新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



9月から逆転内定の就活術①〜志望理由の具体例〜

僕は仕事柄かつての教え子だったり、知り合いの会社のインターン生やボランティアさんだったりと、学生さんから就活の相談を受けることがあります。

そんなわけで少なからず就活生を見ているため、「ああこの子は苦戦するやろな」というのが話し方や考え方をきくと思うことも少なくありません。

みんな大体同じようなところでつまずき、同じような悩みを抱いているように感じます。

ということは、他にも同じように悩む人がいるのではないかと思ったため、今回から数回に分けて、僕が感じる夏以降の就活で悩む人が抱える原因と、その理由についてまとめたいと思います。

 

と、そのまえに

 

就活で悩む人の原因と解決策を書いてみますと言ってはみましたが、読者にとっては「お前が言うのは本当なんか?」と思うのが普通だと思います(笑)

したがって今回は、まず僕が志望動機の書き方の具体例みたいな物を作って見ることにしました。

それを見て、「確かに一理あるかも」と思っていただけたのなら、次回以降のエントリも読んでいただけたら幸いです。

 

志望理由書を実際に作ってみる

 

実際に僕が学生だった頃を踏まえて、志望理由書の方針を作っていきたいと思います。

僕がまず考えるのは①自分の志望職種、②自分の得意な戦い方、③企業分析の3点です。

僕の場合、①は塾業界。ここは確定させてしまいます。

次に②について。

当時塾でバイトをしていたので、②の自分の得意な戦い方というのは今回は塾のバイト経験から構築していきます。

色々な経験がありますが、僕が最も結果を出せたのは中学生の集団指導でした。

最も結果が伴い、かつ自分がやっていて楽しかったのは最難関というよりは成績下位層を中位層に上げる集団指導。

やり方は前のテストのだいぶ早い段階からスケジュールを立てることと徹底的に並走すること。

バイトでは時間を多く割けないので、スケジュールシートを作り、自分の別の出勤日に短時間でチェックができる、或いは他科目の担当の先生にチェックをお願いしていました。

この辺を僕の強みとした時、自分が得意とするのは、a下位〜中位をターゲットにすること、b沢山の時間をかける(少人数)、c集団指導あたりになります。

この辺をおさえた上で、今度は業界の分析を。

 

企業分析って何をしたらいいの?

 

最後に③の企業分析をしようと思うのですが、ここでいう企業分析は、皆さんが思うそれとは少し違うかもしれません。

僕の企業分析とは、市場規模だとか企業ランキング、上場、平均収入、労働形態といったものではありません。

そんなもの②の僕の強みとはまるで関係がないからです。

僕が強みを踏まえて自分の志望に合った企業を見つけるのに必要な情報は、ⅰその塾の指導形態とⅱメインターゲット層の2点です。

これの2点の情報をリスト化していきます。

 

まずⅰに関してはリクナビなどのサイトを使えばいいでしょう。

リクナビなどの企業検索で塾を検索し、その中から個別指導専門塾、指導者採用でない塾を除外します。

また、強みを生かせるのは中学生の少人数集団指導なので、それも条件に加える。

その際、自分が住みたい地域での絞り込みもしておきます(今回は仮に東京に住みたいということで勤務地を東京、埼玉、神奈川に絞ります)

条件に合致した塾は全てリストにして、次はⅱの絞り込みに。

ここに関しては直接的に明言されていることは少ないので、自分なりの基準で調査しなければなりません。

僕ならバイト先の社員さんの何人かにそれぞれの塾の形態やターゲットを聞きますが、必ずしもインタビューという形式がとれる人ばかりではないと思うので、今回はあえて誰でもアクセスできる情報から考えます。

誰でも手に入れられる情報で、ターゲットが分かりやすいのは塾の広告と合格実績でしょう。

おそらくⅰの時点である程度数は絞られていると思うので、僕ならそこから各塾の本部サイト、画像検索で出てくる広告、各教室のサイトに掲載される合格実績をみます。

それらを見た時、最難関校の対策講座や合格実績を全面に押し出している塾は、おそらく上位層向けであると想定できるので除外。

逆に無名でも全ての合格実績を掲載していたり、定期テスト対策を謳っていたりする塾は下位〜中位を想定している可能性が高い。

こういった情報から絞れば10社くらいにはなるでしょう。

(ちなみに僕ならこの絞った10社の話を「最後に質問はありませんか?」と面接で聞かれた時に、「僕はこの10社を先の根拠で候補に挙げたが、業界の人間から見てこの見立ては正しいか?」という質問に使います。)

 

志望理由書のプロットを実際に書いてみる

 

以上で情報が揃いました。

僕ならこれらを踏まえて志望理由書を作るでしょう。

仮に上の条件に該当する塾の一つがA塾だったとしたら、僕は次のようなプロットで志望理由書とします。

 

大学時代は4年間塾講師をしていた。

きっかけは高3の時の予備校の先生。

塾バイトで手応えがあったので将来は塾業界に入りたいと思うようになった。

自分が一番結果を出せたのは下位の子を平均に引き上げるクラス。

やり方は計画作成と小まめな管理。

このやり方で実績が伴い、クラスを満席にしたこともある。

就職先を探すにあたり、自分の強みが生きる塾を考え、大人数の塾と最上位層がターゲットの塾は除外した。(個別は講師の管理が中心なので除外)

その中で見つけたのがA塾。

A塾の理念からも自分がやりたい指導に近いと感じたので志望する。

 

いかがでしょうか?

ちょっとだけ説得力があるように見えませんか?

次の記事ではこの文章の構成の理由や、ざっくりとした意図を書き、そこから具体的に今から内定を得るまでに必要なことを一つずつまとめていきたいと思います。

もし、少しでも参考になれば幸いです。

 

アイキャッチは大学入試の参考書

就活の入口としても使えると思います。