面接は楽しい?面接はつまらない?
突然ですが、みなさんは面接を受けて楽しいと思いますか?それともつまらないと思いますか?
「面接なんて楽しいわけあるかい」と思うかもしれませんが、面接をスイスイと通過できる人にとっては、面接は楽しいものに感じていたりします。
ちなみに誤解がないように断っておくと、これは決して「面接がうまくいくから楽しい」ではありません。
あくまでも「面接が楽しいからうまくいく」のです。
そんなバカなと思う人は、もしかしたら「面接」というものを誤解しているかもしれません。
自分が挑戦しているゲームのルールを誤解したままプレーしていれば、攻略するのが難しいのは当たり前ですよね。
今回は面接とは何か?というゲームのルールから考え、うまくいかない人に多いパターンと、その解決策を具体例を見ながら説明していきたいと思います。
面接というゲームのルールを理解しよう
おそらく今時点(9月時点)で思うように内定が取れていない方の多くが、ここまでにたくさん面接を受けてきていると思います。
それらの面接を受ける際、みなさんは面接のゴールは何で、何をすることでそのゴールに近づけると考えて取り組んでいたでしょうか?
おそらくこの質問に対して、はっきりと答えられる人はそれほど多くないように思います。
面接のゴールを端的にまとめれば「この人なら仲間にしたいと思ってもらえること」、そしてその手段が「面接官との信頼関係を積み上げる」です。
つまり面接における基本的な行動法則は「限られた時間の中で信頼関係を構築しつつ、仲間にしたいと思ってもらう」ことなわけです。
凄いと認めさせることでも、自分を押し通す事でもありません。
まして「論破」なんかじゃない(笑)
いかにいい雰囲気で信頼関係を構築するかが大事なわけです。
というわけで、次節では、面接で信頼関係を築くマインドセットの作り方を説明していきたいと思います。
「信頼関係の構築」の意識の有無とそれによる面接の空気感の違い
皆さんは「令和の虎」というYouTubeの番組をご存知ですか。
毎回「虎」と呼ばれる投資家の社長さんたちの前に出資を求める志願者が現れ、プレゼンを行うことで支援に漕ぎ着けるという番組です。
もちろん毎回お金が出るわけではなく、お金が出るか出ないかは志願者のその場での力量で決まってきます。
まさに「面接」一本勝負の場と言えるでしょう。
この番組には、面接での基本姿勢を考える上でのヒントで溢れているので、少し次の2本の動画をご覧下さい。
https://youtu.be/ZXgReJw3664
【大堀 蒼汰 3/3】反論が止まらない志願者に困惑する虎達。果たして金を出す虎は現れるのか…[61人目]
https://youtu.be/eBTWk4LfUM8
【令和の虎 神回】異次元!歴代最強の志願者!事業プラン・説明・受け答え・人柄 すべてが完璧【切り抜き 石川加奈子】
対照的だと思ったのでこの2者を引用したのですが、みなさんは2つを見比べて何を感じたでしょうか。
僕がこの2者を比較して最も感じたのは、時間が経つにつれてのその場の空気の変化でした。
1本目の志願者の場合は、最後までどこかピリピリしていた空気感であるのに対し、2本目の志願者の場合は収録が進むほど空気が緩やかになってきます。
そして、前者はやや攻撃的なやり取りであるのに、後者は徐々に砕けたやり取りになってくる。
そして何より、後者では出資者のみなさんが「出したい」という気分になっています。
これはまさに僕が前の節で言った、「信頼を積み上げ仕事をしたいと思わせるゲーム」を制した証と言えるでしょう。
2本目に出てきた志願者の方は、自分の経歴や商品を過大に見せることをせず正直に語り、出資者の方の質問に正確に返し、何よりその場でのコミュニケーションに重きを置いている。
それにより時間と共に信頼が積み上がり、結果として希望金額を受け取ったわけです。
もちろん提案したサービスの質もあるでしょう。
でもあの画面を見ていると、それ以上に「この人にならお金を出せる」という出資者の空気感が漂っています。
これは就活の面接にもそのまま当てはまります。
たしかにスペックの良し悪しは少なからずあるかもしれませんが、それ以上に「この人と働きたい」と思われることが大事なわけです。
そしてそのために面接の時間内にしなければいけないのは、その時間内に面接官に「この人となら働きたい」と感じさせるだけの信頼の積み上げです。
それができるようになったとき、おそらくみなさんは面接が「怖い」から「楽しい」と感じられるようになることと思います。
それでは、次回のエントリでその具体的なやり方をまとめたいと思います。
アイキャッチは令和の虎主宰の岩井さんの本。