々に大変です。

そこで僕の授業では、僕と生徒に加えて、1人トラブル対応用のチューターを配置しました(音声も画像も切って気にならないようにしています)

こうすることで、何かトラブルが起きても、すぐにチューターさんが対応してくれるため、かなりスムーズに授業を進めることができました。

 

②サブ画面の配置

こちらもかなり役に立ったやり方です。

僕は授業をする際、配信用のパソコンに加え、生徒さんの表情確認用のサブモニターを置くことにしていました。

このやり方は特にオンライン自習と授 とホワイトボードを用いた授業の際に有効でした。

僕の場合、オンライン自習室では、基本的に子供たちはミュートにして自習(学年によってはこちらで課題設定)&質問があるときはブレイクアウトセッション(1:1で質問対応ができるシステム)に移動して対応という形を取っていたのですが、こうすると、どうしても質問対応中は他の生徒さんたちに目が行き届かなくなります(対象の生徒と1:1になっているため)

そこで、メインモニターと供にサブモニターを配置しました。

そうすることで、個別に質問対応中も他の子たちに目を向け、つまずいていないかなどを確認できるようにしていました。

また、ホワイトボードで授業をする際にもサブモニターは効果を発揮しました。メインモニターをホワイトボード用にすると、どうしてもパソコン画面が離れたところになってしまいます。

2,3人ならともかく大人数になると画面が離れていると上手く表情が読み取れません(この辺は目の悪い僕だけかもしれませんが...)

そこで、講義を配信するメインモニターに加え、手元に生徒の表情を確認するようのサブモニターを置きました。

こうすることで細かな表情を読み取ることができ、指名や発問の精度がぐっと上がったように思います。

 

ひとつひとつをこの長さで書いているととても終わらないので以下ざっとまとめていきます。

③大きめのストップウォッチ

意外と役に立ったのがこれでした。

特に小学生の指導などでは時間を区切った演出が重要です。

オンライン授業をしていて案外焦ったのが、ストップウォッチが見えづらいことでした。

普段教室で使うようなホワイトボードにくっついているストップウォッチをカメラで写しても、文字が小さすぎて読めません。

そこで、(上に挙げた)サブモニターに演習中は映せる文字の大きなストップウォッチを用意しました。

これが案外便利でした(笑)

 

④ペンとバインダーに挟んだ紙

こちらは特に自習や人数が多いときに役に立ったツールです。

演習中、みんなにミュートにしてもらっている時などに対面授業の感覚でいきなり声をかけたら、生徒さんを驚かせてしまいます。

また、どうしても画面を通してということで、普段の感覚で指示をすると聞きもらす子も出てきます。

そういった場面に対応しやすかったのが、バインダーに挟んだ紙とペンでした(テレビのディレクターさんが持っているカンペのイメージ)

ミュート中にちょっとした指示を出したかったり、こちらの言ったことを聞き逃したりした子に対応したりするときに有効でした。

 

⑤早く入室した子向けの扉絵

オンライン授業だと、お家から接続するため、場合によってはかなり早くから繋がる生徒さんが出てきました。

一方、講師の僕たちは、普段の準備に加え機材チェック等もしなければならないため、授業前は結構バタバタします。

とはいえ生徒さんが入室してくれたなら相手をしなければなりませんし、場合によっては保護者の方々との挨拶と会話をする場合もあります。

これが直前の時間では意外とバタバタする原因になることも。

こうした状況にならないために、僕は早く入室した子が解くことができるようなちょっとした科目に関連するクイズを扉絵として用意しておきました。

(僕の場合は少し難しい数字を使ったことわざや慣用句の数の部分を穴抜きして足し算にしたものなど)

その問題はそのまま授業の導入に使うものとして、早く入室した子は、調べたり早く入室した子同士で相談してもいいというパターンにしておきました。

こうすることで慣れないオンラインからくるそわそわ感を払拭するとともに授業の導入がスムーズになりました。

 

 

まだまだ、カメラの理想的な位置とか、光の度合いとか、カメラ越しならではの間の取り方やしゃべり方、他にもGoogle classroomをオンラインサロン的に利用してみて得られた学びなど、書きたいことは山ほどあるのですが、文字数が増えすぎてしまうので今回は僕が振り返って便利だったなと思った5つの小ネタについて紹介させていただきました。

 

 

アイキャッチはイアンレズリーの『子どもは40000回質問する』

子どもは40000回質問する  あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力

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